たわらノーロード全世界株式の評判・評価は?
たわらノーロード全世界株式は、欧米などの先進国だけではなく、中国やインドなど新興国を含む全世界の株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)をベンチマークとしています。
たわらノーロード全世界株式の評価①:構成国とその比率
はじめに、たわらノーロード全世界株式の構成国の比率をみていきます。
下の表は、たわらノーロード全世界株式の組入上位10カ国の比率をまとめたものです。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
米国 | 60.25% |
日本 | 5.63% |
イギリス | 3.15% |
カナダ | 2.93% |
フランス | 2.68% |
スイス | 2.65% |
ドイツ | 1.99% |
ケイマン | 1.88% |
オーストラリア | 1.74% |
インド | 1.66% |
その他 | 15.08% |
ケイマンは、租税回避地と登記している中国系の企業が多いめ、高い比率となっています。
米国の構成比率が60%以上と非常に高く、それに日本やイギリス、その他のヨーロッパ諸国や中国・インド等が続く構図になっています。
たわらノーロード全世界株式の評価②:組み入れ銘柄の比率
次に、たわらノーロード全世界株式に、具体的にどのような企業・銘柄が含まれているか、見ていきます。
たわらノーロード全世界株式は、2,500を超える銘柄から構成されており、組み入れ上位の10銘柄の比率は、下の表のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
アップル | 4.9% | 情報技術 |
マイクロソフト | 3.7% | 情報技術 |
アマゾン | 2.5% | 一般消費財・サービス |
アルファベットclass A | 1.4% | コミュニケーション |
アルファベットclass C | 1.4% | コミュニケーション |
テスラ | 1.3% | 一般消費財・サービス |
エヌビディア | 1.1% | 情報技術 |
メタ・プラットフォームズ | 1.1% | コミュニケーション |
JPモルガン・チェース | 0.8% | 金融 |
ユナイテッド・ヘルス | 0.8% | ヘルスケア |
好調なアメリカ経済の後押しもあり、米国企業がトップ10を独占し、比率もそれなりに高くなっています。
アップルやマイクロソフト、エヌビディア等のハイテク企業が多い中、JPモルガン・チェースなどの伝統的な金融セクターの企業も上位に入っています。
たわらノーロード全世界株式の評価③:利回りと分配金、運用実績
たわらノーロード全世界株式の決算は、年1回(10月)行われますが、これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、約20%の課税分、投資パフォーマンスが悪化しています。
決算期 | 分配金 |
---|---|
2022年10月12日 | 0円 |
2021年10月12日 | 0円 |
2020年10月12日 | 0円 |
設定以来 | 0円 |
そのため、分配金の発生よりも、構成銘柄の配当金などをファンド内へ再投資してもらう方が、効率的な運用が行えます。
私達、長期投資家にとっては、分配金が発生しない方が嬉しいですね!
また、これまでのたわらノーロード全世界株式の運用実績・リターンは、下表のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク | 乖離 |
---|---|---|---|
1ヶ月 | -2.24% | -2.12% | -0.12% |
3ヶ月 | 0.66% | 0.78% | -0.11% |
6ヶ月 | 15.97% | 16.42% | -0.45% |
1年 | 23.69% | 24.38% | -0.69% |
2年 | 27.31% | 28.52% | -1.21% |
3年 | 73.32% | 75.85% | -2.53% |
信託報酬やその他諸費用を含む実質コストが低くなればなるほど、インデックスファンドのリターンとベンチマークの差は、縮まっていきます。
低コストの重要性を再認識させられますね。
たわらノーロード全世界株式の評判・実質コストの評価は?
次に、たわらノーロード全世界株式の信託報酬を含む実質コストなどの手数料について評価・解説していきます。
たわらノーロード全世界株式の手数料評価①:購入手数料/売却手数料
たわらノーロード全世界株式の購入手数料は「無料(ノーロード)」です。
また、投資信託の解約時に発生することがある手数料「信託財産留保額」も無料となっているため、当該ファンドの取引・売買では手数料はかかりません。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 (税込) |
---|---|---|
購入手数料 | 購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | 売却時 | 無料 |
売買委託手数料を気にせず、購入・積立が行えます!
