HDV(正式名称:iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)は、
- VYMと比較して増配率や株価上昇率が低い
- SPYDよりも配当利回りが低い
- 他の米国高配当株ETF(VYM・SPYD)と比較して経費率が高い!
などの理由から「おすすめしない!」という意見があります。
そのため、アメリカの高配当株に低コスト分散投資を行いたい方は、VYM(バンガード・米国高配当株・ETF)がおすすめです!
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HDVはおすすめしないと言われる理由は?
HDVは米国株の高配当ETFとして知られますが、投資の選択肢としておすすめしないと言われることがあります。
これにはいくつかの理由があり、配当性能、経費率、分散性、運用実績などに関するいくつかの点で他のETFと比較して劣るとされるからです。
以下、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
- VYMと比較して増配率や株価上昇率が低い
- SPYDよりも配当利回りが低い
- 他の米国高配当株ETF(VYM・SPYD)と比較して経費率が高い!
- 分散性が低い/VYMと比較して組み入れ銘柄数が少ない!
- VYMよりも運用歴が短いため運用実績にやや不安
ここから、ぞれぞれの理由について解説していきます!
HDVはおすすめしない理由①:VYMと比較して増配率や株価上昇率が低い
高配当ETFのHDVがおすすめされない一つの理由として、増配率や株価上昇率が競合するETFであるVYMと比較して見劣りする点が挙げられます。
まず、増配とは配当金の額が時間とともに上昇することを意味し、投資家にとっては非常に重要な指標です。
しかしながら、HDVは歴史的にVYMと比べると増配率が低い傾向にあります。
また株価自体の成長も重要ですが、HDVは過去のデータを見ると、VYMに比べてそのパフォーマンスが劣る傾向があります。
投資家は運用成績を重視するため、これらの点で不利とされるHDVは推奨されないことがあるのです。
HDVはおすすめしない理由②:SPYDよりも配当利回りが低い
配当利回りは投資家にとって非常に重要な要素であり、特に収益を目的とする投資家にとっては、選定するETFの配当利回りが高いことが望ましいです。
その中でHDVは配当利回りに関して、SPYDなど他の高配当株ETFと比較して劣っています。
SPYDは高い配当利回りで知られ、配当重視の投資家にとって魅力のある選択肢です。
比較対象とされるETFとして、配当利回りが低いHDVは、投資家から見ると選択肢として魅力が低くなる可能性があります。
HDVはおすすめしない理由③:他の米国高配当株ETF(VYM・SPYD)と比較して経費率が高い!
ETFには各運用会社に支払う経費率が存在し、低いほど投資家にとってはコストが少なくなります。
HDVは経費率が他の高配当株ETF、特にVYMやSPYDと比べて高めに設定されています。
長期間の運用を考えた場合には、経費率の高さが収益性への影響を大きくします。
そのため、経費率が高いことは、HDVが他のエクイティ投資オプションより不利になる主要な理由の一つです。
HDVはおすすめしない理由④:分散性が低い/VYMと比較して組み入れ銘柄数が少ない!
投資においてリスクを管理するために分散投資は重要です。
HDVは、保有する銘柄数が比較的少なく、VYMなど他のETFに比べて分散性に欠けています。
組み入れられている銘柄数が多ければ多いほど、個々の銘柄に依存するリスクを低減できることが一般的です。
そのため、分散性が低い、または組み入れ銘柄数が少ないHDVは、投資リスクの観点からも、他のETFに比べて推奨されにくい要因の一つとなっています。
HDVはおすすめしない理由⑤:VYMよりも運用歴が短いため運用実績にやや不安
運用歴はETFが市場でどの程度実績を積み上げてきたかの指標であり、長い運用歴は信頼性や安定性の高さを示すことがあります。
HDVはVYMと比べて運用歴が短いため、その実績や安定性に対する投資家の信頼が乏しいことがあります。
特に長期にわたる投資戦略を取る際には、時間を通じて一貫して良好な運用成績を維持してきた実績が重視されるため、これがHDVの評価を下げる一因となっています。
HDVはおすすめしない?デメリットは?
HDVは米国株の高配当株に焦点を当てたETFですが、利点がある一方でデメリットも存在します。
投資家がHDV投資を検討する際には、これらの不利な点を知っておくことが重要です。
以下ではHDVのデメリットを詳しく解説していきます。
- 業種・セクターの分散性も低い/エネルギーセクターの比率が高め
- 配当利回りの高い銘柄から構成されているため成熟企業が多い/GAFAMなどの成長株は含まれない
- 日本だけでなく米国でも課税される/外国税額控除には確定申告が必要!
- 米国ETFなので米ドルの調達コストがかかる場合がある/為替の変動リスクもある
- 銘柄の入れ替えや選定基準がはっきり分からない!
