SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドに投資する投資家の中で、分配金の受け取り時期や信託報酬などが重要な要素となります。
本記事では、このファンドの信託報酬が低く設定されていることや年4回の分配金支払いが行われるポイントに焦点を当て、投資家の関心事に対する詳細な解説を提供します。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの評価や特徴、分配金の受け取りに関する情報を明瞭に提示し、投資家が知識を深める上での手助けとなるよう記事を展開していきます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの評価について
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドは、アメリカ株式市場への分散投資を目的とした投資信託です。
米国の高配当株に絞った株価指数「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」をベンチマークとしいます。
以下、 SBI・V・米国高配当株式の手数料や構成銘柄、分配金やパフォーマンスなどについて詳しく解説していきます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの購入手数料・信託報酬
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの購入手数料は、無料(ノーロード)です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.0638%(税込)で、投資元のVOOの経費率0.06%と合わせて、実質0.1238%(税込)の手数料となります。
この手数料は、米国株式市場への投資を目的としたインデックスファンド(VTI連動型)としては、楽天・米国高配当株式インデックス(楽天VYM)を凌ぎ、最安となっています。
項目 | 手数料 (税込み) | 手数料が発生する タイミング |
---|---|---|
購入手数料 | 無料 | ファンド購入時 |
信託財産留保額 | 無料 | ファンド売却時 |
信託報酬 投資先コスト (実質の手数料) | 年率0.0638% 年率0.06% 合計:年率0.1238% | ファンド保有時 |
最安水準の手数料で、米国の高配当株に分散投資が行えます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの実質コスト
直近(2021年6月29日〜2022年7月21日)の保管費用や監査費用などの「その他の費用」を含めた、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの実質コストは「0.169%」となっています。
売買委託手数料や有価証券取引税は無く、余分なコストが発生しがちな外国資産への投資信託としては、安めの隠れコストとなっています。
以下の図は、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
対象期間中の信託報酬が「7円」、信託報酬を含む全ての手数料の合計が「12円(+5円分が隠れコスト)」なので、実質コストを「信託報酬÷7円×12円」と計算すると、実質コストは0.1094%(四捨五入)となります。
これに、ETF(VYM)の管理費用:年0.06%を加えて、総経費率は0.1694%となります。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの業種(セクター別)の構成比率
次に、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分散が効いているか?業種別・セクター別の構成比率を見ていきます。
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドの業種別(セクター別)の構成比率は、下図のようになっていいます。
一般的な米国株価指数(S&P500やナスダック総合指数)と比べると、情報技術の割合が少なく、金融やヘルスケアなどの割合が高い点が特徴です。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドはつみたてNISA・iDeCoで運用は可能?
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドは、つみたてNISA・iDeCo口座、どちらも運用はできません。
つみたてNISAを活用したい方は、SBI・V・S&P500など他のSBI・Vシリーズのファンドを利用しましょう!
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドのパフォーマンス
t技に、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの運用実績・投資パフォーマンスを見ていきます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドのファンド設定以来の運用実績・投資パフォーマンスは、以下のようになっています。
運用期間 | ファンド | ベンチマーク | 差・乖離 |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -0.83% | -0.76% | -0.07% |
3ヶ月 | 2.48% | 2.59% | -0.11% |
6ヶ月 | 13.29% | 12.98% | -0.31% |
1年 | 14.51% | 15.17% | -0.66% |
設定来 | 42.74% | 44.76% | -2.02% |
2023年に入ってからは、FRBの利上げペース鈍化などに伴い、2022年とは打って変わって、堅調に推移しています。
また、ベンチマークとの乖離は、運用初期は、純資産が少なかったこともあってか、設定以来のベンチーマークとの乖離がやや大きめです。
過去の運用実績に対して
2022年
ここ半年は、米国の金融引き締め・利上げにより軟調に推移していますが、インデックスファンドの場合、ベンチマークとの乖離が少ないことが重要です。
ただし、運用初期を含む期間は、純資産が少なかったこともあってか、ベンチーマークとの乖離が大きくなっています。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金・配当金の受け取り・いつ?