たわらノーロード全世界株式の手数料評価②:信託報酬(投信保有中にかかる経費)
一方、たわらノーロード全世界株式を保有中にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.1133%(税込)となっています。
たわらノーロード全世界株式は、設定以来、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と競って、信託報酬の引き下げを行っています。
時期 | 信託報酬 (年率・税込) | 内容 |
---|---|---|
2013年12月 | 0.1296% | ファンド設定時は、eMAXIS Slim 全世界株式を凌ぎ「最安値」。 |
2015年11月 (消費増税による) | 0.1320% | 消費税の引き上げ(8%→10%) で、税込の信託報酬がアップ |
2023年4月 | 0.1133% | 信託報酬改定時は、eMAXIS Slim 全世界株式を凌ぎ「最安値」。 |
現時点では、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー、除く日本など)の信託報酬が低いものの、手数料引き下げ時は、最安水準になっています。
今後の手数料の引き下げに期待したいところです。
たわらノーロード全世界株式の手数料評価③:実質コスト
次に、たわらノーロード全世界株式の実質コストについて、評価・解説して行きます。
直近(2021年10月13日~2022年10月12日)の有価証券取引税や売買委託手数料、その他の費用を含めた、たわらノーロード全世界株式の実質コストは「0.221%(*)」となっています。
(*)ただし、過去の信託報酬を現在のものに補正
保管費用や監査費用など、余分な手数料が嵩みがちな新興国株式が含まれるため、隠れコストがやや多めになっています。
以下の図は、たわらノーロード全世界株式の運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
対象期間中の信託報酬が「20円」、信託報酬を含む全ての手数料の合計が「39円(+19円分が隠れコスト)」なので、実質コストを「信託報酬÷20円×39円」と計算すると、実質コストは0.221%(四捨五入)となります。
たわらノーロード全世界株式の評判・口コミは?つみたてNISAで人気?
たわらノーロード全世界株式は、日本を含む先進国と新興国の株式市場に広く分散投資を行い、長期的な資産形成をサポートするインデックスファンドです。
そのため、投資家からも注目を集めています。
特につみたてNISAの制度を活用することで、少額から始められるこのファンドは人気を博しています。
たわらノーロード全世界株式の評判や口コミには、その運用成績の安定性や信託報酬の低さが肯定的に評価されています。
このパートでは、投資家たちの声や評判を探りながら、たわらノーロード全世界株式の魅力を解説していきます。
たわらノーロード全世界株式の良い評判・口コミ①:新NISAやiDeCoで積立している投資家が多い!
たわらノーロード全世界株式は、特につみたてNISAやiDeCoの制度を活用している投資家に人気があります。
つみたてNISAは、少額から始められる積立投資の制度であり、たわらノーロード全世界株式はその運用先として選ばれることが多いです。
このファンドは日本を含む全世界の株式に投資し、長期的な成長に期待することができます。
また、iDeCoという個人型確定拠出年金制度でも利用されており、老後の資金形成においても注目を集めています。
積立投資の特徴や利点を活かし、たわらノーロード全世界株式を選ぶ投資家が増えているのです。
たわらノーロード全世界株式の良い評判・口コミ②:地銀やソニー銀行、みずほ銀行などネット証券以外でも取り扱いがある!
たわらノーロード全世界株式は、地方銀行や一部の大手銀行でも取り扱いがあるため、手軽に投資することができます。
例えば、地銀やソニー銀行、みずほ銀行などがその一部です。
これらの銀行では、たわらノーロード全世界株式を取り扱うことで、地元の顧客にも幅広く投資商品を提供することができます。
また、ネット証券以外の金融機関で取り扱われることも魅力の一つと言えるでしょう。
地方に住んでいる投資家や、ネット証券に不慣れな方でも気軽に投資を始めることができます。
たわらノーロード全世界株式のイマイチな評判・口コミ:信託報酬をeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)ぐらいに下げて欲しいという意見も!
