eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の評価は?他ファンドとの比較やポートフォリオ解説

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の評価は?他ファンドとの比較やポートフォリオ解説

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は、日本・先進国・新興国の3地域の株式市場に均等に投資することを目的としたバランスファンドです。

全世界株式型のファンドには楽天VTeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)がありますが、日本・先進国・新興国に均等に投資するファンドは、国内初(唯一)となっており、信託報酬0.142%もバランスファンドとして最安水準である点が特徴です。

そこで、本記事では、eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の特徴やファンドの中身(資産配分)を解説しつつ、他ファンドとの比較や評価を行っていきます。

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eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)とは?

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は、日本・先進国・新興国の株式市場へ均等に分散投資することを目的としたバランスファンドです。各資産の配分やベンチマーク(連動する株価指数など)は、以下のようになっています。

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の資産配分(ポートフォリオ)

投資クラス配分比ベンチマーク
国内株式33.3%TOPIX(東証株価指数)
先進国株式33.3%MSCIコクサイ
新興国株式33.3%FTSE RAFIエマージングインデックス

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の基本資産配分eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の基本資産配分
引用:三菱UFJ国際投信

eMAXIS Slimシリーズのファンドの1つで、超低コストで、たくさんの資産へ分散投資できる点が特徴です。

購入手数料・信託報酬(実質コスト)

本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.142%(税抜)とバランス型ファンドとしては、最安の手数料(信託報酬)となっています。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の手数料

項目手数料が発生する
タイミング
手数料(税抜)
購入手数料ファンド購入時無料
信託財産留保額ファンド売却時無料
信託報酬ファンド保有時年率0.142%

実質コスト(信託報酬+保管費用など)は、現時点では発表されていないので、初回決算発表後に更新します。

また、本ファンドは、SBI証券楽天証券の保有でポイント還元サービスが受けられます。ポイント還元率は、SBI証券の方が高く、年率0.05%のポイント(現金にも交換可能)還元が受けらます。そのため、SBI証券での購入・保有がお得です。

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実際の資産配分(ポートフォリオ)は?

次に最新の資産配分(ポートフォリオ)状況を見ていきます。基本構成は3資産への均等配分ですが、各株式市場の動向やファンドの新規購入・解約などにより、微妙に基本構成からはズレています。

eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等型)の資産配分eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等型)の資産配分
引用:三菱UFJ国際投信

資産配分比
日本株33.10%
先進国株33.18%
新興国株32.57%
現金など1.15%

構成国の比率は?

次に、実際にどのような国の株式が入っているのか?国別の配分比を見ていきます。

以下のグラフ・表は、本ファンドの国別の構成比率を表したものです。日本・先進国・新興国に均等配分している特徴がよく現れています。

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の国別構成比eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の国別構成比
引用:三菱UFJ国際投信

国名比率
日本34.16%
アメリカ22.35%
ケイマン諸島5.55%
韓国4.98%
台湾3.75%
中国3.26%
インド2.76%
イギリス2.39%
南アフリカ2.09%
ブラジル2.01%
その他16.71%

通常の全世界株式ファンドは、アメリカの比率が6割程度を占めており、日本株の比率は1割に満たない程度ですが、本ファンドは日本株が多く、米国株比率が2割程度である点が特徴です。

また、中国・インド・南アフリカなどの新興国の国々も高い比率となっています。ちなみに、ケイマン諸島は、グローバル企業が租税回避地として、登記登録している企業があるため構成比が高くなっています。

組入株式(銘柄)・業種別の構成比率

次に、どのような銘柄や業種が、本ファンドに多く含まれているかチェックしていきます。はじめに、本ファンドの組み入れ上位10銘柄を見てみます。

eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等型)のトップ10

銘柄名比率業種
テンセント1.70%ケイマン諸島情報技術
アリババ1.35%ケイマン諸島情報技術
サムソン電子1.32%韓国情報技術
トヨタ1.10%日本一般消費財・サービス
TSMC1.07%台湾情報技術
アップル0.84%アメリカ情報技術
マイクロソフト0.63%アメリカ情報技術
ナスパーズ0.63%南アフリカ一般消費財・サービス
三菱UFJフィナンシャル・グループ0.59%日本金融
アマゾン・ドットコム0.58%アメリカ一般消費財・サービス

