
本記事では、投資信託の仕組みや特徴、メリット・デメリットを解説していきます。
また、投資信託の選び方・基準、最新の人気・注目ファンドなど投資信託について網羅的に解説していきます。
投資信託とは?【基礎編】
はじめに、投資信託の仕組みや特徴、メリット・デメリット等を解説していきます。
仕組み・特徴
投資信託とは、投資・運用の専門家(運用会社等)が、我々個人に代わって、株式や債券、また不動産などを運用してくれる金融商品です。
専門家の方に運用を任せることができるので、我々は投資の経験・知識がそれほど無くても、比較的スムーズに投資を始めることができます!
投資信託のメリット
ここまで解説してきたように、投資信託は、我々が預けた資金をそのような仕組み・特徴があるため、投資信託には、主に以下の2つのメリットがあります。
- 小額から投資が可能
- リスクを抑えた分散投資が可能
以下、それぞれのメリットを詳しく見ていきます。
小額から投資ができる
投資信託の第一のメリットは「小額から投資ができる」点です。多数の方から集めた資金で運用を行うため、一人の投資額は小さくて済みます。
株式の個別銘柄に投資する場合、最低でも10〜100万円程度の資金が必要となりますが、投資信託なら1万円から、また証券会社によっては、500円から積立が行えます。
リスクを抑えた分散投資が可能
投資・資産運用の基本は「分散投資」です。1つの株式(企業)に資産の全てを集中投資した場合、その企業に悪いニュースがあれば、株価が一気に下がり、資産も大きく減りますが、何社にも分散投資を行えば、一銘柄あたりの下落の影響は、少なくなります。
投資信託は、多くの方から集めた資金で、たくさんの株式や債券に分散投資しています。そのため、投資信託を1本購入するだけでも、株式を1銘柄購入する場合と比べて、圧倒的な分散効果が期待でき、資産変動リスクを抑えることができます。
このように、投資信託を利用することで、運用の専門家に投資を任せることができるだけでなく、小額の投資から分散投資が行えます。投資信託を利用することで、株式などを自分で一銘柄ずつ購入するよりも、資金・運用の面で大きくハードルを下げて、投資行うことができます。
注意点・デメリットは?
ここまで解説してきたように、非常に便利で、初心者の方であっても投資が始めやすい投資信託ですが、商品のデメリットは無いのでしょうか?
商品の仕組みは理にかなっていますが、敢えてデメリットを挙げるとすれば、手数料がかかる点です。株式の個別銘柄を保有する場合、保有中に手数料はかかりませんが、投資信託は保有中に信託報酬(管理費など)が発生します。
ただし、投資信託は、株式と違い、購入手数料無料(ノーロード)のものも多く、信託報酬が年率換算で0.1%台と超低コストのものもあるので、選び方次第では、そこまで手数料は気にならなくなります。

投資信託の特徴が分かった所で、投資信託の選び方、さらにその選び方を元に「オススメの投資信託」も解説して行きます!
投資信託の選び方・手順
投資信託の選び方を解説する前に、ファンドを選ぶ手順・流れについて簡単におれておきます。
- 投資方針・資産配分を決める
- 各資産毎に該当ファンドを選ぶ
(基準:ベンチマークとの乖離、信託報酬、実質コストなど)
投資信託を選ぶには、まず投資方針・資産配分を決定する必要があります。

投資方針・資産配分が決まらないと、必要な投資信託を絞れないので、まず始めに「資産配分(アセットアロケーション)」まで決めましょう!
資産配分が決定したら、その資産配分に応じて、適切なファンドを選ぶ手順になります。
以下、各ステップ毎に、ファンドを選ぶ基準を中心に選び方のポイントを解説して行きます。
投資信託を選ぶ前に重要な運用方針の決定
自分に合った投資信託を選ぶ前に重要になるのが「運用方針(インデックス運用か?アクティブ運用か?)の選択」と「資産配分(アセットアロケーション)の決定」です。
- インデックス・アクティブ運用を選ぶ
- 資産配分(アセットアロケーション)を決定

投資成績・パフォーマンスの8〜9割は、資産配分(運用方針を含む)で決まると言われているので、投資信託を決める前に「運用方針」と「資産配分」を決定しましょう!
投資パフォーマンスと資産配分の関係は、1986年の論文「Financial Analysts Journal-Determinants of Portfolio Performance II: An Update」で言及されて以降、様々なグループや機関によって研究されています。
1986年、ゲイリー・P・ブリンソン(Gary P. Brinson), ランドルフ・フード(L. Randolph Hood)、 SEIのギルバート・L・ビーバウアー(Gilbert L. Beebower) (以下BHB)らは、1974年から1983年までにおける91の大型年金基金のアセットアロケーションに関する研究を発表した。[15] BHBらは、年金基金の、株式、債券、現金同等物の選択内容を、それぞれ対応する市場インデックスへ置き換えた。 その結果、四半期リターンでは、インデックス(ベンチマーク)へ置き換えたほうが、年金基金の実際の選択内容よりも高かった。 また、双方は線形相関で平均決定係数93.6%を測定した。 1991年の、ブリンソン、シンガー(Singer)、ビーバウアーらのフォローアップ研究では、平均決定係数91.5%を測定した。研究の結論としては以下を述べた。[16]
個々の結果は大きく異なるものの、一般的には投資成績と投資行動の間に 正の相関関係を見つけることは困難だった。たとえば、ベンチマークよりも多いリターンは、アクティブ運用のレベルとは無関係のように見えた。
引用元:Wikipedia-アセットアロケーション
マネージャーは債券と現金のベンチマークよりも、株式のベンチマークを上回ることが困難と思われた。年金基金のポートフォリオにおいて、より多くの利益貢献が債券と現金からあった。
資産配分についてのこれら過去の研究結果は、今後の投資判断、とくにリスクの取り方について役立つと思われる。
資産配分が決まったら、その資産配分に合うように適した投資信託を選ぶ流れになります。
以下、各ステップ・項目について、解説していきます!
