むさし証券のネット口座「トレジャーネット」は、手数料の安さが魅力的なネット証券です。
2016年11月の手数料引き下げにより、国内最安水準の手数料となりました。
本ページでは、むさし証券のネット口座「トレジャーネット」の手数料(現物・信用取引)プランの特徴や他社との手数料比較、またIPO(新規公開株)など、トレジャーネットのメリット・デメリットなどについて解説していきます。
むさし証券の評判・トレジャーネットの口コミ①:手数料
むさし証券トレジャーネットの最大の魅力は手数料の安さです。トレジャーネットの株式手数料の料金体系(プラン)は、以下の2つがあります。
- トレジャースタンダード:1回の注文毎に手数料が決まる。一般の方・中長期投資家向け
- トレジャーボックス:1日の約定代金の合計金額で手数料が決まる。デイトレーダー向け
以下、二つの料金プランについて、他の低コストネット証券の手数料との比較を交えながら解説していきます。
トレジャースタンダード:1回の注文毎に手数料が決定
一般ユーザー向けの手数料プランが「トレジャースタンダード」です。1回の約定毎に手数料が決まる料金体系です。現物・信用取引の区別はなく、いずれも約定代金毎に、下表のような手数料となっています。
:
1注文の約定金額 | 手数料(税抜) | 手数料(税込) |
---|---|---|
10万円以下 | 75円 | 81円 |
10万円超~20万円 | 95円 | 102円 |
20万円超~50万円 | 175円 | 189円 |
50万円超~100万円 | 320円 | 345円 |
100万円超~150万円 | 380円 | 410円 |
150万円超~300万円 | 440円 | 475円 |
300万円超~600万円 | 750円 | 810円 |
600万円超~900万円 | 1,320円 | 1,425円 |
900万円超~1,200万円 | 1,760円 | 1,900円 |
1,200万円超~1,500万円 | 2,200円 | 2,376円 |
1,500万円超~1,800万円 | 2,640円 | 2,851円 |
1,800万円超~2,100万円 | 3,080円 | 3,326円 |
2,100万円超~3億円 | 3,520円 | 3,801円 |
約定金額毎に、細かく手数料が決まっている点が良いですね。それでは以下、SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)やGMOクリック証券、SBI証券など手数料の安い新興ネット証券や大手ネット証券と手数料を比較してみます。
他ネット証券との手数料比較
結論から言うと、2016年11月の大幅な手数料引き下げにより、トレジャーネットの売買手数料が業界最安の水準となりました。それまで、マイナーだったトレジャーネットですが、手数料引き下げを期に、注目が集まっています。
実際の手数料比較(1回の注文毎)は、下表のようになります。これまで最安であったSBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)を抜き、むさし証券「トレジャーネット」が最安となりました。
証券会社 \ 約定代金 | ~10万円 | 〜20万円 | 〜50万円 | 〜100万円 |
---|---|---|---|---|
トレジャーネット | 75円 | 95円 | 175円 | 320円 |
岡三オンライン | 無料 | 無料 | 350円 | 600円 |
SBI証券 | 無料 | 185円 | 272円 | 487円 |
楽天証券 | 無料 | 185円 | 341円 | 609円 |
GMOクリック証券 | 88円 | 98円 | 241円 | 436円 |
SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券) | 80円 | 97円 | 180円 | 340円 |
マネックス証券 | 100円 | 180円 | 450円 | 1500円 |
auカブコム証券 | 90円 | 180円 | 250円 | 990円 |
SMBC日興証券 | 125円 | 180円 | 400円 | 800円 |
*表中の手数料は全て税抜き表示
証券会社 \ 約定代金 | 200万円 | 300万円 | 500万円 | 1,000万円 |
---|---|---|---|---|
トレジャーネット | 440円 | 440円 | 750円 | 1760円 |
SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券) | 600円 | 800円 | 800円 | 800円 |
GMOクリック証券 | 834円 | 834円 | 834円 | 834円 |
SBI証券 | 921円 | 921円 | 921円 | 921円 |
マネックス証券 ()内はPC指値 | 200円 (300円) | 300円 (450円) | 500円 (750円) | 1000円 (1,500円) |
楽天証券 | 921円 | 921円 | 921円 | 921円 |
SMBC日興証券 | 1,500円 | 2,000円 | 3,000円 | 4,500円 |
auカブコム証券 | 1,890円 | 1,890円 | 3,690円 | 3,690円 |
*表中は税抜
1回の約定金額が1,000万円以上の場合は、まだSBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)が最安ですが、その他の価格帯では、むさし証券「トレジャーネット」が最安手数料となっています。
一般の方の場合、1回の約定金額が1,000万円になることはほとんどないので、ほとんどの場合、トレジャーネットでの株式売買がお得になりそうです。
