
本記事では「野村証券」の口コミ・評判、また利用して感じたメリット・デメリットを、他のネット証券と比較しながら解説していきます。
野村證券は、伝統と実績で、シニア層を中心に幅広い層から支持されている証券会社です。
近年では、若い世代の方やネット証券へ対抗するため、対面式だけなく、ネット取引のサービスを拡充しています。
- 長年の伝統と実績
- ネット取引なら手数料も割安
- IPO(新規公開株)に強い
- NISA・つみたてNISAに対応
参考:野村證券 公式ページ
このように、メリットの多い野村証券ですが、
- ネット証券と比較した場合のメリットは?
- 口コミ・評判は?
- 注意点・デメリットは?
など、様々な疑問があると思います。
そこで、本記事では、野村証券の特徴やメリット・デメリットを他のネット証券と比較しながら徹底解説していきます。

口コミ・評判や最新のキャンペーン情報も合わせて解説していきます!
野村証券とは?
野村證券(野村證券株式会社)は、東証1部に上場する「野村ホールディングス」傘下の証券会社です。
国内株式や投資信託だけでなく、米国株などの外国株、債券、個人型確定拠出年金など幅広い金融商品を扱っており、近年ではインターネットにも力を入れています。企業データ
会社名 | 野村證券株式会社 |
---|---|
登録番号 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第142号 |
設立年月日 | 2001年5月7日 |
所在地(住所) | 〒103-8011 東京都中央区日本橋1-13-1 |
役員 | 代表取締役:奥田健太郎 代表取締役社長:森田敏夫 代表取締役副社長:新井聡 代表取締役副社長:寺口智之 代表取締役副社長:飯山俊康 |
資本金 | 100億 |
加入協会 | 日本証券業協会 一般社団法人 金融先物取引業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 |
会社HP | https://www.nomura.co.jp/ |

企業については分かったので、野村證券の特徴やメリットなどサービス面について教えて!

了解です!野村證券の特徴やメリット・デメリット等について、他の証券会社と比較しながら解説していきます!
野村證券の2種類の口座開設法
野村證券では、口座開設を行う場合、店頭店舗での対応になる「対面式(本・支店)」とインターネットで低コストで取引可能な「ネット(ネット&コール)」の2種類の口座開設法があります。
- 対面式(本・支店):店頭店舗
- ネット(ネット&コール):インターネット取引

まず、2つのコースの違いについて解説していきます。
本・支店のオンラインサービス(旧ホームトレード)
店頭で担当者と対面をしたい方は「本・支店口座開設」がオススメです。コンサルティングサービスもあるので、ライフプランニングや資産運用、相続・贈与などに合わせてアドバイスが受けれます。
- 担当者から相談・アドバイスが受けられる
- ネット取引も可能
- ネット&コールと比べて手数料が割高
本・支店口座開設の場合でもインターネットでの取引「オンラインサービス(旧ホームトレード)」は可能ですが、完全ネット取引の「ネット&コール」とは、手数料面などに違いがあります。
ネット取引なら「ネット&コール」

ネット取引がメインの投資家の方は、手数料が安い「ネット&コール」がオススメです!
以下の表は、先に解説した「本・支店口座オンラインサービス」と「ネット&コール」の取引手数料(税込)を比較した表です。
取引額 | 本・支店(*) | ネット&コール (インターネット) |
---|---|---|
10万円 | 2,860円 | 152円 |
30万円 | 取引額の 1.4300% | 330円 |
50万円 | 取引額の 1.4300% | 524円 |
100万円 | 取引額の0.9460% +2,728円 | 1,048円 |
200万円 | 取引額の0.8800% +3,388円 | 2,095円 |
300万円 | 取引額の0.8800% +3,388円 | 3,143円 |
500万円 | 取引額の0.0.8470% +4,378円 | 5,238円 |
(*)インターネットでのお取引の場合、上記手数料から20%割引となります。また、野村のエコ割利用すると、最大50%割引になります。
「本・支店」と比較して「ネット&コール」の手数料が数倍安い。
2つのコースの違いをまとめると、対人でのコンサル・取引を希望の方は「本・支店口座オンラインサービス」、ネットのみ取引で手数料を安くしたい方は「ネット&コール」を選ぶと良いでしょう。
野村證券の口座開設や資料請求は、以下の公式ページから行えます。
ただし、「ネット&コール(エコ割など)」の手数料が安いとは言っても、SBI証券や楽天証券などのインターネット専門証券と比較すると、手数料は割高です。
SBI証券では、なんと1日の約定代金の合計金額が100万円まで「手数料0円!無料!」で取引できます。
そのため、インターネットで自分で取引ができる方、また手数料の安さを求める方は、ネット証券シェアNo.1の「SBI証券」を利用すると良いでしょう。
本サイトでの、ネット証券の比較や選び方、最新ランキングは、以下の記事をご参考ください。
野村證券の手数料は?高い?
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次に、手数料の安いネット取引サービス「ネット&コール」の手数料は、他社と比べても安いのか?を見ていきます。
野村證券の手数料体系