インデックス運用か?アクティブ運用か?
投資・資産運用には、大きく分けて「インデックス運用」と「アクティブ運用」の2種類の運用手法があります。
投資信託も、運用手法に応じて「インデックスファンド」「アクティブファンド」の2種類があり、運用方法を決定する事で、どちらのファンドを選べば良いか?が決まります。
インデック運用とは、日経平均株価やTOPIX、NYダウやS&P500などの株価指数(index:インデックス)に連動した投資成績を目指す運用手法です。
これに対して、アクティブ運用は、インデックス(株価指数や債券指数)を上回る投資成績を目指す運用手法です。
- インデックス運用:TOPIX等の指数に連動する運用法
- アクティブ運用:指数を上回る投資成果を目指す運用法
これまでの説明を聞くと、「指数を上回る投資成果を目指す『アクティブ運用』が良いのでは?」と思われる方が多いかもしれません。
しかし、実際は、「アクティブファンドの約8割は「インデックスファンド」に勝てない!」点や「アクティブファンドは手数料が高い」等の事実から、インデックス運用(インデックスファンド)がオススメになります。
項目 | インデックスファンド | アクティブファンド |
---|---|---|
目的 | 市場平均(TOPIX等の株価指数)と 同等のパフォーマンスを上げる | 独自の調査・分析で、市場平均を 上回るパフォーマンスを目指す |
手数料 | 購入手数料無料がほとどんど。 信託報酬が0.1%台も多数 →割安 | 調査・分析費用などの余分なコスト→割高な傾向 |
パフォー マンス | TOPIXやS&P500等の指数と ほぼ同等の成績 | インデックスに負ける事が多い →長期だとより明確 |
利便性 | いずれも投資信託として利便性は同じ 自動積立が最低100円から可能 分配金の自動再投資が可能 | いずれも投資信託として利便性は同じ 自動積立が最低100円から可能 分配金の自動再投資が可能 |
インデックス運用は、投資パフォーマンスや手数料の他にも、国際分散投資が出来るなど、中長期の資産運用に大きなメリットがあります。
インデックスファンド・アクティブファンドの比較・解説は、以下の記事をご参考ください。
資産配分(アセットアロケーション)を決定する
運用方針(インデックス or アクティブ)が決まったら、資産配分(アセットアロケーション)を決定します。
アセットアロケーションの同義語として「ポートフォリオ」という言葉が使われる事があります。
同じ意味として使われている方が多いですが、厳密には資産配分が「アセットアロケーション」、銘柄の比率を表すのが「ポートフォリオ」となります。
上の図は、私が実際に松井証券「投信工房」で運用しているアセットアロケーション、およびポートフォリオです。
国内株式や先進国株式を比率を表す円グラフ(資産配分)が「アセットアロケーション」で、各資産クラス毎の実際の投資信託の銘柄の比率を表した物がポートフォリオになります。
資産配分を決定するには、(1)リスク許容度を決める、(2)(1)で決定したリスク内でリターンを最大化する配分を決める、の流れになります。
- リスク許容度を決める
- 決めたリスク内で、リターンを最大化する資産配分比率にする
「資産配分を決めるのが面倒くさい!」という方は、
ロボアドバイザーを利用するのもオススメです!
いくつかの質問に答える事で、その人に合った「オーダーメイド」の資産配分を決定してくれます。
また、ウェルスナビを利用すれば、資産配分毎のファンドの購入・積立、さらにリバランス等も全自動で行ってくれます。
ある程度、手間をかけてでも手数料を安くしたい方は「投信工房」の利用もオススメです。
ここまで解説した「運用方針の決定」「資産配分の決定」が完了したら、資産配分に沿って、各資産クラスのファンドを選ぶ手順になります。
以下、各資産クラスのインデックスファンドを決める際に重要な「投資信託の選び方」について解説していきます。
インデックスファンドの選び方
投資信託(ファンド)を選ぶ際に重要になるポイントは、ズバリ「投資信託とベンチマーク(インデックス)のパフォーマンスの乖離」です。
- ベンチマークとの乖離
- 購入手数料、手数料
- 実質コスト
- 純資産総額
ファンドの手数料(信託報酬・実質コスト)や純資産総額も重要ですが、それらの要素を全て「ひっくるめて」評価できるのが「ベンチマークとファンドのパフォーマンス乖離」になります。
以下、各項目について、比較ポイント・詳細を順を追って解説していきます!
ベンチマークとの乖離を確認
最も優秀なインデックファンドは、ベンチマークと完全に一致する投資パフォーマンスを出すファンドです。
ベンチマークとは、インデックスファンドが連動する株価指数・債券指数などのインデックスの事。
例えば、ニッセイTOPIXインデックスファンド等の「TOPIX連動型」の場合、ベンチマークは「TOPIX」。
実際は、インデックスファンドの手数料(信託報酬:保有中にかかる手数料)などにより、ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪くなります。
そのため、信託報酬が安く、純資産総額が多いファンドが、ベンチマークの乖離が少ない傾向にあります。
- 優秀なインデックスファンドはベンチマークとの乖離が少ない
- 低コストで純資産総額が多いファンドを選ぶ!