トレジャーボックス:1日の約定代金の合計金額で手数料が決定
デイトレーダーの方など一日にたくさんの取引を行うヘビーユーザー向けの料金プランとして「トレジャーボックス」があります。1日の約定代金の合計金額毎に、以下のような手数料となっています。
約定金額 | 手数料(税抜) | 手数料(税込) |
---|---|---|
300万円以下 | 1,200円 | 1,296円 |
300万円超〜600万円 | 2,400円 | 2,592円 |
600万円超〜900万円 | 3,600円 | 3,888円 |
900万円超〜1,200万円 | 4,800円 | 5,184円 |
1,200万円超〜1,500万円 | 6,000円 | 6,480円 |
1,500万円超〜1,800万円 | 7,200円 | 7,776円 |
1,800万円超〜2,100万円 | 8,400円 | 9,072円 |
2,100万円超〜2,400万円 | 9,600円 | 10,368円 |
2,400万円超〜2,700万円 | 10,800円 | 11,664円 |
2,700万円超 | 12,000円 | 12,960円 |
こちらの料金体系も国内最安水準となっています。金額によってはSBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)がお得になることもあります。
むさし証券の良い評判・トレジャーネットの良い口コミ:メリット
トレジャーネットの手数料の安さ以外の魅力、メリットについて見ていきます。
むさし証券トレジャーネットの良い評判・メリット①:IPO(新規公開株)の取り扱いがある
当選すれば利益を出せる可能性のあるIPOですが、むさし証券(トレジャーネット)もIPOを取り扱っています。手数料で競合しているSBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)ではIPOの取り扱いがないので、大きなアドバンテージと言えそうです。
2016年のIPO実績を見ても、九州旅客鉄道(9142)などの有名どころや、パフォーマンスのよかったリタリコ、バリューゴルフなどを扱っていました。株式の売却手数料も安いので、IPO売却時にもこのメリットを受けることができます。
むさし証券IPOの抽選ルールや直近のIPO取扱数などの詳細は、以下をご参照ください。
むさし証券トレジャーネットの良い評判・メリット②:NISA口座ができる
むさし証券(トレジャーネット)では、2014年から始まったNISA口座を作ることができます。NISA口座を使うと、譲渡益や配当金・分配金に対する税金が非課税になるのでおトクです。
ただし、むさし証券では、SBI証券のNISA口座で行われているような、株式売買手数料の無料化などは行われていないので、あまりNISA口座を開設するメリットはありません。
むさし証券トレジャーネットの悪い評判・デメリットは?
手数料の安さが魅力的なむさし証券「トレジャーネット」ですが、投資信託の品揃えが悪く、また外国株式や海外ETFの売買ができません。そのため、国内株式・ETFを売買する場合に限り、むさし証券(トレジャーネット)を利用するのが良いでしょう。
むさし証券トレジャーネットの悪い評判・デメリット1:投資信託の品揃えが少ない
投資信託は、45銘柄程の取り扱いしかありません。
EXE-iシリーズなど低コストのインデックスファンドなどもありますが、SBI証券や楽天証券などの2,000銘柄を超えるラインナップと比べると、かなり少ない印象です。
投資信託を購入する場合、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・auカブコム証券などが候補となります。
4社の中では投信マイレージによるポイント還元で、お得に投資信託の購入・保有ができるSBI証券がオススメです。
むさし証券トレジャーネットの悪い評判・デメリット2:海外ETF・株式は購入できない
むさし証券(トレジャーネット)では、アメリカ(米国)などに上場する株式やETFの売買ができません。
米国など海外株式の売買ができるネット証券は、SBI証券・マネックス証券・楽天証券の3社です。
特に、SBI証券は米国株式の取引にかかるコストが最も安いためオススメです。
むさし証券の評判・トレジャーネットの口コミ
次に、むさし証券(トレジャーネット)の口コミ・評判をTwitterからピックアップしていきます。
ここまで解説してきたメリット・デメリットと合わせて、ご参考ください。
むさし証券トレジャーネットの悪い評判1:管理画面などツールがイマイチ
むさし証券トレジャーネットの悪い評判・口コミ2:IPOの取り扱いが少ない
IPOの取り扱いが少ない年もあるので、証券口座の管理が大変という方は、幾つのネット証券に絞ると良いかもです。
むさし証券トレジャーネットの良い評判・口コミ1:IPOの通知が見やすい
メールを開かなくても、IPOの結果がわかるのは便利ですね。
むさし証券トレジャーネットの良い評判・口コミ2:手数料や金利が安い
金利が安いので、ある程度の期間、保有する予定がある方は、おすすめです。
むさし証券トレジャーネットの良い評判・口コミ3:IPOの抽選先として利用
IPOの抽選に活用されている方も多いよう。
むさし証券トレジャーネットの口コミ・評判【まとめ】
ここまで紹介してきたむさし証券(トレジャーネット)の口コミ・評判をまとめると、以下のようになります。
悪い 口コミ・評判 | 管理画面・ツールがイマイチ IPOの取扱いが少ない スマホのツールがない |
---|---|
良い 口コミ・評判 | IPOの通知が便利 手数料や金利が安い IPOの申込み先の一つとして利用 |
このように、様々な口コミ・評判がありますが、手数料の安さは好評のようなので、日本株を手数料を取引する方やIPO抽選に参加する方は、口座開設しておいて損はないでしょう。