はじめに、野村證券(ネット&コール)の手数料体系を確認していきます!
ネット&コールでは、インターネットと電話での2種類の取引方法があり、以下のような手数料となっています。
取引額 | インターネット | 電話での取引 |
---|---|---|
10万円 | 152円 | 1,991円 |
30万円 | 330円 | 2,619円 |
50万円 | 524円 | 4,505円 |
100万円 | 1,048円 | 7,648円 |
200万円 | 2,095円 | 13,095円 |
300万円 | 3,143円 | 18,333円 |
500万円 | 5,238円 | 25,143円 |
インターネットの取引が圧倒的に安いので、ネットで取引できる方は、インターネットでの取引がオススメです。
以下、野村証券の手数料が、他ネット証券と比べて高いのか?安いのか?比較・解説していきます!
他ネット証券との比較
ネット&コールと他のネット証券の手数料を比較したものは、下表のようになります。
証券会社 \ 約定代金 | ~10万円 | 〜20万円 | 〜50万円 | 〜100万円 |
---|---|---|---|---|
野村證券 | 139円 | 300円 | 477円 | 953円 |
SBI証券 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
岡三オンライン証券 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
GMOクリック証券 | 無料 | 98円 | 241円 | 436円 |
楽天証券 | 無料 | 185円 | 341円 | 609円 |
トレジャーネット | 75円 | 95円 | 175円 | 320円 |
ライブスター証券 | 80円 | 97円 | 180円 | 340円 |
マネックス証券 | 100円 | 180円 | 450円 | 1500円 |
auカブコム証券 | 90円 | 180円 | 250円 | 990円 |
*表中の手数料は全て税抜き表示
ネット&コールも十分やすいものの、他のネット証券会社と比べてしまうと、若干見劣りしてしまいます。
ネット証券の中では、シェアNo.1で、1日100万円分の取引まで手数料が無料(0円)になる「SBI証券」がオススメです。
また、本サイトでのSBI証券の手数料の詳細やメリット・デメリットなどの解説は、以下をご参照ください。
メリットは?つみたてNISAなど充実のサービス
ここまで解説してきた野村證券の特徴や他のサービスをまとめると、以下のようなメリットがあります。
- IPO(新規公開株)に強い
- 長年の伝統と実績
- ネット取引なら手数料も割安
- NISA・つみたてNISAに対応
以下、各メリットについて詳しく解説していきます。
IPOに強い!取扱数・主幹事実績が豊富!

私が野村証券の最大のメリットと感じる点が、この「IPOで主幹事実績が多い」点です!
IPO抽選のための証券会社選びで重要となってくるのが「IPOの取扱実績」です。
主幹事とは、IPOを引き受ける証券会社の中で、特に中心となる証券会社です。
幹事よりも「10倍程度多く」IPOが配分されることがあるため、主幹事の証券会社からIPO抽選に参加する事が、当選確率を上げるための重要な要因になり得ます。
IPOを取り扱う証券会社(幹事)では、均等に株数を配分するのではなく、主幹事になった証券会社に大部分が配分されます。
一般的に、企業が上場する場合、幹事は5社程度ありますが、主幹事は、幹事よりも10倍程度多くIPOが配分されることもあります。
下表は、各証券会社の近年の主幹事実績(主幹事でIPOを行なった銘柄数)です。野村証券は、みずほ証券やSMBC日興証券と並び、豊富な主幹事実績を誇ります。
証券会社 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 |
---|---|---|---|---|---|
野村証券 | 17 | 23 | 27 | 18 | 28 |
SMBC日興証券 | 20 | 21 | 13 | 13 | 27 |
SBI証券 | 7 | 11 | 8 | 13 | 9 |
大和証券 | 22 | 13 | 18 | ||
みずほ証券 | 13 | 22 | 14 | 18 | 27 |
auカブコム証券 | 5 | 6 | 4 | 0 | 0 |
マネックス証券 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
野村証券IPOの特徴やメリット、またIPOに強い証券会社の選び方やは、以下をご参照ください。
主幹事実績の他に、事前入金不要(資金0円)でIPO抽選参加できるなど、IPOに多くのメリットがあります。
野村証券のほか、前受金不要でIPO抽選に参加できる証券会社は、以下の記事をご参考ください。
長年の伝統と実績
野村証券とは?で解説したように、野村証券は、野村ホールディングスの証券会社として、多くの方に愛用されています。
ネット口座と合わせた口座開設者数は、SBI証券より少ないものの、500万口座の実績を誇ります。

店頭でアドバイスなどを受けたい方は、ネット証券よりも野村証券の方が良いでしょう。
ネット取引なら手数料も割安
「野村證券の手数料は?高い?」で解説したように、店頭でも相談・アドバイスが受けられる「本・支店」での取引は、やや手数料が割高ですが、ネット専用「ネット・コール」の手数料はお手頃な水準となっています。
NISA・つみたてNISAに対応
野村證券では、少額非課税制度「NISA」や2018年にスタートした「つみたてNISA」の取引も行えます。
低コストのインデックスファンドやアクティブファンドなど豊富なラインナップとなっています。
つみたてNISA向け金融機関の比較・詳細は、以下をご参照ください。
注意点・デメリットはある?