購入手数料・信託報酬
インデックスファンドの投資パフォーマンスを下げる(ベンチマークとの差が拡大する)一番の要因が「手数料」です。
投資信託の手数料には、投資信託の保有中にかかる「信託報酬」と売買時に発生する「購入手数料・信託財産留保額」の2種類があります。
- 購入手数料:買付・積立時に発生
- 信託報酬:ファンド保有時に発生
- 信託財産留保額:売却時に発生
ほとんどのインデックスファンドの場合、購入手数料や信託財産留保額は「無料」なので、信託報酬の安さが重要になります。

迷ったら、信託報酬が一番安いインデックスファンドを購入すれば良いでしょう!
実質コスト・隠れコスト
実質コスト・隠れコストとは、上記で解説した購入手数料・信託財産留保額・信託報酬の他に、投資信託を運用する上で必要な経費です。
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用、監査費用などがあり、目論見書では「その他・費用」と記載されています。
海外資産(株式・債券・REITなど)クラスのファンドでは、信託報酬並みに高い事があるためチェックが必要。
「なぜ隠れコストというの?」かと言うと、売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用、監査費用などは事前に費用が分からないため、年1回の決算書で報告されるためです。
例えば、株式型のファンドの場合、ファンド内の銘柄の売買手数料(売買委託手数料)は、取引回数などによって変わるため事前には分かりません。

隠れコスト・実質コストは、毎年出るファンドの決算書を見てチェックしましょう!
隠れコスト・実質コストの確認方法
次に、ファンドの実質コスト・隠れコストの確認方法について解説して行きます。
投資信託の実質コストは、各ファンドの「運用報告書」から確認可能。そして、運用報告書は、各ファンドの運用会社、または証券会社から確認できます。

私自身は、投資信託の購入・保有を行う楽天証券のHPから、各ファンドの「運用報告書」をチェックしています。
→ 投資信託の運用は「楽天証券」がオススメな3つの理由
楽天証券で運用報告書を見る手順
楽天証券にログインし、保有銘柄や検索窓からお目当てのファンドを選択する
ステップ1で選択したファンドのページに移動したら、画面下部にスクロール
以下の図は、eMAXIS Slim先進国株インデックスの直近の「運用報告書」の一部を抜粋したものです。
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1万口あたり「信託報酬14円(0.0117%)」に対し「合計23円(0.193%)」が発生しています。そのため、隠れコストは「9円(0.0076%)」になります。
- 信託報酬:0.0117%
- 隠れコスト:0.0076%
- 合計(実質コスト):0.193%
このように、ファンド運用期間中に発生する実質コストは、信託報酬よりも高くなる傾向にあるため、ファンドの手数料は「実質コスト」を比較する必要があります。
実質コストの比較
それでは、実際に信託報酬、および実質コストの比較を行って行きます。
以下の図は、主要な先進国株式型インデックスファンドの信託報酬・実質コストを比較した表です。
ファンド名 | 信託報酬 | 実質コスト |
---|---|---|
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 0.0924% | 0.167% |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.0930% | 0.143% |
たわらノーロード先進国株式 | 0.0999% | 0.122% |
iFree外国株式インデックス | 0.19% | 0.231% |
i-SMTグローバル株式インデックス | 0.19% | 0.233% |
Smart-i先進国株式インデックス | 0.20% | 0.367% |

実質コストを見ると、信託報酬が最も安い「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」よりも「たわらノーロード先進国株式」の方が、安い事が分かります。
このように、ファンドのパフォーマンスが、ベンチマークを下回る大きな要因である手数料は、実質コストの違いを見ることが重要になります。
純資産総額
純資産総額とは、ファンドに組み入れられている「資産(株式や債権など)」や「現金」の総額です。
ファンドの規模を表し、一般的に純資産総額が大きい、または増加傾向である事が、安定したファンド運用に重要です。
- 純資産総額は大きいか?
- 増加傾向であるか?
純資産総額が少ない(数十億円程度など)と、ベンチマークと同じ構成比率で銘柄の購入ができなかったり、大口の投資家の解約などにより、思わぬパフォーマンス悪化(最悪の場合「繰り上げ償還」)になる場合があります。
また、純資産総額が増加傾向であれば、中長期の投資家が安定的に購入している事になり、ファンドの安定感が増します。
以下の図は、eMAXIS Slim先進国株式インデックスの純資産総額の推移を表しグラフです。
参考:三菱UFJ国際投信
着実な増加傾向にあり、安定的なファンド運用が可能である事を示唆します。
投資信託(インデックスファンド)の選び方【まとめ】
ここまで解説したきたように、投資信託(インデックスファンド)を選ぶ上で重要なポイントは「ベンチマークとの乖離の少なさ」でした。
基本的に、ベンチマークとの乖離は、投資信託の手数料(信託報酬・実質コスト)に起因する事が多いため、ファンドの安定(純資産総額)と合わせて比較する事が重要になります。
- ベンチマークとの乖離は少ないか?
- 信託報酬・実質コストは安いか?
- 純資産総額は大きいか?増加傾向か?