以下、各デメリットについて詳しく見ていきます!
HDVのデメリット・注意点①:業種・セクターの分散性も低い/エネルギーセクターの比率が高め
HDVは業種による分散性が低いという点がデメリットとして挙げられます。
特にエネルギーセクターへの露出が高いため、セクター特有のリスクが強調される傾向があります。
エネルギー価格の変動や政策リスクに直接影響を受けやすく、エネルギーセクターが不調時にはパフォーマンスが大きく損なわれる可能性があるのです。
HDVのデメリット・注意点②:配当利回りの高い銘柄から構成されているため成熟企業が多い/GAFAMなどの成長株は含まれない
HDVは配当利回りの高い銘柄を中心に構成されているため、主に成熟企業が含まれています。
一方で、高成長を続けるGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)のような企業は配含まれていません。
これらの成長株に投資したい場合はHDVでは実現が難しく、期待するリターンの達成が困難になる場合があります。
HDVのデメリット・注意点③:日本だけでなく米国でも課税される/外国税額控除には確定申告が必要!
HDVに投資する場合、税金の問題も重要な注意点です。
配当金については日本だけではなく米国内でも課税されてしまいます。
日本では外国税額控除制度により米国で支払った税金を控除することができますが、確定申告が必要です。
控除を適切に行わないと実質的な収益が減少する可能性があるため、税務知識も必要となります。
HDVのデメリット・注意点④:米国ETFなので米ドルの調達コストがかかる場合がある/為替の変動リスクもある
HDVへの投資は米ドル建てです。
したがって、米ドルを購入する際の調達コストがかかることがデメリットとして考えられます。
また、為替レートの変動により投資した资金の価値が変わるリスクも存在します。
円安の時に投資して円高になった場合、為替差損が生じることで投資成果が目減りする可能性があります。
HDVのデメリット・注意点⑤:銘柄の入れ替えや選定基準がはっきり分からない!
HDVに含まれる銘柄の選定基準や入れ替えのタイミングが不透明なことも懸念点の一つです。
銘柄選定に用いられる基準やロジックが公開されていないため、投資家としてはHDVがどのような判断で保有銘柄を調整しているのか把握が難しい事態に直面することがあります。
それにより、予期せぬ銘柄の変動やパフォーマンス影響を受ける可能性が出てきます。
HDVはおすすめしない?HDVの特徴は?
HDV(iShares Core High Dividend ETF)は、高配当銘柄に焦点を当てたETFで、安定した収益を求める投資家に人気があります。
しかし、成長株よりも配当重視のため、景気が良い時期には市場平均を下回るリターンになることがあります。
配当金を重視する一方で、株価成長のポテンシャルを低く見積もる傾向があり、すべての投資家に適しているわけではありません。
- そもそもHDVはどんな米国ETF?
- HDVの組み入れ銘柄は?
- HDVの業種・セクターの構成比率は?
- HDVの株価の推移や配当金・利回りは?
以下、各ポイントについて説明していきます!
そもそもHDVはどんな米国ETF?
HDVは、高配当株に特化した米国上場のETFで、配当収入を目的とした長期投資に適しています。
S&P 500のうち高配当利回りを持つ75銘柄を追跡しており、特定の指標に基づいて選ばれる銘柄は、財務健全性が高く、安定したキャッシュフローを生み出している企業が多いです。
成長性よりも配当の安定性を求める投資家と、熟成した市場でジリ貧を回避したい層にとって魅力的です。
ただし、景気の変動により、成長株に比べるとパフォーマンスが劣ることがある点は検討が必要です。
HDVの組み入れ銘柄は?
HDVに組み入れられている銘柄は、高配当利回りを提供する大手株が中心です。
エネルギーセクター、ヘルスケア、消費財などの分野から、エクソンモービル(XOM)、ヴェライゾン(VZ)、アッヴィ(ABBV)などの有名企業がピックアップされています。
これらの企業は安定的な事業運営を行い、投資家に長期にわたる配当を提供することで知られており、そのためHDVはリスク回避を優先する保守的な投資家からの支持を受けています。
HDVの業種・セクターの構成比率は?
HDVは、業種・セクター別の配分に一定のバランスをもっており、特定のセクターへの偏重が少ないのが特徴です。
エネルギー、ヘルスケア、消費必需品セクターなどが主に高配当利回りを構成しています。
例えばエネルギーは全体の中でも比較的大きな割合を占め、その次にヘルスケア、そして消費必需品や通信サービスなどが続きます。
セクターの分散投資は、偏りを抑えることで、セクター特有のリスクを低減させる効果があります。
HDVの株価の推移や配当金・利回りは?