たわらノーロード全世界株式に対するイマイチな評判や口コミとしては、信託報酬の高さが挙げられます。
一部の投資家からは、「信託報酬をeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)ぐらいに下げて欲しい」という声もあります。
たわらノーロード全世界株式の信託報酬は、他の類似のファンドと比較するとやや高い傾向にあります。
しかし、それでも他のファンドに比べれば低い方です。
また、たわらノーロード全世界株式の運用成績の安定性や分散投資の効果を考えれば、信託報酬の高さが十分に妥当化されると言えるかもしれません。
たわらノーロード全世界株式の評判・口コミ【まとめ】
以上のように、たわらノーロード全世界株式の評判や口コミは概ね肯定的です。
項目 | 内容 |
---|---|
良い評判 ・口コミ | NISAやiDeCoで積立中の投資家が多い! 地方銀行やメガバンクなどでも買える! |
イマイチな 評判・口コミ | eMAXIS Slim全世界株式と比較すると、 信託報酬が高め。 |
特につみたてNISAやiDeCoを活用している投資家には人気が高く、運用成績の安定性や分散投資の効果が評価されています。
ただし、一部の投資家からは信託報酬の高さに対する意見もあります。
投資を考える際には、自身の投資目標やリスク許容度に合わせて慎重に選ぶことが重要です。
たわらノーロード全世界株式は、長期的な資産形成を目指す投資家にとって、魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。
たわらノーロード先進国株式と全世界株式はどっち?
投資家の皆さんにとって、最適な投資先を見つけることは常に重要ですが、その中でも先進国株式と全世界株式の選択は特に悩ましいものです。
そこで、注目すべきは「たわらノーロード先進国株式」と「全世界株式」の二つの選択肢です。
たわらノーロード先進国株式は、主に北米を中心とした先進国の株式に投資するファンドであり、高い利回りと市場リスクのバランスを重視しています。
一方、全世界株式は、先進国だけでなく新興国の株式にも投資することができ、リスクとリターンのバランスを取ることが可能です。
このパートでは、たわらノーロード先進国株式と全世界株式の特性や投資効果について詳しく解説し、皆さんの投資戦略の一助となる情報を提供します。
たわらノーロード先進国株式の評価・デメリットは?
はじめに、全世界株式と比較する「たわらノーロード先進国株式」がどんなインデックスファンドかみていきます。
たわらノーロード先進国株式は、アメリカや欧州など20カ国以上の先進国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIコクサイ(配当込み、円換算)をベンチマークとしており、アップルやアマゾンなどの米国株を中心に、約1,300銘柄から構成されいます。
- ベンチマーク:MSCIコクサイ(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.09889%
*その他諸経費を含む実質コスト:0.146% - 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(10月12日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2015年12月18日)
- 信託財産留保額:無し
たわらノーロード先進国株式の最大の特徴は、信託報酬の安さで、年率0.09889%(税込)と超低コストで分散投資を行うことができます。
たわらノーロード先進国株式の評価やデメリットの詳細は、以下のページをご参考ください。
たわらノーロード先進国株式と全世界株式の違い・比較①:投資対象国・地域とベンチマーク
たわらノーロード先進国株式は、主に北米を中心とした先進国の株式に投資するファンドです。
これに対して、全世界株式は、先進国だけでなく新興国の株式にも投資することができます。
そのため、投資先の国や地域によってリスクやリターンが異なる点に注意が必要です。
また、たわらノーロード先進国株式のベンチマークは、日本を除く先進国の指数であるMSCIコクサイ指数に基づいています。
一方、全世界株式のベンチマークは、MSCI ACWI指数となっています。
これにより、たわらノーロード全世界株式は、より広範な市場をカバーすることができると言えます。