以下、これらのポイントを踏まえて、各資産クラス(アセットクラス)別に、インデックスファンドの比較・検証を行います。
日本株式(日経平均株価・TOPIX)クラスのインデックスファンド
はじめに、日本株式クラスへの投資を目的としたインデックスファンドを「TOPIX型」「日経平均株価型」に分けて解説していきます、
TOPIX型インデックスファンド一覧
日本の株式市場の動向を表す株価指数には、いくつかの指標がありますが、まず、構成銘柄が多く分散性に優れたTOPIX(東証株価指数)をベンチマークとするインデックスファンドから見ていきます。
ファンド名 | 日本株 |
---|---|
ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.159% |
eMAXIS Slim国内株式インデックス | 0.159% |
i-SMT TOPIXインデックス | 0.17% |
Smart-i TOPIXインデックス | 0.17% |
たわらノーロードTOPIX | 0.18% |
つみたて日本株式(TOPIX) | 0.18% |
iFree TOPIXインデックス | 0.19% |
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 0.19% |
野村インデックスファンド・TOPIX | 0.40% |
eMAXIS TOPIXインデックスファンド | 0.40% |
SMT TOPIXインデックス・オープン | 0.37% |
日本株式インデックスe | 0.37% |
注目ファンドは、購入手数料無料(ノーロード)のeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)です。ニッセイTOPIXインデックスファンドやiFree TOPIXインデックス等を抑えて、最安コストとなっています。
以下、各ファンド毎に詳しく解説していきます。
i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード)
i-SMT TOPIXインデックス(ノーロード)は、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
- ベンチマーク:TOPIX(配当含まない)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.17%(実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(10月12日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年1月12日)
- 信託財産留保額:無し
日経平均株価(日経225)型インデックスファンド
次に、日本の主要225企業から構成される日経平均株価(日経225)をベンチマークとするインデックスファンドを見ていきます。
ファンドシリーズ | 日本株 |
---|---|
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 0.159% |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.169% |
野村つみたて日本株投信 | 0.17% |
i-SMT日経225インデックス | 0.17% |
Smart-i日経225インデックス | 0.17% |
つみたて日本株式(日経平均) | 0.18% |
iFree日経225インデックス | 0.19% |
日経225インデックスe | 0.19% |
たわらノーロード日経225 | 0.195% |
SMT日経225インデックス・オープン | 0.37% |
i-mizuho国内株式インデックス | 0.38% |
野村インデックスファンド・日経225 | 0.40% |
eMAXIS日経225インデックス | 0.40% |
注目ファンドは、購入手数料無料(ノーロード)のeMAXIS Slim国内株式(日経平均)です。ニッセイ日経平均インデックスファンドやiFree日経225インデックス等を凌ぎ、最安コストとなっています。先に紹介したeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)と同じ信託報酬となっています。
以下、各ファンド毎に詳しく解説していきます。
i-SMT日経225インデックス(ノーロード)
i-SMT日経225インデックス(ノーロード)は、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
日経平均株価(日経225)をベンチマークとしており、ソフトバンクグループやファーストリテイリングなど、東証1部に上場する約225銘柄から構成されています。
- ベンチマーク:日経平均株価
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.17%(実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(10月20日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2017年11月24日)
- 信託財産留保額:無し
JPX日経400型インデックスファンド
最後に、高ROEなど収益力の高い400社から構成されるJPX日経400インデックスをベンチマークとするインデックスファンドを見ていきます。
ファンドシリーズ | 信託報酬(税抜) |
---|---|
ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 0.195% |
iFree JPX日経400インデックス | 0.205% |
SMT JPX日経インデックス400・オープン | 0.370% |
野村インデックスファンド・JPX日経400 | 0.400% |
eMAXIS JPX日経400インデックス | 0.400% |
注目ファンドは、購入手数料無料(ノーロード)のニッセイJPX日経400インデックスファンドです。iFree JPX日経400インデックスを抑えて、最安コストとなっています。年率0.2%を切るの手数料なので、TOPIX以外の投資先を考えている方の選択肢の1つとなります。
コストは、投資家への確実なマイナスリターンとなりパフォーマンスを悪化させるので、コストの安いファンドを選んで、相対的なパフォーマンス向上を目指しましょう。
先進国(海外・外国)債券インデックスファンドの比較・一覧
先進国(海外・外国)への投資を目的としたインデックスファンドには、以下のものがあります。
EXE-i先進国債券ファンド以外は、全てシティ世界国債インデックス(除く日本)がベンチマークとなっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.17% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
eMAXIS Slim先進国債券インデックス | 0.17% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
iFree外国債券インデックス | 0.18% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
たわらノーロード先進国債券 | 0.20% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり) | 0.20% | シティ世界国債インデックス (除く日本、為替ヘッジ) |
三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.21% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
EXE-i先進国債券ファンド | 0.44% | シティグループ世界BIG債券 インデックス |
外国債券インデックスe | 0.50% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
SMTグローバル債券インデックス・オープン | 0.50% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
野村インデックスファンド・外国債券 | 0.55% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
eMAXIS先進国債券インデックスファンド | 0.60% | シティ世界国債インデックス (除く日本) |
注目ファンドは、信託報酬が一番安いeMAXIS Slim先進国債券インデックスです。
投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。
ただし、円安や円高など為替の影響を受けたくないという方は、為替ヘッジ型で最も信託報酬が安い、たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)も選択肢の1つとなるかもしれません。
国内リート(J-REIT)
次に、国内REIT市場への投資を目的としたインデックスファンドについて解説していきます。
国内REIT市場への投資を目的としたインデックスファンドには、以下のものがあり、全てのファンドのベンチマークが東証REIT指数(配当込み)となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
---|---|
eMAXIS Slim国内リートインデックス | 0.1870% |
Smart-i Jリートインデックス | 0.1870% |
ニッセイJリートインデックスファンド | 0.2750% |
たわらノーロード国内リート | 0.2750% |
三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.2750% |
iFree J-REITインデックス | 0.3190% |
iシェアーズ国内リートインデックス | 0.3685% |
SMT J-REITインデックス・オープン | 0.4400% |
野村インデックスファンド・J-REIT | 0.4400% |
eMAXIS国内リートインデックス | 0.4400% |
注目ファンドは、信託報酬が一番安いeMAXIS Slim国内リートインデックスです。
投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。

以下、各ファンド毎に詳しく解説していきます。
iFree J-REITインデックス
iFree J-REITインデックスは、iFreeシリーズのファンドの1つで、国内不動産市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
- ベンチマーク:東証REIT指数(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税込):年率0.310%(実質コスト:0.316%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(9月15日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2016年9月8日)
- 信託財産留保額:無し
eMAXIS国内リートインデックス
eMAXIS国内リートインデックスは、国内の不動産市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとしており、オフィスビルや商業施設・物流、住宅などを投資対象とする不動産投資信託に分散投資が行えます。

eMAXISシリーズは、インデックスファンドの老舗シリーズですが、より低コストの「eMAXIS Slimシリーズ」の利用がオススメです!