HDVの株価は、市場の景気循環により変動しますが、長期的にはインカムゲインを重視する戦略のため、比較的安定しています。
配当金は定期的に支払われ、ETFの利回りは市場平均よりも高い傾向にあります。
これは、HDVが組み入れている銘柄が安定収益を上げる企業が多いことが背景にあります。
ただし、株価自体の上昇には限りがあり、高い配当利回りを得られる代わりに、資本成長を望めない場合も考えられます。
投資の際には、配当金に対する期待と利回り、市況の分析が重要です。
HDVはおすすめしない?メリットや配当金生活に必要な資金は?
HDV、つまりiShares Core High Dividend ETFは高配当株に投資することができるETF(上場投資信託)です。
一部の投資家からは、高配当銘柄への投資かつ低コストでの運用が可能なため一定の評価を受けています。
一方で、高配当株のみに焦点を当てているため、業績の悪化などで配当が減少したり、配当金のみに依存する投資戦略がリスクをもたらすとする意見もあります。
さらに配当金生活を実現するためには相応の資金が必要であり、その点でHDVへの投資がすべての投資家へおすすめとは限りません。
- HDVのメリットは少額から低コストで高配当株に分散投資ができること
- HDVで配当金生活するにはいくら必要?
- HDVの買い時は?暴落時にポートフォリオの一部として買付が吉!
以下、各ポイントについて詳しく見ていきます!
HDVのメリットは少額から低コストで高配当株に分散投資ができること
iShares Core High Dividend ETFであるHDVは、特定の高配当株に対して分散投資を行うことが主なメリットです。
少額の投資から始められる点や、個別銘柄の選定と取引手数料を削減できる低コスト運用が魅力的です。
投資家は一つのETFを通じて、多くの高配当銘柄へ容易にアクセスできるため、資産の分散とリスクの軽減を図ることが可能となっています。
また、手軽にポートフォリオの一部を配当株に振り向けたい方にとっても適した選択肢と言えるでしょう。
HDVで配当金生活するにはいくら必要?
配当金生活をHDVによって実現するには、安定した配当収入を得るために相応の元手が必要です。
例えば年間生活費が400万円であると仮定し、HDVからの年間の配当利回りが約4%とすると、必要な投資資金は1億円にもなります。
もちろんこれは理想的な数字であって、税金やインフレ、配当金の変動リスクを考慮するとさらに多くの資金が必要になるでしょう。
投資額を増やす、他の収入源を持つなど、現実的なプランを練ることが肝心です。
HDVの買い時は?暴落時にポートフォリオの一部として買付が吉!
HDVの購入タイミングは市場環境により異なりますが、暴落時が買い時になることが多いです。
市場が落ち着きを見せる暴落後には、株価が割安になり、そして配当利回りが相対的に高くなる傾向があるからです。
ポートフォリオの一環としてHDVを加えることで、全体のリスクを低減し、配当収入も期待できるようになります。
ただし、投資タイミングの判断は市場の動向、個人の財務状況、投資目標に応じて慎重に行うべきです。
HDVはおすすめしない?【まとめ】デメリットや注意点は?
今回のテーマは「HDVおすすめしない?理由やデメリット・メリットは?配当金生活は?」でした。
HDVとは、高配当ETFとして知られていますが、なぜおすすめしないと言われるのでしょうか?
まずはHDVのデメリットから見ていきましょう。
HDVがおすすめされない理由の一つは、銘柄の選定・入れ替え基準が不明瞭であることです。
具体的な基準が示されていないため、投資家はどのような企業に投資しているのか把握しづらくなっています。
次に、HDVはVYM(別の高配当ETF)よりも株価上昇率や増配率が劣るという点もデメリットと言えます。
投資家は株価の上昇や配当の増加を期待して投資を行うため、HDVがその面で劣っているということは重要なポイントとなります。
さらに、HDVの配当利回りもSPYD(別の高配当ETF)に比べて劣っているという点が挙げられます。
配当利回りが低いと、投資家にとっては収益性が低くなるため、魅力的な投資対象とは言えません。
しかし、HDVを完全に否定するわけではありません。例えば、SPYDとの補完として投資する場合や、HDVの投資方針に賛同できる場合には、HDVへの投資を検討する価値があります。
さて、メリットや配当金生活に必要な資金についても触れておきましょう。
HDVのメリットは、高配当を得ることができる点です。配当金を収入源として利用したい方にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
また、配当金生活を送るためには十分な資金が必要です。
自分のライフスタイルや目標に応じて、適切な資金を用意する必要があります。投資額やリスク許容度などを考慮し、計画的な投資を行うことが大切です。
以上、HDVおすすめしない理由やデメリット・メリット、配当金生活に必要な資金についてまとめました。