eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価
始めに、たわらノーロード先進国株式の特徴(ベンチマーク/投資先)や組み入れ銘柄、投資先・構成国などについて評価・解説していきます。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価①:投資先とベンチマーク
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、日本を除く全世界の株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本・配当)がベンチマークで、約45カ国の約2,500銘柄から構成されています。
項目 | 内容 |
---|---|
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス (除く日本・円換算、配当除く) |
投資対象 | 日本を除く全世界の株式市場 |
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント (旧:三菱UFJ国際投信) |
他のeMAXIS Slimシリーズと同様に、手数料の安さが魅力です。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評判②:運用実績と利回り/分配金・パフォーマンス
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 3.7% | 3.8% |
3ヶ月 | 9.9% | 9.8% |
6ヶ月 | 10.1% | 10.1% |
過去1年 | 34.1% | 34.1% |
過去3年 | 86.4% | 86.3% |
設定来 | 71.2% | 70.9% |
ファンドの成績がベンチマークを上回る場面がありますが、これはベンチマークに配当金が含めれていないためです。
実際のファンドでは、構成銘柄の配当金はファンド内に再投資されているため、ベンチマークも配当金を含めて算出してもらいたいところです。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の評価【まとめ】純資産総額も注視!
ここまで解説してきたeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の手数料などのデータをまとめると、以下のようになっています。
- ベンチマーク:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税込み):年率0.05775%
*実質コスト:0.1716% - 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年3月19日)
- 信託財産留保額:無し
なんと言っても、最大の特徴は手数料の安さ!年率0.05775%と超低コストで、全世界の株式市場に分散投資することができます。
日本株を除いて、ファンド一本で、世界株に分散投資したい方向けのインデックスファンドです!
信託報酬引き下げ後の決算(実質コスト)の発表が楽しみです!
また、三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)から出ている純資産の推移をみると、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と同様、右肩あがりで推移しているため、順調にファンドへ資産が入ってきていることがわかります(下図参照)。
ファンドの純資産が減る(資金が流出する)場合、不安定な運用となってしまうので、現在の純資産は極めて健全な推移と言えます。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価/資産配分と構成国・銘柄
次に、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の資産配分や構成国、業者やセクター・組み入れ上位銘柄などをみていきます。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価①:資産構成比は?
次に、最新の資産配分(ポートフォリオ)状況を見ていきます。
資産クラス | 比率 |
---|---|
先進国株式 | 88.3% |
新興国株式 | 11.8% |
オールカントリーと異なり、国内株式クラスがない分、先進国株式の比率が高くなっています。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価②:構成国の比率は?
次に、実際にどのような国の株式が入っているのか?国別の配分比を見ていきます。
以下のグラフ・表は、本ファンドの国別の構成比率を表したものです。
国名 | 比率 |
---|---|
米国(アメリカ) | 62.5% |
イギリス | 3.6% |
カナダ | 2.9% |
フランス | 2.9% |
スイス | 2.6% |
その他の先進国 | 10.0% |
ケイマン諸島 | 2.1% |
台湾 | 1.8% |
韓国 | 1.6% |
インド | 1.4% |
中国 | 1.3% |
その他の新興国 | 3.2% |
合計して「100%」にならない分は、先物などが含まれます。
なんと、米国(アメリカ)株式だけで60%以上の比率を占めています。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価③:銘柄・業種(セクター別)の構成比率
次に、どのような銘柄や業種(セクター)が、本ファンドに多く含まれているかチェックしていきます。
銘柄名 | 対象国 | 構成比率 | 業種・セクター |
---|---|---|---|
アップル | アメリカ | 4.3% | テクノロジ・ ハードウェア・機器 |
マイクロソフト | アメリカ | 3.5% | ソフトウェア・サービス |
アマゾン | アメリカ | 2.2% | 効率 |
テスラ | アメリカ | 1.3% | 自動車・自動車部品 |
アルファベットA | アメリカ | 1.3% | メディア・娯楽 |
銘柄名 | 対象国 | 構成比率 | 業種・セクター |
---|---|---|---|
TSMC | 台湾 | 0.8% | 半導体・ 半導体製造装置 |
テンセント | ケイマン諸島 | 0.5% | メディア・娯楽 |
サムソン電子 | 韓国 | 0.5% | テクノロジ・ ハードウェア・機器 |
アリババ | ケイマン諸島 | 0.3% | 小売 |
先進国・新興国株式ともに、テクノロジーやソフトウェア関連の企業が組み入れ上位となっています。
また、本ファンドの業種別の構成比率は、以下のグラフ・表のようになっており、高い成長を遂げるハイテク企業の比率が高い点が特徴です。
業種・セクター | 比率 |
---|---|
ソフトウェア・サービス | 10.7% |
医薬品・バイオテクノ・ライフ | 7.1% |
メディア・娯楽 | 6.7% |
テクノロジ・ハードウェア・機器 | 6.7% |
銀行 | 6.6% |
半導体・半導体製造装置 | 5.8% |
資本財 | 5.5% |
小売 | 5.4% |
素材 | 4.4% |
各種金融 | 4.3% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の信託報酬・実質コストの評価
次に、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の信託報酬や実質コストなどので手数料面について評価・解説していきます。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の手数料の評価①:購入手数料/売却手数料
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の購入手数料は「無料(ノーロード)」です。
また、投資信託の解約・売却時にかかる費用「信託財産留保額」も無料となっているため、基本的に、本ファンドの取引・売買で手数料は発生しません。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 (税込) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の手数料の評価②:信託報酬
また、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の保有中にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.05775%(税込)と、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド等を凌ぎ、最安水準となっています。
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) | 0.05765% |
eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本) | 0.05773% |
SBI・V・全世界株式 インデックス・ファンド | 0.1338% |
SBI・全世界株式インデックス・ ファンド(雪だるま全世界株式) | 0.1102% |
楽天・全世界株式インデックス・ ファンド(楽天VT) | 0.202% |
競合のSBI・雪だるま全世界株式や楽天VTよりも、信託報酬が安く抑えられています。
純資産総額に対する割引率の関係で、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と比較して、やや割高。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の手数料の評価③:実質コスト
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.1716%」となっています。
信託報酬以外の売買委託手数料・有価証券取引税などの余分なコストが低く、外国資産への投資で高くなりがちな「その他費用」も安く抑えられています。
以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
対象期間中の信託報酬が、14円(比率:0.117%)。
信託報酬とその他の費用を含む手数料の合計が「21円(比率:0.178%)」なので、実質コストを「信託報酬÷14×21」として計算すると、実質コストは0.1716%(四捨五入)となります。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価/評判・口コミは?