- ベンチマーク:東証REIT指数(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.40%(実質コスト:0.41%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(1月26日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2009年10月28日設定)
- 信託財産留保額:無し
海外・先進国リートクラスのインデックスファンド
外国REIT市場への投資を目的としたインデックスファンドには、以下のものがあります。
ベンチマークは、先進国の不動産市場だけが投資対象となるS&P先進国リート指数と、先進国と新興国両方が対象となるS&PグローバルREIT指数の2種類があります。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
eMAXIS Slim先進国リートインデックス | 0.22% | S&P先進国リート指数 |
Smart-i先進国リートインデックス | 0.22% | S&P先進国リート指数 |
たわらノーロード先進国リート | 0.297% | S&P先進国リート指数 |
三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.297% | S&P先進国リート指数 |
ニッセイグローバルリートインデックスファンド | 0.297% | S&PグローバルREIT指数 |
iFree外国REIT(リート)インデックス | 0.341% | S&P先進国リート指数 |
EXE-iグローバルREITファンド | 0.343% | S&Pグローバルリート指数 |
たわらノーロード先進国リート <為替ヘッジあり> | 0.385% | S&P先進国リート指数 (為替ヘッジ) |
iシェアーズ先進国リートインデックス | 0.429% | S&P先進国リート指数 |
野村インデックスファンド・外国REIT | 0.605% | S&P先進国リート指数 |
SMTグローバルREITインデックス・オープン | 0.605% | S&P先進国リート指数 |
eMAXIS先進国リートインデックス | 0.660% | S&P先進国リート指数 |
注目ファンドは、信託報酬が一番安い「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」です。
投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。
ただし、投資対象を先進国だけでなく、新興国にも拡大したい場合「ニッセイグローバルリートインデックスファンドも一つの選択肢となります。

以下、各ファンドについて詳しく解説していきます。
eMAXIS先進国リートインデックス
eMAXIS先進国リートインデックスは、アメリカやヨーロッパ等の先進国不動産(REIT)市場への分散投資を目的とするインデックスファンドです。
ベンチマークは、S&P先進国リート指数(配当込み、日本除く)で、オフィスビルや商業施設・物流、また住宅などを投資対象とする不動産投資信託(REIT:リート)に分散投資が行えます。

eMAXISシリーズは、インデックスファンドの老舗シリーズですが、より低コストの「eMAXIS Slimシリーズ」の利用がオススメです!
