米国株インデックスファンドの比較・一覧
米国株式への投資を目的としたインデックスファンドには、下表のようなものがあります。
米国の代表的な株価指数であるNYダウやS&P500だけでなく、25年以上増配を続けている企業だけをピックアップしたS&P500配当貴族指数をベンチマークとするファンド等があります。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI・バンガード・S&P500 インデックスファンド | 0.0938% 程度 | S&P500 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.0968% | S&P500 |
楽天・全米株式インデックス・ ファンド | 0.162% 程度 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
iFree S&P500インデックス | 0.2475% | S&P500 |
iFree NYダウインデックス | 0.225% | NYダウ |
たわらノーロードNYダウ | 0.225% | NYダウ |
米国株式インデックス・ファンド | 0.45% | S&P500 |
SMTダウジョーンズ・ インデックス・オープン | 0.50% | NYダウ |
SMT米国株配当貴族 インデックス・オープン | 0.55% | S&P500配当貴族指数 |
野村インデックスファンド ・米国株式配当貴族 | 0.50% | S&P500配当貴族指数 |
i-mizuho米国株式インデックス | 0.57% | S&P500 |
eMAXIS NYダウインデックス | 0.60% | NYダウ |
注目は、信託報酬が年率0.968%と飛び抜けて安い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。
SBI・V・S&P500の手数料も安いですが、現状ベンチーマークとの乖離が大きいため、現状では、eMAXIS Slim米国株が最適です。
投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させるため、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要!
また、楽天VTIのベンチマークとなっているCRSP USトータル・マーケット・インデックスは、構成銘柄数が3,000銘柄以上と、S&P500やNYダウなどの一般的な米国株指数よりも多く、分散性の観点からも優れいています。
また、増配を長年続けている優良企業群へ分散投資したい場合、野村インデックスファンド・米国株式配当貴族やSMT米国株配当貴族インデックス・オープンを利用しても面白いかもしれません。
米国株ETFの比較・一覧
米国株式市場への投資を目的としたETFには、以下のものがあります。
米国の代表的な株価指数であるNYダウやS&P500や、大型株だけでなく中小型株まで含むCRSP USトータル・マーケット・インデックスをベンチマークとするETFがあります。
銘柄名(コード・ティッカー) | 信託報酬 (経費率) | ベンチマーク | 種類 |
---|---|---|---|
バンガード・S&P500ETF(VOO) | 0.03% | S&P500 | 米国ETF |
バンガード・トータル・ストック・ マーケットETF(VTI) | 0.03% | CRSP USトータル・ マーケット・インデックス | 米国ETF |
iシェアーズS&P500ETF(IVV) | 0.04% | S&P500 | 米国ETF |
SPDR S&P500 ETF(1557) | 0.095% | S&P500 | 国内ETF |
UBS ETF米国株(1393) | 0.14% | MSCI米国インデックス | 国内ETF |
Simple-X NYダウ・ジョーンズ・ インデックス上場投信(1679) | 0.15% | NYダウ | 国内ETF |
上場インデックスファンド米国株式 (1547) | 0.16% | S&P500 | 国内ETF |
人気ランキング
個人投資家に、人気・注目を集めている米国ETFを見ていきます。
下表は、保有人数の多い米国ETFランキングです。
保有人数が多いETFということで、中長期投資向きの超低コストETFが上位を占めています。
順位 | 銘柄名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとする全世界の株式市場への投資を目的としたETF |
2位 | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO) | FTSEエマージング・オールキャップ・インデックスをベンチマーク。新興国株式市場が投資対象 |
3位 | iシェアーズ米国優先株式ETF(PFF) | 優先株のパフォーマンスを測る指標がベンチマーク |
4位 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 米国株式市場が投資対象。ベンチマークはCRSP USトータル・マーケット・インデックス |
5位 | バンガード・S&P500ETF(VOO) | 米国株式市場が投資対象。ベンチマークはS&P500 |
6位 | バンガード米国高配当株式ETF(VYM) | 米国の高配当株に特化したETF |
7位 | iシェアーズS&P500ETF(IVV) | 米国株式市場が投資対象。ベンチマークはS&P500 |
8位 | iシェアーズMSCIエマージングETF(EEM) | 新興国株式市場が投資対象。ベンチマークはMSCIエマージング指数 |
9位 | iシェアーズMSCIコクサイETF(TOK) | 日本を除く先進国の株式市場が投資対象。MSCIコクサイがベンチマーク |
10位 | iシェアーズMSCI EAFE ETF(EFA) | ヨーロッパ、オーストラリアおよび東アジアの株式 |
*SBI証券のデータ引用
インデックス投資家の中で人気のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)が1位に輝いています。信託報酬0.1%台と超低コストで、全世界(先進国・新興国含む)の株式へ投資できるということで、低コスト分散投資の鉄板銘柄とも言えます。
VTの他には、新興国株式市場や米国株式市場へ投資するETFが上位となっています。ETFのブランドとしては、経費率が非常に安いバンガードETFが人気のようです。
注目ETFは?
注目は、経費率(信託報酬)0.04%のiシェアーズS&P500ETF(IVV)とバンガード・S&P500ETF(VOO)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の3本です。手数料が他ETFと比べて、圧倒的に安くなっています。
VOOとVTIの違いは、構成銘柄数とその比率。
VOOは、S&P500に含まれる米国主要500社だけが投資対象です。一方、VTIは、S&P500の採用銘柄に加えて、米国市場に上場する中小型株式も含まれています。そのため、VTIの方がカバー範囲が広くなっています。
ちなみ、両者の過去10年のパフォーマンスは、ほとんど変わりません(下表参照)。
引用元:yahoo finance
個人的には、構成銘柄数が多く分散性もあり、中小型株の成長も取り込めるVTIが好みです。
以上、米国ETFを解説してきましたが、国内のETFの方が良いという方は、SPDR S&P500 ETF(1557)が良いでしょう。
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