NOMURA-BPI総合インデックスは、日本国内の債券市場の動向を表す代表的な指数です。日本の国債や地方債、地方債などをカバーしており、ニッセイ国内債券インデックスファンドなど、多くの投資信託のベンチマークとして採用されています。
本ページでは、NOMURA-BPI総合インデックスの特徴や構成銘柄や構成国の構成比、また残存期間などを解説していきます。また、本指数と同等の投資パフォーマンスを上げることが期待されるインデックスファンド、そのお得な購入先などを解説していきます。
NOMURA-BPI総合インデックスとは?
NOMURA-BPI総合インデックスとは、野村證券金融工学研究センターが算出し公表する、日本の公募債券流通市場全体の動向を表すための投資収益指数です。BPIは、Bond Performance Indexの略となっています。
本指数は、国債や地方債、事業債など約9,000銘柄から構成されており、インカム収入を考慮した経過利子込時価総額加重型インデックスとして、以下のような計算式で算出されます。
当日インデックス = 前月末インデックス ×
{( 当日経過利子込時価総額 + 前月末から当日までのインカム収入 )/( 前月末経過利子込時価総額 ) }参照:iFinance
銘柄選定法・選定時期
NOMURA-BPI総合の組み入れ銘柄は、下記の条件により銘柄の選別・入れ替えを行っています。入れ替え時期は、毎月25日となっています。
- 国内発行の公募固定利付円貨債券
- 残存額面10億円以上、残存期間1年以上
- 事業債、円建外債、MBSおよびABSの場合、BBB格相当以上の格付
- 新発債の組み入れは、国債が発行月の翌月、金融債は発行月から3カ月後、その他一般債は発行月の翌々月から行う。
参照:iFinance
利回りや残存期間は?
次に、本指数に組み入れられている国債の平均的な残存期間(償還日までの期間)や信用格付け、最終利回りなど、ポートフォリオの中身を見ていきます。下表がポートフォリオの各項目をまとめたものです。
ポートフォリオ
項目 | 内容 |
---|---|
平均修正デュレーション | 8.8年 |
最終利回り | 0.1% |
直接利回り | 1.1% |
クーポン | 1.3% |
残存期間 | 9.8年 |
平均残存期間は10年程度となっています。また、クーポン(額面額に対する1年の利息割合)は1.3%程度とそこそこの水準です。
ちなみに、デュレーションとは、金利変動に対する債券価格の反応の大きさ(リスクの大きさ)を表したものです(長いほど債券価格の反応は大きくなる)。最終利回りとは、満期まで保有した場合の債券購入日から償還日までに得る利息などの合計額が、投資元本に対してどれくらいになるかを表す指標(1年当り)です。
国内債券への投資を目的としたインデックスファンド
NOMURA-BPI総合と同等の投資成果を上げることを目的とする投資信託(インデックスファンド)には、下表のようなものがあります。
国内債券市場への投資を目的とした低コストファンド一覧・比較
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.139% |
iFree日本債券インデックス | 0.139% |
ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.139% |
たわらノーロード国内債券 | 0.15% |
三井住友・日本債券インデックスファンド | 0.16% |
日本債券インデックスe | 0.37% |
SMT国内債券インデックス・オープン | 0.37% |
i-mizuho国内債券インデックス | 0.38% |
eMAXIS国内債券インデックス | 0.40% |
野村インデックスファンド・国内債券 | 0.40% |
たくさんの低コストファンドがありますが、eMAXIS Slim国内債券インデックスおよびiFree日本債券インデックスが最安コストとなっています。ただし、10年国債利回りが1%以上になった時、信託報酬0.22%になるので、その時は、eMAXIS Slim国内債券インデックスが一番安くなります。
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させるので、コストの安いファンドを選ぶことが重要です。また、次に紹介するような証券会社を利用することで、さらにお得にファンドを購入・保有できます。
お得な購入先は?SBI証券?楽天証券?
インデックスファンド等の投資信託は、SBI証券や楽天証券、auカブコム証券、松井証券、マネックス証券、フィデリティ証券、GMOクリック証券などから購入可能です。
購入手数料は、ネット証券では無料なので差がつきません。しかし、各ネット証券で行われている「ポイント還元プログラム」に違いがあります。
ポイント還元プログラムとは、投資信託(ファンド)の保有額に応じてポイント還元されるサービスです。ポイントは、現金などに交換できるため、ポイント還元率の高いネット証券でファンドを購入することで、お得にファンドを保有することができます。
以下の表は、ネット証券のポイントプログラムの比較を行ったものです。結論から言うと、SBI証券の投信マイレージが還元率が良く利便性が高いと言えます。
証券会社 | 還元率 | 特徴 |
---|---|---|
SBI証券 | 年率0.1% (最大:年率0.24%) |
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SMBC日興証券 | キャンペーンでANAマイルやdポイント |
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楽天証券 | 残高10万円毎に月4ポイント (最大:年率0.048%) |
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マネックス証券 | 月平均保有額の年率0.08% (最大:年率0.08%) |
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カブドットコム証券 | 月平均保有額100万円につき1ポイント (最大:年率0.24%) |
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SBI証券であれば、最大0.24%(年率)のポイント還元が受けられます。他ネット証券もポイント還元がありますが、還元率の高さや利便性を考えるとSBI証券がおトクです。例えば、1,000万円分保有している場合、年間(最大)24,000円のキャッシュバックがあります。
参考 SBI証券の詳細確認や口座開設(無料)は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンで最大10万円がもらえます。(3月31日まで)
SBI証券は、海外ETFだけでなく、投資信託や米国株の品揃えが良く、コストも業界最安水準です。また、投信マイレージやIPOチャレンジポイント、PTSなど、様々な独自のメリットがあります。口座開設費・維持費は無料ですので、口座を持っていない方は、この機会に口座を開設してみると良いかもしれません。
SBI証券の特徴 | |
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SBI証券 |
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また、SBI証券のメリットや投資信託の購入先の比較などは、以下をご参照ください。
- 投資信託購入のオススメ証券会社は?選ぶポイントや比較ランキング
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- 投信マイレージとは?SBI証券が投資信託(ファンド)を保有するのに一番おトクな秘密
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