- ベンチマーク:S&P先進国REIT指数(配当除く、日本除く)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税込):年率0.66%(実質コスト:0.80%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(1月26日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2009年10月28日)
- 信託財産留保額:無し
新興国株式クラスのインデックスファンド
次に、新興国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドについて解説していきます。
新興国株式への投資を目的としたインデックスファンドには、以下のものがあります。手数料やベンチマークの違いにより様々なファンドがあります。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI新興国株式インデックスファンド | 0.19% | FTSEエマージング・インデックス |
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 0.19% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み) |
ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.339% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み) |
iFree新興国株式インデックス | 0.34% | FTSE RAFIエマージングインデックス(配当除く) |
EXE-i新興国株式ファンド | 0.39% | FTSEエマージング・インデックス |
たわらノーロード新興国株式 | 0.50% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み) |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 0.56% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み) |
iシェアーズ新興国株式インデックス | 0.58% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当除く) |
野村インデックスファンド・新興国株式 | 0.60% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み) |
eMAXIS新興国株式インデックス | 0.60% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当除く) |
SMT新興国株式インデックス・オープン | 0.60% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当除く) |
注目ファンドは、最安コストのeMAXIS Slim新興国株式インデックスです。
信託報酬では「SBI新興国株式インデックスファンド」に劣りますが、SBI新興国株式インデックスファンドは、ポイント還元(投信マイレージ)が適用されないので、年率0.03%のポイント還元がある「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」の方が、実質的に安くなります。
バランスファンド
バランスファンドとは、世界中の多種多様な投資対象(資産クラス)に分散投資できる投資商品のことです。ファンド1本を持っていれば、日本の株式・債券、海外の株式・債券、また不動産(REIT)などに分散投資が行えます。
メリット
バランスファンドのメリットは、ずばり「手間がかからない」という点です。具体的には、(1)資産配分毎に投資信託を買う手間が無い、(2)資産の管理(リバランス)の必要が無い、などが挙げられます。
- 資産配分毎に投資信託を買う手間が無い
⇒各資産クラスのインデックスに分散投資 - 資産の管理(リバランス)の必要が無い
このようなメリットにより、投資を始める際や投資期間中のめんどうな手間を省き、投資を行うことができます。以下、各メリットについて解説していきます。
各資産クラスのインデックスに分散投資
通常、様々な資産クラスに分散投資を行う場合、自分の決めた資産配分に応じて、各資産クラスのインデックスファンド等を自分で購入する必要があり、手間がかかります。
しかし、バランスファンドであれば、資産配分に応じて、各資産クラスのインデックスファンド(例えば、日本株の場合、TOPIXに連動した投資成果のあがるファンド)を管理してくれるので、自分で資産クラス毎の投資商品を選び、それぞれを購入する、という一連の手間を省くことができます。
リバランス不要
通常、投資期間は、自分の決めた資産配分と実際のファンドの評価額にズレが出た場合、リバランスという作業を行う必要があります。リバランスとは、資産配分よりも多くなったものを売却し、資産配分よりも少なくなったものを追加購入するという作業です。
リバランスは、日々の資産配分のチェックや売買に手間がかかるたけでなく、ファンドの売買時コストがかかります。しかし、バランスファンドは、ファンド内でリバランスを行ってくれるので、リバランスのコストや手間を省くことができます。
デメリット
ここまで解説してきたように、バランスファンドを利用すれば、手間やコストを省いて、世界中へ分散投資が行えます。投資を始める際のハードルを大きく引き下げてくれる便利な商品ですが、デメリットは無いのでしょうか?
バランスファンドのデメリットを敢えてあげるとすれば、ファンド内の資産配分を自分で変えられない点です。例えば、日本と外国の株式・債券の計4資産に均等配分(25%ずつ)されたバランスファンドを購入した場合、その資産配分は、一生変わることが無いので、この点は頭にいれておいてください。
ただし、資産配分を変えたくなったら、自分でファンドを購入すれば良いだけなので、ベースとしてバランスファンドを持っておいて、自分なりの味付けとして別のファンドを持つ、という選択肢もあります。
例えば、リスクを抑えた投資を行いたい方は、バランスファンドにプラスしてニッセイ国内債券インデックスファンドを保有するとか、逆にリスク・リターンを高めたい方は、ニッセイ外国株式インデックスファンドやニッセイTOPIXインデックスファンド等のリスク資産を追加で購入する等の選択肢があります。
バランスファンド一覧
2018年現在、様々なバランスファンドが販売されていますが、主な商品として、以下のようなものがあります。それぞれ、国内外の様々な資産に分散投資が行えます。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | 資産配分 |
---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | 日本株・先進国株・新興国株の計3資産を均等配分(各33.3%) |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.16% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
つみたてバランスファンド | 0.195% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産(均等配分では無い) |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) | 0.209% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド | 0.21% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国株式の計7資産 |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | 0.219% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分 |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型) | 0.219% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分 |
野村6資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分 |
つみたて8資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
つみたて4資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分 |
たわらノーロードバランス(8資産均等型) | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
iFree 8資産バランス | 0.23% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
世界経済インデックスファンド | 0.50% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国の株式、債券の計6資産をGDPベースで配分(株式・債券は50%ずつ) |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.69% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国株式の計5資産を時価総額ベースで配分(株式・債券は50%ずつ) |
eMAXISバランス(8資産均等型) | 0.50% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
注目・おすすめは?
各個人でリスク許容度や目標の資産配分が違いますので、一概にオススメのファンドは紹介できませんが、1つポイントを挙げるとすれば、バランスファンドの保有時にかかる手数料(信託報酬)です。
投資コスト(手数料)は、投資家の確実なマイナスリターンとなりパフォーマンスを悪化させるので、コストを抑えた投資が重要となってきます。
コストという観点からバランスファンドを見た場合、注目はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)です。信託報酬0.16%と超低コストで、日本を含む世界中の株式・債券・不動産に分散投資が行えます。
ただし、組み入れ資産に新興国を入れたくないという方は、ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型)や野村6資産均等バランスなどがオススメです。日本と先進国の株式・債券・REITの計6資産に均等分散投資が行えます。
自分に適した資産配分で投資したいなら
ここまで、様々な資産配分のバランスファンドを見てきましたが、「どの資産配分にして良いわからない」また「自分にあったオーダーメイド」の資産配分で投資したいという方は、ロボアドバイザーによる運用がオススメです。
ロボアドバイザーは、いくつかの質問に答えるだけで、その人にあった資産配分を無料で提示してくれます。また、信託報酬のように手数料を払えば、その資産配分に合わせて、購入や積立、リバランスなどをロボットが一括で行ってくれます。
そのため、お忙しいビジネスパーソンの方や投資に時間をかけらないけど、自分にあった分散投資を行いたいという方に、オススメです。
ロボアドバイザーには、以下のような様々なサービスがありますが、最もおすすめなものは「ウェルスナビ」です。
名称 | 種類 | 手数料 | 自動 積立 | 自動税金 最適化 |
---|---|---|---|---|
ウェルスナビ | 投資一任型 | 1.0%(*1) | ○ | ○ |
楽ラップ | 投資一任型 | 0.99% | ○ | × |
テオ | 投資一任型 | 1.08% | ○ | × |
ダイワ ファンドラップ | 投資一任型 | 1.42% | ○ | × |
マネラップ | 投資一任型 | 0.99% | × | × |
投信工房 | アドバイス型 | 0.38% | × | × |
投信ロボ | アドバイス型 | - | × | × |
スマートフォリオ | アドバイス型 | - | × | × |
- 入金・積立・リバランスが全て自動
- 10万円から始められる
- 割安な手数料:入出金・為替・積立手数料など無料
- 特定口座に対応
- 自動税金最適化(DeTAX)
サービス手数料や信託報酬などのコストは楽ラップ・テオと変わりませんが、他サービスにない「自動税金最適化(DeTAX)」により、実質的な手数料を大幅に下げられる点が、最大の魅力です。
手数料は、投資への確実なマイナスリターンとなるため、ウェルスナビのように手数料の安い商品を選ぶことが、投資パフォーマンスの向上に重要です。
本サイトでのウェルスナビの詳細・解説は、以下をご参考ください。
【結論・まとめ】eMAXIS Slimシリーズを選べばOK!