最後に、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の口コミや評判をX(旧Twitter)などのSNSからピックアップしていきます。
他の全世界株式ファンドと迷ってる方や他の投資家の意見が知りたい方は、ぜひご覧ください。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の良い評判・口コミ①:iDeCoやNISAで運用・積立中!
一つの評判として、iDeCoでeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を運用や積立している方が多いようです。
iDeCoは個人型確定拠出年金制度のことであり、将来の老後の資金を積み立てるための制度です。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、長期的な投資に適しており、将来の資産形成に有効だと評価されています。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の良い評判・口コミ②:つみたて投資・クレカ積立に活用
次に、つみたて投資やクレジットカードのポイントを使ってeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)に積立てるという評判もあります。
つみたて投資は少額から始められるため、初心者や小額投資家にもおすすめです。
また、クレジットカードのポイントを使って積立てることで、資産形成への負担を軽減することができます。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の良い評判・口コミ③:投信マイレージでお得!
さらに、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を運用することで、投信マイレージの恩恵を受けることができるという評判もあります。
投信マイレージとは、投資信託を運用することでポイントやマイルが貯まる制度です。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を運用することで、お得にポイントやマイルを貯めることができる魅力があります。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の中立な評判・口コミ:無理に日本を除かなくも良い
一方、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の中立な評判や口コミには、「無理に日本を除かなくても良いのではないか」といった意見もあります。
日本の株式市場も成長が見込まれる銘柄も存在するため、日本株を含めることでポートフォリオのバランスが良くなるとの指摘です。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のイマイチな評判・口コミ①:配当を除くベンチマークについて誠実ではないという意見も
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)に対して、イマイチな評判や口コミの一つに、配当を除くベンチマークについての意見があります。
投資信託のパフォーマンスを評価する際には、ベンチマークが重要な指標となりますが、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の場合、配当を除くベンチマークを使用しているため、一部の投資家からは不正確な評価方法として批判されています。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のイマイチな評判・口コミ:ポイント還元率が下がる
最後に、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のイマイチな評判や口コミとしては、投信マイレージのポイント還元率が下がったことに関して悲観する意見もあります。
ポイント還元率が下がることにより、投資効果が損なわれる可能性があるとの指摘です。
ただし、ポイント還元率以外にも多くの要素が投資判断に関与するため、総合的な視点で判断する必要があります。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評判・口コミ【まとめ】
以上が、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価や評判、口コミの一部です。
項目 | 内容 |
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良い評判 ・口コミ | iDeCoで運用・積立中! つみたて投資・クレカ積立に活用! 投信マイレージでお得! |
中立な評判 ・口コミ | 無理に日本を除かなくも良い |
イマイチな 評判・口コミ | ポイント還元率が下がる! |
投資を検討している方や他の投資家の意見を知りたい方は、これらの口コミを参考にしてみてください。
ただし、投資は自己責任で行うべきであり、自身のリスク許容度や投資目的に合わせた判断が必要です。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価【まとめ】評判は?
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、多くの投資家から高く評価されています。
まず、その資産配分と構成国・銘柄についてですが、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、日本を除く先進国と新興国の両方の株式に投資するインデックスファンドです。
これにより、投資家は一つのファンドで世界中の約45カ国、約2,500銘柄に分散投資することができます。
また、このファンドはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本・配当)をベンチマークとして使用しており、市場全体の動向に追従することができます。
次に、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の信託報酬・実質コストについてです。eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、その低いコストが魅力の一つとなっています。
投資家は、低い信託報酬によって積極的な運用費用を削減することができます。
また、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の管理費率は非常に競争力があります。
最後に、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価/評判・口コミについてです。
投資家からは、このファンドの運用成績や低コストを高く評価する声が多くあります。
また、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、マネックス証券を通じて手軽に購入することができるため、利便性も高く評価されています。
総じて言えることは、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、多くの投資家から支持を受けている優れたファンドであるということです。
その資産配分や低コスト、評判・口コミなどを総合的に考慮すると、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、投資家にとって魅力的な選択肢であると言えます。
投資家は、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)を検討しましょう。