次に、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金やその受け取り時期、構成銘柄の配当金・利回りなどについて解説していきます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金の受け取りはいつ?
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金は、年1回、7月11日(休日の場合、翌営業日)に行われる決算において、発表・支払いが行われます。
分配金の受け取り方法については、口座振替が一般的です。
投資家は、SBI証券の口座に申し込みを行うことで、分配金を自動的に受け取ることができます。
口座振替による受け取りでは、手数料はかかりませんので、効率的に分配金を受け取ることができます。
また、投資家が別の金融機関の口座に分配金を受け取りたい場合は、SBI証券に口座振替の申し込みを行う必要があります。
口座振替の申し込みには手続きが必要な場合もあるため、事前にSBI証券のホームページやお問い合わせ窓口で詳細を確認しましょう。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金の受け取り実績
次に、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金の受け取り実績やパフォーマンスについて解説していきます。
以下の表は、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金の支払い実績をまとめたものです。
決算日 | 分配金 |
---|---|
2023年7月11日 | 0円 |
2022年7月11日 | 0円 |
ファンドの設定・運用開始以来、一度も分配金を出しおらず、効率的な運用が行われている事がわかります。
分配金が出ない方が良い理由
分配金が発生してしまうと、分配金にかかる税金(利益に対して約20%)分、投資パフォーマンスが悪化してしまいます。
そのため、ファンドの組み入れ銘柄から出る配当金は、分配金としてファンドの外に出てしまうのではなく、ファンド内で再投資される方が、我々ファンド購入者にはメリットがあります。
長期積立投資を行っている場合、効率的な資産形成のために、万が一、ファンドから分配金が出てしまった場合、同じファンドへ再投資することが重要です。
SBI証券などのネット証券では、投信の購入や積立の注文の際に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動で再投資が行えます。
- ファンドの分配金は、課税対象。
- 課税分、投資パフォーマンスが悪化する。
- 組み入れ銘柄から出る配当金は、ファンド内で再投資に回る方が、運用効率が良い。
- 万が一、ファンドから分配金が出た場合、再投資を行うのが望ましい。
(再投資は、一度設定すれば、自動化できる)
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの構成銘柄の配当金・利回り
次に、本ファンドにどのような高配当株・銘柄が組み込まれているか?また、配当利回りはどうなっているか?解説していきます。
以下の表は、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの構成銘柄(上位10社)の比率と業種・セクターをまとめたものです。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
ジョンソン&ジョンソン | 3.43% | ヘルスケア |
エクソン・モービル | 3.41% | エネルギー |
JPモルガン・チェース | 2.65% | 金融 |
プロクターアンドギャンブル(P&G) | 2.60% | 生活必需品 |
シェブロン | 2.17% | エネルギー |
ホーム・デポ | 2.01% | 一般消費財・サービス |
ファイザー | 1.83% | エネルギー |
イーライリリー | 1.79% | ヘルスケア |
アッヴィ | 1.76% | 通信サービス |
コカ・コーラ | 1.74% | 通信サービス |
ジョンソン&ジョンソンやP&G、コカ・コーラなど、日本人にも人気の連続増配(高配当貴族)株が、組み入れ上位となっています。
###配当利回りは?
米国高配当の投資信託を比較!SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドはおすすめ?