ここまで、様々な資産クラス、またバランスファンドで、インデックスファンドの比較を行ってきましたが、結論から言うと「eMAXIS Slimシリーズ」のファンドを選んでおけば、基本的には間違いありません。
- 購入手数料無料(ノーロード)
- 信託報酬が最安
- 実質コストも安い
ニッセイインデックスファンドシリーズもあり
ニッセイインデックスシリーズは、ニッセイアセットマネジメントが運用する低コストインデックスファンドシリーズです。
本シリーズを利用することで、先進国・新興国などの株式・債券・不動産市場に低コスト分散投資が行えます。
ファンドの購入手数料は無料で、ファンド保有時にかかる手数料(信託報酬)は、ほぼ全ての投資先(資産クラス)で国内最安水準となっています。
ニッセイインデックスシリーズのファンド一覧
下表は、ニッセイインデックスシリーズの投資先別のファンド名、また保有時にかかる手数料「信託報酬」の一覧です。様々な地域の株式や債券、REITへ投資が低コストで行えることがわかります。
ファンド名 | 投資クラス | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 国内株式 (日経225) | 0.169% | 日経平均株価 |
ニッセイTOPIXインデックスファンド | 国内株式 (TOPIX) | 0.159% | TOPIX |
ニッセイJPX日経400インデックスファンド | 国内株式 (JPX400) | 0.195% | JPX日経400 |
ニッセイ日経225 インデックスファンド | 国内株式 (日経225) | 0.25% | 日経平均株価 |
ニッセイ国内債券 インデックスファンド | 国内債券 | 0.139% | NOMURA-BPI指数 |
ニッセイ外国株式 インデックスファンド | 先進国株式 | 0.189% | MSCIコクサイ |
ニッセイ外国債券 インデックスファンド | 外国債券 | 0.17% | シティ世界国債インデックス(除く日本) |
ニッセイJリート インデックスファンド | 国内REIT | 0.25% | 東証REIT指数 |
ニッセイグローバルリート インデックスファンド | 外国REIT | 0.27% | S&Pグローバルリート指数(除く日本) |
ニッセイ・インデックス バランスファンド | バランス型 | 0.219% | 国内株式・債券、外国株式・債券の合成 |
ニッセイTOPIXインデックスファンド
ニッセイTOPIXインデックスファンドは、日本の株式市場に投資することを目的としたインデックスファンドです。
信託報酬0.159%(年率)と国内最安コストで、トヨタやソフトバンクグループ等、日本を代表する銘柄群に分散投資が行えます。
- ベンチマーク:TOPIX
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.159%(その他諸経費を含む実質コスト:0.30%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(2月20日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年4月27日)
- 信託財産留保額:無し
ニッセイ新興国株式インデックスファンド
ニッセイ新興国株式インデックスファンドとは、高い経済成長を遂げる中国やインドなど、20以上の新興国への投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算)をベンチマークとしており、約800銘柄から構成されいます。
- ベンチマーク:MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.339%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
- 決算:年1回(11月20日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2017年10月13日)
- 信託財産留保額:無し
ニッセイ日経平均インデックスファンド
ニッセイ日経平均インデックスファンドは、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
日経平均株価(日経225)をベンチマークとしており、ソフトバンクグループやユニクロで有名なファーストリテイリング等、国内株式225銘柄から構成されています。
- ベンチマーク:日経平均株価(配当含む)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.169%(実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(2月15日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2016年11月21日)
- 信託財産留保額:無し
ニッセイJリートインデックスファンド
ニッセイJリートインデックスファンドは、国内不動産市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとしており、オフィスビルや商業施設・物流、また住宅などを投資対象とする不動産投資信託に分散投資が行えます。

ファンド1本で、国内の不動産投資信託(REIT)に分散投資が行えます!