通常の全世界株式ファンドの場合、アップルやマイクロソフトなどを筆頭に、時価総額が高い米国株が上位10社を独占しますが、本ファンドは各地域の有力企業がトップ10に均等に入っている点が特徴です。

また、本ファンドの業種別の構成比率は、以下のグラフ・表のようになっており、高い成長を遂げるハイテク(情報技術)企業が多い点が2割程度となっています。

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の業種別構成比eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の業種別構成比
引用:三菱UFJ国際投信

業種(セクター)構成比率
情報技術19.89%
金融17.33%
一般消費財サービス13.73%
資本財・サービス12.88%
生活必需品8.00%
ヘルスケア7.50%
素材6.49%
エネルギー5.12%
電気通信3.77%
不動産2.91%
その他2.37%

分配金・利回り

本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。

長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。

また、本ファンドの投資パフォーマンスは、以下の表にまとめたようになっています。ベンチマークは、TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージング指数を均等に合成した指数です。

期間(直近)ファンドベンチマーク
1ヶ月-1.47%-1.65%
3ヶ月
6ヶ月
1年
3年
設定来1.36%1.23%

ベンチマークと比べて、本ファンドのパフォーマンスが良い理由は、ベンチマークに配当金の再投資分が含まれないためです。ファンドは、組み入れ銘柄から配当がでた場合、ファンド内に再投資しているため、その分パフォーマンスが良くなります。

つみたてNISAでも運用可能

本ファンドは、2018年1月からスタートした新たな小額非課税制度「つみたてNISA」でも運用可能です。非課税期間が現行NISAと比べて4倍の20年間となるので、積立を長期投資で行なう方には、嬉しい新制度です。

他ファンドとの比較

次に、本ファンドと既存の全世界株式型ファンド、またバランスファンドを比較していきます。

全世界株式型インデックスファンドとの比較

下表は、全世界株式市場への投資を目的とするインデックスファンドの手数料とベンチマークを比較した表です。EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドに及ばないものの、低水準の手数料です。

ファンド名信託報酬
(税抜)
ベンチマーク
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド0.1389%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)0.142%TOPIXMSCIコクサイMSCIエマージングの均等合成
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)0.142%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)0.142%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
野村つみたて外国株投信0.19%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド0.22%FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド0.25%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
全世界株式インデックス・ファンド0.45%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
eMAXIS全世界株式インデックス0.60%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)

本ファンドの最大の特徴は「資産配分」です。他のファンドは、時価総額ベースで国や地域の比率が決まっているため、先進国株の比率が8割以上あり、新興国株式市場は1割弱の比率となっています。そのため、日本や新興国の比率を高めたい方に、本ファンドは最適です。

各ファンドの典型的な資産配分

ファンド名日本株先進国株新興国株
eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等)33.3%33.3%33.3%
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)0.0%86.6%12.4%
楽天VTI8.4%81.9%9.7%
EXE-iつみたてグローバル9.4%80.8%9.8%

また、本ファンドは、SBI証券の投信マイレージでポイント還元を受けることができるので、実質0.137%(=0.142%-0.05%)の信託報酬となり、ポイント還元を含めればEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドよりも安くなります。

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ただし、日本円から米ドルの両替や購入時の手間が面倒でなければ、米国ETF(本ファンドの投資先)のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の信託報酬(経費率)の方が、経費率が安いためオススメです。米国ETFは、購入時の手数料が割高な面がありますが、SBI証券などのNISA口座を利用すれば、買付手数料無料で本ETFを購入できます。

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海外ETFのおすすめ証券会社は?選び方・比較ランキング

バランスファンドとの比較

次に、本ファンドとその他のバランスファンドの資産配分や手数料を比較していきます。以下の表からわかるように、本ファンドは、バランスファンドの中では最も安い手数料となっています。