ここまでメリットをたくさん見てきたけど、野村証券の口座開設をする上での注意点やデメリットはありますか?

やはり、ネット証券と比較すると手数料が「やや割高」な点ですね。
ここまで解説してきたように、口座開設のメリットがある野村証券ですが、以下のようなデメリット・注意点を頭に入れた上で取引を行いましょう。
- ネット証券と比較すると手数料が割高
- IPOは競争率が高い
以下、各デメリットについて解説していきます。
デメリット1:ネット証券と比較すると手数料が割高
「野村證券の手数料は?高い?」で解説したように、野村証券の株式取引手数料は、SBI証券など他のネット証券と比較すると、割高です。
そのため、店頭でのコンサルティングやアドバイスを必要とせず、ネットのみで取引を行う方は「SBI証券」がオススメです。
SBI証券は、口座開設者数が業界1位(2020年3月31日現在)となっており、1日100万円分の取引まで取引手数料0円で株の売買が行えます。
また、本サイトでのSBI証券の手数料の詳細やメリット・デメリットなどの解説は、以下をご参照ください。
また、野村ホールディングスとLINEが協業している「LINE証券」も選択肢の一つとなります。
LINE証券は、LINEアプリから手軽に投資できると同時に、買付手数料が常に無料(0円)と格安の手数料体型となっています。
デメリット2:IPOの競争率が高い!
「IPOに強い!取扱数・主幹事実績が豊富!」で解説したように、IPOに強い野村証券ですが、
大手証券会社ということで、口座開設者やIPOに参加する方が非常に多い証券会社です。そのため、競争率が高く、なかなか当選しにくい口コミ・評価となっています。
ライバル数の観点から考えると、岡三オンライン証券などの新興ネット証券が比較的ライバル(口座開設者数)が少ない傾向にあります。
初心者の方・小資金でIPO抽選に参加される方は、以下の記事をご参考ください。
口コミ・評判
野村証券の口コミ・評判をTwitterからピックアップしていきます。

ここまで解説してきたメリット・デメリットと合わせて口座開設を行う際に、ご参考ください。
イマイチな評判・口コミ:手数料が高い
やはり、手数料が高いという口コミが多めでした。

確かに、インターネットで自分で取引ができる方は、SBI証券などのネット専業の証券会社を利用した方が、取引コストを抑えることができます。
→ ネット証券の選び方・おすすめランキング
イマイチな評判・口コミ:IPOのネット配分は10%程度
ネット配分は、全体の10%程度なので、資金力が豊富な投資家の方が店頭で配分されるケースも多いようです。

主幹事実績が豊富であっても、ネット配分は少ないので、他のネット証券と合わせて複数の証券口座からIPOに申し込むことで当選期待値をアップできます。
→ IPOのおすすめ証券会社は?選び方や最新ランキングなど解説
良い評判・口コミ:対面取引が安心
店頭店舗で実際にお話を聞いて投資が行える点を評価する方も多いようです。
良い評判・口コミ:実はIPOの穴場?
実は、IPO用に口座開設している人が少なく、穴場証券では?という声もあります。
【まとめ】口コミ・評判
ここまで紹介してきた野村証券の口コミ・評判をまとめると、以下のようになります。
イマイチな 口コミ・評判 | 手数料が高いIPOのネット配分は10%程度 |
---|---|
良い口コミ | 実はIPOの穴場?対面取引で安心! |
このように、様々な口コミ・評判がありますが、IPOの実績や対面取引の安心感など、ネット専業の証券会社には無い様々なメリットが評価されている印象です。

ネットのみで取引する方は手数料が割高になりますが、
多くの証券口座からIPO抽選に参加したい方、
また対面で相談をしたい方などは、おすすめの証券会社と言えます。
→ 野村證券【公式】
自分にあったネット証券の選び方、また最新のおすすめランキング・比較などは、以下の記事をご参考ください。
野村證券【まとめ】どんな人にオススメ?
ここまで解説してきたように、野村證券は、実店舗でのきめ細やかな対応やインターネットの割安な手数料など、顧客のニーズにあった様々なサービスを提供しています。
- 長年の伝統と実績
- ネット取引なら手数料も割安
- IPO(新規公開株)に強い
- NISA・つみたてNISAに対応
2018年からスタートした「つみたてNISA」にも対応しており、充実の投資信託のラインナップは申し分ないのですが、国内株式の手数料は岡三オンライン証券など新興ネット証券と比べると割高な点は、デメリットです。
ただ、IPOの取扱数や主幹事の実績は、国内トップクラスなので、IPO用に、私自身も野村證券の口座を開設しています。
また、定期的にお得なキャンペーンも行っているので、それらも利用しています。
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*口座開設費・維持費0円(無料)