マネラップ(MSV LIFE)は、マネックス証券が提供する投資一任型のロボアドバイザーです。
1%以内の手数料で、その人にあった資産配分(ポートフォリオ)の作成や管理、ファンドの個別買付など、投資・資産運用で面倒な部分を、ロボットが自動で行なってくれる便利なサービスです。
本記事では、マネラップの特徴を解説するとともに、ウェルスナビやTHEO(テオ)など他のロボアドバイザーと比較し、マネラップのメリット・デメリットなどを解説していきます。
マネラップ(MSV LIFE)の特徴・メリットは?
はじめに、マネラップの特徴やメリットについて解説していきます。
マネラップとは?
マネラップ(MSV LIFE)とは、マネックス証券が提供する低コストのラップ口座サービスです。MSVとは、マネックス(monex)・セゾン(saison)・バンガード(vanguard)の頭文字をとったものです。
ラップ口座とは、投資する商品選びから商品の管理・運用、そして口座管理に至る全てを証券会社側が行うサービスです。手間をかけずに投資・資産運用を行いたい方から注目を集めている運用商品です。
マネラップの特徴・メリットは、以下の5つがあります。割安な手数料で、ロボアドバイザーをフル活用した全自動で手間のかからない投資が行えます。
[box06 title=”マネラップのメリット”]
- 投資初心者でも国際分散投資を実践できる!
- 積立・リバランスが全て自動
- 割安な手数料:入出金・為替・積立手数料など無料
- 1万円から始められる
[/box06]
以下、これらの項目について詳しく見て行きます。
積立・リバランスが自動
マネラップのメリットの1つは、無料診断・アンケートに答えるだけで、その人に適した資産運用を全自動で行ってくれる点です。
マネックス証券のマネラップ口座へ入金すれば、資産配分に応じて発注・積立、またリバランスなどを全て自動で行ってくれます。
ただし、ウェルスナビやTHEO(テオ)、楽ラップなど他の投資一任型ロボアドバイザーの場合、銀行口座などから自動入金・引き落としがありますが、マネラップにはその機能がない点はデメリットと言えます。
ちなみに、購入されるETFは、以下のようなものとなっており、バンガードETFだけでなく、国内ETFの他、低コストETFでバンガードと競争関係にある、シュワブやiシェアーズETFも含まれています。
[box06 title=”マネラップで使われている主なETF”]
- 株式:バンガード・トータル・ストックマーケット(VT)
- 国内株式:TOPIX連動型上場投資信託(1306)
- REIT:バンガード不動産ETF
()内のアルファベットは、ティッカーコード。
[/box06]
一般的に投資・資産運用は、自分のリスク許容度にあった資産配分を計算し、その資産配分にあった商品を選び購入する、また保有期間中に資産配分のズレを修正(リバランス)するなど、かなり面倒です。
しかし、マネラップを利用することで、投資初心者の方や忙しいビジネスパーソンでも、手軽に、ETFを利用した国際分散投資が行えます。
また、ロボアドバイザーの中には、資産配分を提示するだけで銘柄・商品の買付は行ってくれないものもありますが、マネラップは、自動で積立・買付を行ってくれるので、この点も大きなメリットと言えます。
今なら、マネラップの無料診断・シミュレーションで現金200円が貰えるキャンペーンが行われています。
https://money-laboratory-ryoma.net/monex-securities-campaign/#msvlife
割安な手数料:入出金・為替・積立手数料など無料
ロボバイザーというと、割高な手数料というイメージを持たれる方も多いと思いますが、マネラップの手数料は、わかりやすく、割安な料金体系となっています。
マネラップの手数料は、預かり資産の年率0.991%で、その他の取引で一般的に発生する以下の手数料は全て無料になります。
[box06 title=”マネラップの手数料”]
- 入出金手数料:無料
- 売買委託手数料:無料
- 為替手数料:無料
- スプレッド:無料
- リバランス費:無料
[/box06]
通常、海外ETFの購入を行う場合、ETFの売買手数料や日本円を米ドルに両替する為替手数料・スプレッドが派生しますが、テオでは、こういった手数料を余分に徴収することはありません。
このように、手数料が割高と思われがちなロボバイザーですが、マネラップでは、明快で割安な手数料となっていることがわかります。
1,000円から投資・積立がスタートできる
マネラップでの投資は、最低1,000からスタートできます。
ウェルスナビや楽ラップなど他のロボアドバイザーは、投資を始める際に最低10万円が必要ですが、マネラップであれば、1,000円と超少額から投資を行うことができます。
デメリットは?特定口座で利用できない?