ファンド名信託報酬(税抜)資産配分
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)0.142%日本株・先進国株・新興国株の計3資産を均等配分(各33.3%)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)0.16%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分
つみたてバランスファンド0.195%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産(均等配分では無い)
ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)0.209%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド0.21%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国株式の計7資産
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)0.219%国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)0.219%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分
野村6資産均等バランス0.22%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分
つみたて8資産均等バランス0.22%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分
つみたて4資産均等バランス0.22%国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分
たわらノーロードバランス(8資産均等型)0.22%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分
iFree 8資産バランス0.23%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分
世界経済インデックスファンド0.50%国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国の株式、債券の計6資産をGDPベースで配分(株式・債券は50%ずつ)
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド0.69%国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国株式の計5資産を時価総額ベースで配分(株式・債券は50%ずつ)
eMAXISバランス(8資産均等型)0.50%国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分

ただし、本ファンドは株式だけの資産構成となっているので、各地域の債券やREIT(不動産投資信託)にも投資を行いたい方は、8資産均等型として低コストの「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」などがオススメです。

また、GDPベースで日本・先進国・新興国の配分比を決められる「世界経済インデックスファンド」など、バランスファンドには様々な選択肢があるので、手数料も見つつ、自身の投資方針にあったものを選ぶようにしましょう。

バランスファンドの特徴や選び方、比較などは、以下の記事をご参考ください。

バランスファンドとは?ファンドの比較・一覧やメリット・デメリット、注目・おすすめなど解説
バランスファンドとは?ファンドの比較・一覧やメリット・デメリット、注目・おすすめなど解説バランスファンドとは、全世界の株式・債券・不動産など様々な資産に分散投資できる投資信託です。1つの投資信託を保有するたけで、多様な資産に...

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まとめ・評価

本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。特徴は、手数料の安さと資産配分です。年率0.142%と超低コストで、日本・先進国・新興国の株式に均等投資を行うことができます。

データ・まとめ
  • ベンチマーク:TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成
  • 購入手数料:無料
  • 信託報酬(税抜):年率0.142%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
  • 売買単位:100円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
  • 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
  • 償還日:無期限(設定日:2018年4月3日)
  • 信託財産留保額:無し

日本・先進国・新興国の株式に均等投資できるバランスファンドは他にはなく、投資方針がマッチする方には良い選択肢となります。

また、信託報酬もeMAXIS Slimシリーズの日本・先進国・新興国の株式ファンドを個別に購入するよりも、本ファンドの方が安い点も評価できます。

eMAXIS Slimシリーズの株式ファンドと信託報酬

ファンド名信託報酬
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)0.159%
eMAXIS Slim先進国株式0.1095%
eMAXIS Slim新興国株式0.19%

お得な購入先(SBI証券?楽天証券?)

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は、以下の金融機関で購入可能です。

SBI証券岡三オンライン証券楽天証券マネックス証券カブドットコム証券松井証券

参照元:三菱UFJ国際投信

購入手数料は無料なので、どこで本ファンドを購入しても差がつきません。しかし、各ネット証券で行われている「ポイント還元プログラム」の違いがあります。

ポイント還元プログラムとは、投資信託(ファンド)の保有額に応じてポイント還元されるサービスです。ポイントは、現金などに交換できるため、ポイント還元率の高いネット証券でファンドを購入することで、お得にファンドを保有することができます。

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証券会社還元率特徴
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(最大:年率0.24%)
SMBC日興証券キャンペーンでANAマイルやdポイント
楽天証券残高10万円毎に月4ポイント
(最大:年率0.048%)
  • ポイント除外ファンドが少ない
  • 還元率は少ない
マネックス証券月平均保有額の年率0.08%
(最大:年率0.08%)
  • 低コストのインデックスファンドはポイント除外
カブドットコム証券月平均保有額100万円につき1ポイント
(最大:年率0.24%)

SBI証券であれば、最大0.24%(年率)のポイント還元が受けられます。ただし、本ファンドは、もともとの手数料(信託報酬)が極めて安いので、ポイントサービスが適用される証券会社がSBI証券と楽天証券のみとなっています。

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