- ベンチマーク:東証REIT指数(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.25%(実質コスト:0.26%)
- 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
- 売買単位:100円から1円単位
- 償還日:無期限(設定日:2013年6月28日)
- 信託財産留保額:無し
ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、世界経済を牽引する20カ国以上の先進国株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIコクサイ(配当込み)をベンチマークとしており、アップルやマイクロソフトなど約1,300銘柄から構成されいます。
- ベンチマーク:MSCIコクサイ(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.189%(実質コスト:0.35%)
- 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(11月20日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年12月10日)
- 信託財産留保額:無し
ニッセイ外国債券インデックスファンド
ニッセイ外国債券インデックスファンドは、アメリカやヨーロッパ諸国など、20カ国以上の先進国債券市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとしており、日本を除く主要先進国や一部新興国の債券、約700銘柄から構成されいます。
- ベンチマーク:シティ世界国債インデックス(除く日本)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.17%(実質コスト:0.26%)
- 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(11月20日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年12月10日)
- 信託財産留保額:無し
投資信託の運用は「楽天証券」がオススメな3つの理由
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よくある質問
投資信託について「よくある質問」を回答と一緒に解説していきます。
ベンチマークとは何ですか?
【ベンチマーク】配当込み・配当除くの違いは?
アクティブファンドとは?
アクティブファンドにも魅力的なものはありますか?
インデックスeシリーズ
下表は、インデックスeの投資先別のファンド名、また保有時にかかる手数料「信託報酬」の一覧です。日本や先進国の株式や債券への投資が、低コストで行えることがわかります。
ファンド名 | 投資クラス | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
日経225インデックスe | 国内株式 | 0.19% | 日経平均株価 |
日本株式インデックスe | 0.37% | TOPIX(東証株価指数) | |
日本債券インデックスe | 国内債券 | 0.37% | NOMURA-BPI指数 |
外国株式インデックスe | 先進国株式 | 0.50% | MSCIコクサイ |
外国債券インデックスe | 先進国債券 | 0.50% | シティ世界国債インデックス(除く日本) |
信託報酬が0.1%〜0.5%台と比較的低めです。特に、日経225インデックスeは、日経平均株価(日経225)をベンチマークとするインデックスファンドとしては、国内最安水準です。
他シリーズとの比較
インデックスファンドのシリーズには、インデックスeの他にも多数のシリーズがあります。下表は、各ファンドシリーズ・投資クラス毎の手数料を比較したものです。
ファンドシリーズ | 日本株 | 先進国株 | 新興国株 | 米国株 | 先進国債券 |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim | 0.159% | 0.109% | 0.189% | 0.160% | 0.170% |
ニッセイインデックス | 0.159% | 0.109% | 0.189% | - | 0.170% |
iFree | 0.205% | 0.23% | 0.37% | 0.225% | 0.18% |
たわらノーロード | 0.211% | 0.24% | 0.53% | 0.225% | 0.21% |
三井住友DC | 0.205% *TOPIX型 | 0.27% | 0.60% | - | 0.22% |
EXE-iシリーズ | - | 0.32% | 0.39% | - | 0.42% |
FUNDS-i | 0.43% | 0.59% | 0.65% | 0.50% | 0.59% |
SMT | 0.40% | 0.54% | 0.65% | 0.55% | 0.54% |
i-mizuho | 0.41% | 0.62% | 0.63% | 0.57% | 0.63% |
インデックスe | 0.205% | 0.54% | - | - | 0.54% |
参照:ダイヤモンドZAI2017年02月号p.71
残念ながら、ニッセイインデックスやiFree、たわらノーロード、三井住友DCなどのシリーズと比べると、インデックスeシリーズの手数料は割高となっています。実際、私もニッセイインデックスシリーズを利用しています。
日本株式インデックスe
日本株式インデックスeは、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
TOPIXをベンチマークとしており、トヨタなどの国内自動車メーカーや大手メガバンクなど、東証1部に上場する約2,000銘柄から構成されています。インデックスeシリーズのファンドの1つです。
日経225インデックスe
日経225インデックスeは、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。日経平均株価(日経225)をベンチマークとしており、ソフトバンクグループやファーストリテイリングなど、東証1部に上場する約225銘柄から構成されています。
- ベンチマーク:日経平均株価(配当除く)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.19%(その他諸経費を含む実質コスト:0.19%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(5月15日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2016年1月8日)
- 信託財産留保額:無し
日本債券インデックスe
日本債券インデックスeは、国内債券市場への投資を目的としたインデックスファンドです。国債、地方債、社債等、約9,000銘柄から構成されるNOMURA-BPI総合指数をベンチマークしています。
- ベンチマーク:NOMURA-BPI総合
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.37%(その他諸経費を含む実質コスト:0.38%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(1月22日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2010年4月6日)
- 信託財産留保額:無し
外国株式インデックスe
外国株式インデックスeとは、アメリカやヨーロッパなど世界経済を牽引する、20カ国以上の先進国株式市場への分散投資を目的とした、インデックスファンドです。
MSCIコクサイ(配当込み)をベンチマークとしており、アップルやマイクロソフトなど約1,300銘柄から構成されいます。
- ベンチマーク:MSCIコクサイ(配当除く)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.50%(その他諸経費を含む実質コスト:0.54%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(2月7日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2010年4月6日)
- 信託財産留保額:無し
外国債券インデックスe
外国債券インデックスeは、アメリカやヨーロッパ諸国など先進国を中心とした、20カ国以上の外国債券市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとしており、日本を除く先進国・一部新興国の債券、約700銘柄から構成されいます。
- ベンチマーク:シティ世界国債インデックス(除く日本)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.50%(その他諸経費を含む実質コスト:0.52%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(2月7日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2010年4月6日)
- 信託財産留保額:無し