ここまで解説してきたように、マネックスのメリットをあげてきましたが、実は他のロボアドバイザーと比べると、劣ってしまう点があるので、それらのポイントを解説して行きます。
特定口座で非対応なので確定申告の必要がある
特定口座とは、ロボアドバイザーなど投資商品の売買内容の記録・損益の計算を証券会社が、我々投資家に代わって行ってくれる口座のことです。
また、源泉徴収ありを選択すれば、証券会社が売買記録に基づき納税を行ってくれるため、我々口座を使う投資家は確定申告を不要とすることが可能です。
それに対して、一般口座を利用する場合、年間取引報告書の作成も確定申告も、我々投資家が自分で行わなければいけないので、かなり面倒です。
そのため、投資初心者の方は、最も手間のかからない「特定口座(源泉徴収あり)」が絶対的にオススメです。
https://money-laboratory-ryoma.net/roboadviser/#tax
しかし、残念ながらマネラップ(MSV LIFE)は特定口座に対応していないため、一般口座で運用し、自分で取引報告書を作成し、確定申告をする必要があります。
そのため、ウェルスナビなど特定口座に対応しているロボアドバイザーを選ぶ方が賢明な選択と言えます。
マネラップは、2019年3月より「特定口座」に対応しました。
ウェルスナビで特定口座(源泉徴収あり)を選べば、煩雑な書類の作成や確定申告などの手間が省けるので、投資初心者の方や忙しいビジネスパーソンに必須のサービスと言えます。
NISAは非対応
マネラップは、NISAにも対応していません。
NISA(少額投資非課税制度)とは、年間120万円の投資額に対して、値上がり益や配当金などが非課税になる制度です。ただし、制度設計上、一度売買をすると、年間非課税枠の120万円が減ってしまいます。
テオでは、リスク許容度に合わせて売買する他、リバランスがあるため、年間非課税枠の120万円の上限を超えることがあるため、NISA非対応となっています。
ただし、NISAの非課税枠を意識する余り、合理性が無い冷静さを欠いたトレードを自分で行うよりは、テオで、機械的に投資を行うことができるので、ある意味メリットと言えるかもしれません。
NISAと一緒に利用できるロボアドバイザーは、以下の記事をご参考ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/roboadvisor-nisa/
自分で投資できる人には手数料が高い
マネラップの手数料は、預かり資産に対して1%(税抜)だけで、全自動の資産運用サービスとしては割安です。ただし、自分で資産配分の計算や配分比に応じて、適切な商品を個別で購入することができる方の場合、若干手数料が割高になります。
例えば、マネラップで運用するETFを自分で保有・管理した場合、経費率は0.1〜0.2%程度になります。
ただ、売買手数料や為替手数料などはかかりますし、資産配分の設計や分配金の再投資、リバランスをすることなどの手間を考えると、マネラップの手数料は十分安いので、初心者の方や忙しいビジネスパーソンの方は、手間とコストを考えると、十分割安と言えます。
→ ロボアドバイザーの手数料は高い?
実質コストはウェルスナビが安い
手数料は、投資家への確実なマイナスリターンとなりパフォーマンスを悪化させるため、手数料の安い商品を選ぶことが、投資パフォーマンスの向上に重要です。
マネラップと同様に、投資一任型ロボアドバイザーの手数料を比較すると、下表のようになります。信託報酬とは、ロボアドバイザーが購入する投資商品の手数料です。右端の実質手数料が全ての手数料と独自サービスを合わせた合計の手数料です。
名称 | 実質・合計 手数料 *預かり資産に対して | 利用手数料 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
ウェルスナビ | 〜1.0%(*1) | 1.00%(*1) (長期割有) | 利用手数料 に含まれる |
楽ラップ | 0.99% | 0.99% | 0.228% (最大) |
テオ | 1.08% | 1.08% (長期割有) | 利用手数料 に含まれる |
ダイワ ファンドラップ | 1.42% | 0.648% | 0.343% |
マネラップ | 0.99% | 1.08% | 0.34% |
上の手数料比較表を見ると、実質的な手数料は、ウェルスナビが最も安くなっています。利用手数料などは、若干、楽ラップよりも割高ですが、自動税金最適化(DeTAX)と呼ばれる独自のサービスがあるため、実質手数料が最も安くなります。
自動税金最適化(DeTAX)とは、税金の負担軽減サービスで、含み損のある資産などを売却することにより、投資利益にかかる税金を最小限に抑えてくれる効果があります。
ウェルスナビCEOの柴山和久さんによれば、自動税金最適化により、年間0.4~0.6%程度の負担減になるとのことです。(以下、原文)
「WealthNavi for SBI証券」の運用手数料は1%ですが、多くの場合、「DeTAX」(デタックス)の機能により年間0.4~0.6%程度の負担減となるため、事実上のコストはそれよりも少ないものになるでしょう。
これに加えて、現在、ウェルスナビでは、最大10万円がプレゼントされる入金キャンペーンを行っているので、この機会にウェルスナビを始めると、かなりお得に投資・資産運用を開始できます。
本サイトでのウェルスナビのキャンペーンの解説は、以下をご参考ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/wealthnavi/#campaign
まとめ
ここまで解説してきたように、マネラップは、最新のフィンテックテクノロジーを駆使した画期的なサービスです。
これまでのロボバイザーは、資産配分までは自動で行ってくれたものの、そのあとの商品の買付・リバランスなどは、自分で行わなくてはいけませんでした。しかし、マネラップでは、この部分も全て自動で行ってくれる素晴らしい
サービスとなっています。
しかしながら、特定口座に対応しておらず、また銀行自動引き落としにも対応していません。また、実質的な手数料もウェルスナビと比べれると、だいぶ高いので、ロボアドバイザーとしては、ウェルスナビがオススメです。
今なら、お得な口座開設キャンペーンや積立キャンペーンを行っているので、口座開設を行い資産運用をスタートするのに、絶好のチャンスです(私自身も口座開設を行いました)。
本サイトでのウェルスナビの評価・解説は、以下の記事をご参考ください。