国内株式の投資信託はいらない？日本株インデックスファンドが不要な理由や米国株式・外国株の積立、個別株は？

国内株式の投資信託（インデックスファンド）は、全世界への国際分散投資を行う方には、不要です。

全世界株式のインデックスファンドに、日本株は5%程度含まれているので、eMAXIS Slim全世界株式（オールカントリー）を購入すれば、国内株式も保有していることになります。

また、国内株式の過去のパフォーマンスを見ると、外国株式のインデックスに劣っており、成長企業が出てこない国内の土壌も「いらない！」と言われる一因です。

そのため、eMAXIS Slim全世界株式（オールカントリー）で、国内株式も含め全世界の株式市場へ分散投資するのが、長期の資産形成において、無難な選択肢になります。

国内株式の投資信託はいらない！不要と言われる理由

日本の投資環境では、国内株式の投資信託への投資が魅力を欠いているとの声が多くあがっています。

退廃しつつある国内市場の状況、変化に弱い経済構造、国際的な競争力の低下など複数の要素が、投資家から見て国内株式の投資信託の魅力を希薄なものにしているのです。

このような状況のもとで、リスクとリターンのバランスを模索する投資家たちは国内株式の投資信託に背を向ける理由に納得感を示しており、それでは具体的にどのような理由が挙げられるのか詳細に分析していきます。

国内株式の投資信託はいらないと言われる理由①：中長期の投資パフォーマンスにおいて米国や外国株式に負けている！

国内の投資信託が中長期にわたり米国や他の外国株式と比較して低いパフォーマンスを示している背景には、複数の要因が存在します。

まず、日本の経済成長率の低迷は、投資信託の基盤となる企業の利益成長を抑え、それが株価の伸び悩みに直結しています。

また、労働人口の減少、生産性の停滞、革新的な産業の発展の遅れなどが、経済全体のダイナミズムを欠く一因となり、これが株価の長期的なトレンドに影響を与えることになっています。

しかしながら、これらの要因は表面上の問題に過ぎず、根本的な要因を探ると、その答えは日本の企業文化や経済政策、資本市場の成熟度など、より深いところに潜んでいることがわかります。

投資家が求める高いリターンをもたらすためには、こうした根本的な要因への対応が不可欠であり、現状のままでは他地域に比べて魅力的な投資先とは言い難いのが実情です。

国内株式の投資信託はいらないと言われる理由②：日本企業に米国のハイテク企業のような成長・グロース株が出てこない！

日本経済が長い停滞期にある一方で、米国ではGoogle, Amazon, Facebook, Appleなど、いわゆるGAFAをはじめとするテクノロジー企業が絶大な成長を遂げています。

このようなグロース株は投資家に巨額のリターンをもたらし、彼らの間で非常に人気があります。

日本では同様の規模を持つハイテク企業の出現が限られており、イノベーションへの投資が不十分であることが問題となっています。

日本企業は、しばしば安定性が高く堅実な経営を優先しますが、その結果として高リスク・高リターンのグロース戦略を取ることが少なく、投資信託を通じて投資家に適切なリターンを提供することが困難となっています。

投資の観点からみると、リスクをとってでも高いリターンを求める投資家には国内株式の投資信託よりも、アクティブなイノベーションを行い、成長余地の大きい海外のハイテク企業への投資が好まれがちです。

国内株式の投資信託はいらないと言われる理由③：近年は円安傾向で外貨建て資産が相対的に良いパフォーマンス！

経済のグローバル化は進み、通貨の価値が国の経済状況に左右される昨今、投資家は通貨リスクを意識して投資先を選ばなければなりません。

日本円は、近年、米ドルやユーロなど主要通貨に対して著しい円安圧力を受け続けており、外貨建て資産に投資を行うことで、為替差益を含めたリターンを得られる可能性が高まっています。

円安の状況下では、外国株式や外貨建て投資信託等の外貨資産への投資が、円建て資産よりも有利となり、投資家の間で注目を集めています。

さらに、多様な経済環境を持つ国々への投資では、為替の変動リスクを分散させることができます。

したがって、一国に投資を限定するよりも、グローバルな視点を持った投資が有効とされており、この点からも国内株式の投資信託より外貨建て資産への興味が高まっているのです。

国内株式の投資信託はいらない？外国株式・米国株式ファンドと両方積立するのもあり？

投資の世界では多様化が重要とされます。国内株式の投資信託を避ける声もありますが、外国株式や米国株式と組み合わせることで、より効果的な分散投資を実現することが可能です。