次に、米国高配当株式や連続増配株などに分散投資が可能なインデックスファンドを比較・評価していきます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド以外に気になる投資信託がある方などは、ご確認ください。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドと楽天VYMの比較
まず、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドと同じベンチマークの楽天VYMとの比較を行います。
SBIアセットマネジメントが提供するSBI・Vに対して、楽天VYMは楽天投信投資顧問が提供するインデックスファンドです。
以下の表は、両ファンドの信託報酬を比較したものです。
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドが、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(通称:楽天VYM)を抑えて、国内最安のVYM連動型投信となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
---|---|
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド | 0.1238% |
楽天・米国高配当株式インデックス(楽天VYM) | 0.192% |
どちらもベンチマークは同じなので、信託報酬が安い「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の方が、相対的にパフォーマンスはよくなる可能性があります。
米国高配当株・ETFの比較
次に、米国高配当株式・ETFの比較について見ていきます。
米国高配当株式は、米国株式市場において高い配当利回りをもつ株式を指します。
一方、ETFは上場投資信託のことで、多くの投資家に人気があります。
米国高配当株式への投資は、配当収入を通じて収益を得ることができるため、資産運用の安定化や収益の増加を図ることができます。
一方、ETFは投資信託の一種であり、複数の高配当株式をまとめて保有することで分散効果を得ることができます。
米国高配当株式とETFの選択は、投資家の目的やリスク許容度によって異なります。どちらが自分にとって適しているかをよく考えて投資を行いましょう。
連続増配株型のインデックスファンドの比較
最後に、連続増配株型のインデックスファンドの比較について触れてみましょう。
連続増配株型のインデックスファンドは、高い配当利回りをもつ株式を保有し、その配当を増やし続けることを目指す投資信託です。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
---|---|
SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド (SBI・V・米国増配株式) | 0.1238% |
Tracers S&P500配当貴族インデックス (米国株式) | 0.1155% |
野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 | 0.55% |
SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン | 0.605% |
このような投資信託は、配当収入の増加を重視する投資家にとって魅力的な選択肢です。
特に、定期的な収益を求める方や老後の生活費の確保を考えている方にとっては、連続増配株型のインデックスファンドは有益な選択肢となるでしょう。
ただし、注意点としては、過去の運用実績や信頼性を確認することが重要です。
投資信託のパフォーマンスや配当政策を十分に調査し、自分に合った投資信託を選びましょう。
まとめると、米国高配当株式に投資することは、安定した収益を追求する上で魅力的な方法です。
SBI証券が提供するSBI・V・米国高配当株式インデックスファンドなどの投資信託を比較することで、自身に最適な投資先を見つけることができます。
米国高配当株式の運用の特徴や注意点にも注目し、より効果的な資産運用を行いましょう。
評判は悪い?SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの掲示板などの口コミを評価
次に、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドの口コミ・評判をX(旧Twitter)などからピックアップしていきます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドのイマイチな評判・口コミ
配当金を円でもらたい場合、SBI・V・米国増配株式インデックスを利用して、高配当は日本の高配当株を探す方も多いようです。
直接、VYMなどの高配当ETFを購入する方も多いようです。
手間は増えますが、運用コスト(経費率)を下げたい方は、米国ETFの利用を検討するのもアリですね!
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの良い評判・口コミ
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドを、新NISAの投資先として検討している方も多いようです。
成長枠での購入・買付を検討している方が多いようです。
積立投資・ほったらかし投資の銘柄として利用されている方も多いようです。
FANG+など、成長株と合わせて投資している方もいるようです。
値動きが違うセクターや資産クラスの投信と合わせることで、分散効果が期待できます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの評判・口コミ【まとめ・評価】
ここまで紹介してきたSBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの評判や口コミをまとめると、以下の表のようになります。
項目 | 内容 |