たわらノーロード全世界株式と先進国株式の違い・比較②:信託報酬と実質コスト
たわらノーロード先進国株式は、ローフィー(低コスト)を特徴としています。
つまり、投資家が支払う信託報酬が他のファンドに比べて低く抑えられています。
一方、たわらノーロード全世界株式は、より広範な市場をカバーしているため、わずかに高い信託報酬がかかる場合があります。
ただし、投資にあたっては実質コストも考慮する必要があります。
実質コストには、信託報酬以外にも取引手数料や税金などが含まれます。
投資先の国や地域によっては、取引手数料や税金が高くなることもあるため、投資家はこれらの要素を総合的に考えて、自身にとって最も適した選択をすることが重要です。
たわらノーロード全世界株式と先進国株式の違い・比較③:リターンと運用実績
たわらノーロード先進国株式と全世界株式は、それぞれ異なるリターンと運用実績を持っています。
たわらノーロード先進国株式は、主に北米を中心とした先進国の株式に投資しているため、北米の経済状況や企業の業績に大きく影響を受けます。
一方、たわらノーロード全世界株式は、先進国と新興国の株式に投資するため、より多様な経済状況や業績に連動します。
過去の運用実績を見ると、それぞれのファンドには長期的な成果がありますが、個別の年度や時期によってリターンが異なることもあります。
投資家は自身のリスク許容度や投資目標に合わせて、適切な投資先を選択する必要があります。
たわらノーロード先進国株式と全世界株式は、それぞれ異なる特性と投資効果を持っています。
たわらノーロード先進国株式は、主に北米を中心とした先進国の株式に投資することが特徴であり、リスクとリターンのバランスを重視しています。
一方、たわらノーロード全世界株式は、先進国だけでなく新興国の株式にも投資することができ、より広範な市場をカバーしています。
投資家は自身の投資目標やリスク許容度に基づいて、どちらのファンドを選択するか検討する必要があります。
また、投資先の国や地域、信託報酬、実質コスト、リターン、運用実績なども重要な要素ですので、これらを総合的に考慮して投資判断を行いましょう。
皆さんの投資戦略の一助となる情報となりましたら幸いです。
たわらノーロード全世界株式の評判【まとめ】実質コストを評価
たわらノーロード全世界株式についての評判をまとめると、一般的には高い評価を受けています。
この投資信託は、一つのファンドで先進国株式と新興国株式の両方に分散投資できるため、リスク分散効果が期待できます。
- ベンチマーク:MSCI・オール・カントリー・ワールド(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税込):年率0.1133%
*諸経費などを含む実質コスト:0.232% - 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(11月20日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2019年7月22日)
- 信託財産留保額:無し
- 運用会社:アセットマネジメントOne
また、たわらノーロードシリーズの特徴である手数料の低さも評価されています。
投資家からの口コミや評価を見てみると、たわらノーロード全世界株式はつみたてNISAで人気の投資信託の一つとして挙げられています。
つみたてNISAの制度を活用して長期的な資産形成を目指す投資家にとって、低いコストで多様な株式に投資できるたわらノーロード全世界株式は魅力的な選択肢となっています。
さらに、たわらノーロード先進国株式と全世界株式のどちらを選ぶかという点については、個々の投資家の投資目的やリスク許容度によって異なります。
先進国株式に投資することで安定性や成熟市場への露出を重視するのか、それとも新興国を含めた全世界株式に投資することで成長性や多様性を重視するのか、検討する必要があります。
最後に、たわらノーロード全世界株式の実質コストについても評価が高いです。
手数料が低く、運用成績による信託報酬もないため、投資家のリターンに直接影響を及ぼすことなく運用できると評価されています。
たわらノーロード全世界株式は、投資家からの評判や口コミが高く、低いコストで多様な株式に投資できる魅力的な投資信託です。
ただし、先進国株式と全世界株式のどちらを選ぶかは個々の投資目的やリスク許容度によって異なるため、慎重に検討する必要があります。