国内市場の特性を理解し、ポートフォリオの一環として積立に取り入れることは十分考慮に値します。

国内株式を積立しても良いと言われる理由①：直近10年は米国株式と投資パフォーマンスが近似

近年、投資パフォーマンスを見ると、国内株式と米国株式がさほど大きな乖離を見せていない場合もあります。

この10年間で見ると、米国株式市場は堅調な成長を遂げた一方で、国内株式も企業の収益改善や政府の経済政策が奏功し、パフォーマンスが改善されています。

日本の企業の中には、グローバルに成功を収めている企業も多数存在し、これらのポテンシャルを評価する意見も根強いのです。

投資の基本ともいえる分散投資を行う際には、米国株式だけでなく、国内株式も一定比率で組み入れることが、地政学的リスクや為替の影響を緩和し、ポートフォリオの安定化に寄与します。

国内株式を積立しても良いと言われる理由②：米国のグロース株優位に対し日本株はバリュー株の宝庫

グロース株への投資が注目を集める一方で、バリュー株にもその価値を見いだす動きがあります。

日本市場は古くから製造業が盛んであり、安定した収益基盤を持つ企業が多数存在します。

これらの企業は低PBR（株価純資産倍率）や高配当利回りなどの特徴を持ち、堅実な運営を行うバリュー株としての評価が高いです。

成長が見込めるグロース株に対する投資だけでなく、これらのバリュー株を含んだ国内株式の投資信託がポートフォリオにダイバーシティを提供し、マーケットの変動に対する防御力を高める可能性を秘めています。

国内株式を積立しても良いと言われる理由③：日本人にとって日本円建てで購入できるリスク資産は重要！

日本人投資家にとっては為替リスクを考慮する必要があります。

外国株式や米国株式に投資する際、円安・ドル高の動向によって、為替差損が発生するおそれがあります。

日本株式であればその心配はなく、長期にわたって投資を行う際には、日本円建て資産の安定性は非常に大きな利点となります。

また、日本国内の市況に詳しいこともあり、国内企業の情報を収集しやすいという利点も存在します。

国内株式は慣れ親しんだ環境での運用が可能なため、日本人にとって親しみやすく、リスクを把握しやすい投資先と言えるでしょう。

国内株式の投資信託はいらない？日本株・個別株への投資は？

個々の投資家の投資戦略やリスク許容度により、選択肢は多種多様である。

国内株式の投資信託が不要かどうかは、市場の状況や個人の投資目的によって異なるが、日本企業各社の業績動向や市場の特性を考慮した上で、適切な金融商品への投資が求められる。