---|---|
良い口コミ | 新NISA(成長枠)での買付を検討! FANG+との相性が良い! ほったらかし投資で積立中! |
悪い口コミ | 配当金は日本円でもらいたい! 直接、VYMなどの高配当ETFを購入する → 運用コストが下げられる |
直接、バンガード米国高配当株式ETF(ティッカーコード:VYM)を購入するよりも経費率は高くなりますが、米国ETF買付の手間を省きたい方には、選択肢の一つになります。
また、新NISAの成長枠投資で、買付を検討している方も多く、本ファンドの人気が伺えます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの評価【まとめ】
ここまで解説してきた「SBI・V・米国高配当株式インデックスファンド」の評価内容やデータをまとめると、以下のようになっています。
- ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
- 信託報酬(税込):年率0.1238%
*その他諸経費を含む実質コスト: - 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(7月11日。休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2021年6月29日)
- 信託財産留保額:無し
業界最安水準の信託報酬で、米国の高配当利回りの株式に分散投資できる点が、本ファンドの一番のメリットです。
他のVYM連動型の投資信託「楽天・米国高配当株式インデックス(楽天VTI)」より手数料が安く、SBI証券のクレカ積立と合わせて、お得に積立できる点も、本ファンドの魅力です。
また、SBIアセットマネジメントから出ている純資産の推移をみると、下図のように右肩あがりで推移しているため、順調にファンドへ資産が入ってきていることがわかります。
心配であれば、将来の純資産総額の推移も見ておきましょう。
以上、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドについての評価や分配金の受け取り時期についてご紹介しました。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドは、バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)を投資対象としており、その運用は「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動しています。
この投資信託は、米国高配当株式に投資することで、高い配当金を受け取ることを目指しています。
一般的に、米国高配当株式は安定した収益性を持つとされており、投資家にとって魅力的な選択肢となることがあります。
また、SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの分配金や配当金の受け取りは、運用状況や基金規模などに応じて定期的に行われます。
具体的な受け取り時期は、公式ウェブサイトや資料などで確認することができます。
投資家は、分配金や配当金を受け取ることで運用成果を確認することができます。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドは、米国高配当株式に投資する投資家にとって、魅力的な選択肢となることが期待されています。
投資家は、その運用成績や分配金の受け取り時期などを考慮し、自身の投資目的やリスク許容度に合った選択を行うことが重要です。
最後に、評判や口コミについても触れましたが、投資信託についての評価は個人の意見や状況によって異なる場合があります。
投資家は、信頼性のある情報源や専門家の意見を参考にしながら、自身の判断で投資を行うことが大切です。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの評価や分配金の受け取り時期などを考慮し、投資家は自身の投資目的やリスク許容度に合わせた選択を行うことで、より効果的な運用が期待できるでしょう。
SBI・V・米国高配当株式インデックスファンドの評価「よくある質問」
eMAXIS Slim全世界株式と雪だるま、どっちがオススメ?
投資家にとって、適切な投資先を選ぶことは重要な課題です。
その中でも、SBI雪だるまとeMAXIS Slim全世界株式という2つの投資商品が注目を集めています。
これらは、全世界の株式市場に分散投資を行うことができるため、ポートフォリオの多様化やリスク分散に有効な選択肢となっています。
この関連ページでは、SBI雪だるまとeMAXIS Slim全世界株式の特徴やパフォーマンスを比較し、投資家が自身の投資目標に合わせて適切な選択をするための情報提供を行います。
投資を検討している方々にとって、この比較は重要な判断材料となることでしょう。
SBI新興国株式(雪だるま)の評価は?
投資家の皆様に大きな注目を集めているSBI・新興国株式(愛称:雪だるま)の評価について、関連ページで、詳しくご紹介します。
新興国株式への投資は、多様な市場の成長潜在力により、魅力的なリターンを追求する機会を提供しています。
SBI・新興国株式(雪だるま)は、投資家が新興国市場への参入を容易にし、効果的なポートフォリオの構築を支援するための投資手段です。
関連記事では、SBI・新興国株式(雪だるま)の組み入れ銘柄や国別構成比をブログで比較し、その評価を深掘りしていきます。
SBI・V・シリーズの特徴・評判は?
SBI・Vシリーズは、多くの投資家にとって注目すべき選択肢となっています。
以下の関連ページでは、SBI・Vシリーズについて、特徴や実質コストなどを他のインデックスファンドと比較しながら、徹底解説していきます。
SBI・Vシリーズは、バンガード社のETFに投資できることから、魅力があります。
投資を行う上での重要なポイントである実質コストも比較して評価し、投資家にとって最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
SBI・Vシリーズに興味を持っている方は必見の記事です。