個別株への直接投資も選択肢の一つだが、その決定には豊富な知識と的確な情報収集が不可欠である。

TOPIXや日経平均型のインデックスファンドと比ベて個別株が大きなパフォーマンスをあげる場合も！

インデックスファンドは市場全体に連動するため、市場平均のリターンを追求する投資法とされる。

対照的に、個別株投資は選別した銘柄の成長によって、市場平均を上回るパフォーマンスの可能性を秘めている。

例えば、特定産業の革新的な企業や、業績が急上昇している会社などに資金を投じることで、高い利益を得る可能性がある。

ただし、この種の投資は適切なタイミングでの売買や鋭敏な市場分析が要求されるため、専門的知識と時間を十分に投資する意欲がある投資家に適している。

日本株でも米国株でも個別株への投資はハイリスク・ハイリターンであることに注意！

個別株投資は大きな利益をもたらす可能性があるが、同時に高いリスクを伴う。

これは日本株に限らず、世界中の株式市場に通ずる事実である。

企業の業績に依存するため、経済状況の変動、業界内の競争激化、突発的な不祥事などが直接的な投資損失に繋がりかねない。

そのため、多くの投資顧問は、個別株投資をする場合、ポートフォリオ全体のバランスを考慮し、リスクマネジメントを徹底することを推奨している。

国内株式も投資信託（インデックスファンド）での低コスト分散投資が基本！

リスクを低減し、コストを抑えた分散投資は、多くの投資家にとって基本的な戦略となっている。

特に、インデックスファンドは低コストで市場平均のパフォーマンスに近づけることができるため、安定した長期投資を志向する場合に適している。

国内株式市場内においても、資産を複数の企業に分散することで、個別の企業の変動リスクを緩和し、市場全体の成長を反映した投資成果を期待することが可能だ。

投資信託はその手軽さから、初心者の投資家にも広く推奨される選択肢となっている。

国内株式・日本株インデックスファンドのおすすめは？

投資初心者から熟練者まで広く利用される国内株式インデックスファンドですが、数多くの商品が存在しており、どれを選んだら良いのか迷ってしまうことがあります。

特に、手数料の低さや運用の安定性など、投資ファンドを選ぶ際のポイントに留意しながら、推奨されるインデックスファンドについて具体的な例を挙げて解説します。

さまざまな指数に連動して運用されるファンドの中から、特に信頼性が高く、コストパフォーマンスに優れたファンド選びのポイントを押さえることが大事です。

TOPIX型インデックスファンドが基本！

TOPIX型インデックスファンドとは、東証株価指数（TOPIX）に連動するパフォーマンスを目指すファンドです。

TOPIXは、東京証券取引所第一部に上場している国内株式を対象にしているため、日本の株式市場全体の動きを反映していると言えます。

これに投資することで多くの個別銘柄に分散投資するのと同じ効果が得られ、個々の株価変動のリスクを低減することが可能です。

手数料の低い投資信託が複数登場しており、特にコストを抑えつつ日本の広範な株式市場に投資したい個人投資家に適しています。

運用実績や信託報酬を比較し、自分の投資スタイルに合ったファンドを選択することが重要です。

好みに応じて日経平均株価やJPX400などの投資信託も！

日経平均株価やJPX400といった指数をベースにしたインデックスファンドも人気があります。

日経平均株価に連動するファンドは、日本で最も知られている株価指数に対応しており、大手企業を中心とした投資が特徴です。

一方JPX400は、企業の業績やガバナンスの良さを基準とした選定がされており、投資対象となる企業の質に注目しています。

これらのファンドを選ぶ際には、ベンチマークとなる指数の特性を理解し、自身の投資方針や市場の見通しと照らし合わせる必要があります。

これらの指数に基づいたファンドは、投資先の企業特性が異なりますので、複数のファンドを組み合わせることで、リスクの分散やリターンの最大化を狙うこともできます。

eMAXIS Slim国内株式など超低コストファンドを選ぶのがオススメ！

投資する際のコストは、長期的なリターンに大きな影響を及ぼします。

特にインデックスファンド選びでは、信託報酬などの費用を抑えることが重要です。

eMAXIS Slim国内株式のような超低コストファンドは、投資に伴うコストを最小限に抑えつつ、株式市場の平均的なリターンを目指します。

低コストであることにより、市場のリターンにより近い実績が期待できるため、長期的な資産形成に非常に有効です。

各ファンドの信託報酬や運用コストをしっかり比較し、自身の資産運用の計画に合わせて、選択を行うべきです。

安価で効率的な運用を目指す際には、これらの超低コストファンドの検討が推奨されます。

国内株式の投資信託はいらない？不要？【まとめ】日本株インデックスファンド

まとめとして、国内株式の投資信託について考える上で、個別株投資とインデックスファンド投資、外国株式や米国株式の積立についても検討することが重要です。

まず、国内株式の投資信託がいらないとされる理由には、パフォーマンスの低さや手数料の高さ、短期売買の難しさなどが挙げられます。

しかし、個別株投資には高いリスクが伴うため、十分な知識や経験が必要です。

一方で、インデックスファンド投資は、時間をかけて値動きを味方にしながら長期的な運用を行うことができます。

特に、国内株式のインデックスファンドは、日本経済の成長に連動しているため、長期的な成果を期待できるでしょう。

また、外国株式や米国株式の積立も考慮することで、ポートフォリオの多様化やリスク分散を図ることができます。

さらに、個別株への投資も一つの選択肢ですが、企業の業績や市場の動向を常に把握する必要があります。

個別株投資はリスクが高い一方、成功すれば高いリターンを期待できる点が魅力です。

しかし、リスク管理や情報収集に時間や知識が必要となるため、初心者には難しいかもしれません。

したがって、国内株式の投資信託にはメリットもデメリットも存在します。投資の目的やリスク許容度に応じて、個別株投資やインデックスファンド投資、外国株式や米国株式の積立など、様々な選択肢を検討することが重要です。

最終的な投資戦略は、自身の投資目標やリスク許容度に基づいて考える必要があります。

国内株式の投資信託いらない「よくある質問」