eMAXIS Slim 全世界株式は、全世界の株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
信託報酬が、年率0.1144%(税込)と超低コストで、各投資家の好み・リスク許容度に合わせて、投資対象地域や国の配分・比率を決定する事が可能です。
eMAXIS Slim全世界株式の特徴・ファンド一覧
まずはじめに理解しておきたいことは、「eMAXIS Slim全世界株式には、3種類のファンドがある」という点です。
ファンド名 | 投資対象 | 信託報酬 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式 (オールカントリー) | 日本を含む全世界 (先進国・新興国)の株式 | 0.1144% |
eMAXIS Slim 全世界株式 (日本を除く) | 全世界の株式 *ただし、日本は除く | 0.1144% |
eMAXIS Slim 全世界株式 (3地域均等型) | 全世界の株式 ただし、日本・先進国・新興国の 3資産を均等に配分 | 0.1144% |
日本を含む全世界への投資を目的とした「オールカントリー型」、また日本を除いた「除く日本型」、さらに日本・先進国・新興国の株式市場に均等配分した「3地域均等型」の3つのファンドがあります。
- ファンドの信託報酬は、全て年率0.1144%(税込)。
- 全てのファンドが、つみたてNISA対応
以下、各ファンドについて詳しく解説していきます。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)をブログで評価
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は、日本を除く全世界の株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスがベンチマークで、約45カ国の約2,500銘柄から構成されています。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとは?
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(略称:ACWI)とは、モルガン スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が算出している全世界の株式市場の動向を表す株価指数です。
アメリカやヨーロッパ、日本などの先進国だけでなく、中国やインドなどの新興国を含む45カ国以上の株式、約2,500銘柄から構成されている時価総額加重平均型の株価指数です。
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は、無料(ノーロード)。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.1144%(税抜)と全世界株式市場への投資を目的としたインデックスファンドの中では、楽天・全世界株式インデックス・ファンド等を凌ぐ水準です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 (税込み) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.1144% |
実質コスト
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.1716%」となっています。
信託報酬以外の売買委託手数料・有価証券取引税などの余分なコストが低く、外国資産への投資で高くなりがちな「その他費用」も安く抑えられています。
以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
資産構成比は?
次に、最新の資産配分(ポートフォリオ)状況を見ていきます。
資産クラス | 比率 |
---|---|
国内株式 | 5.6% |
先進国株式 | 83.3% |
新興国株式 | 11.1% |
全資産の8割以上が、先進国株式となっており、次に新興国の比率が10%超と高くなっています。
構成国の比率は?
次に、実際にどのような国の株式が入っているのか?国別の配分比を見ていきます。
以下のグラフ・表は、本ファンドの国別の構成比率を表したものです。
国名 | 比率 |
---|---|
米国(アメリカ) | 59.0% |
日本 | 5.6% |
イギリス | 3.4% |
カナダ | 2.8% |
フランス | 2.7% |
スイス | 2.5% |
ドイツ | 2.1% |
ケイマン諸島 | 2.0% |
台湾 | 1.7% |
オーストラリア | 1.6% |
なんと、米国(アメリカ)株式だけで半分以上の比率を占めています。
銘柄・業種(セクター別)の構成比率
次に、どのような銘柄や業種(セクター)が、本ファンドに多く含まれているかチェックしていきます。
銘柄名 | 対象国 | 構成比率 | 業種・セクター |
---|---|---|---|
アップル | アメリカ | 4.0% | 情報技術 |
マイクロソフト | アメリカ | 3.3% | 情報技術 |
アマゾン | アメリカ | 2.1% | 一般消費財・サービス |
テスラ | アメリカ | 1.2% | 一般消費財・サービス |
アルファベットA | アメリカ | 1.2% | コミュニケーション・サービス |
アルファベットC | アメリカ | 1.1% | コミュニケーション・サービス |
メタ | アメリカ | 1.1% | コミュニケーション・サービス |
エネビディア | アメリカ | 1.0% | 情報技術 |
TSMC | 台湾 | 0.8% | 情報技術 |
ユナイテッド・ヘルス | アメリカ | 0.6% | ヘルスケア |
台湾の半導体大手「TSMC」以外は、米国企業が上位を独占しています。
また、本ファンドの業種別の構成比率は、以下のグラフ・表のようになっており、高い成長を遂げるハイテク(情報技術)企業の比率が高い点が特徴です。
業種・セクター | 比率 |
---|---|
情報技術 | 22.8% |
金融 | 13.3% |
一般消費財・サービス | 11.9% |
ヘルスケア | 11.2% |
資本財・サービス | 9.3% |
コミュニケーション・サービス | 8.3% |
生活必需品 | 6.5% |
素材 | 4.5% |
エネルギー | 3.3% |
不動産 | 2.6% |
【実績・利回り】分配金・パフォーマンス
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 3.7% | 3.7% |
3ヶ月 | 9.2% | 9.2% |
6ヶ月 | 9.8% | 9.8% |
過去1年 | 32.7% | 32.7% |
過去3年 | 33.4% | 33.3% |
設定来 | 69.7% | 69.7% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも悪い時がありますが、
これは、ファンドの成績が、手数料を差し引いた後の結果となっているためです。
つみたてNISA・iDeCoで運用は可能?
本ファンドを含む「eMAXIS Slim 全世界株式」の3種類、全てのファンドが「つみたてNISA」で運用可能です!
つみたてNISAの特徴やメリット、デメリットや始め方などの詳しい解説は、以下のブログ記事をご覧ください。
また、SBI証券iDeCoのセレクトプランを活用することで、個人型確定拠出年金(iDeCo)での運用も行えます。
- 運用益が非課税
- 掛金が全額所得控除
- 年金受給時の税制優遇
一般NISA・つみたてNISAと同様、運用益が非課税になるのはもちろんのこと、掛け金分が全額所得税になるメリットがあります。
年金給付まで資金を回収できないデメリットはありますが、税制面でNISAよりも絶大な優遇を受けることができます。
項目 | つみたてNISA | iDeCo |
---|---|---|
対象者 | 20歳以上の日本人 | 20〜60歳の日本人 |
利用限度額 (年間) | 積立:40万円 現行:120万円 | サラリーマン、自営業など 立場によって異なる (年14.4万〜81.6万円) |
非課税期間 | 積立:5年 現行:20年 | 60歳まで |
税制優遇 | 譲渡益非課税 受取時非課税 | 譲渡益非課税 掛け金非課税 ⇒ 所得・住民税軽減 受取時課税 ⇒ 退職所得控除等が適用され軽減 |
つみたてNISAとiDeCoの違いの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
【ブログまとめ】eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の評価は?
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
なんと言っても、最大の特徴は手数料の安さ!
年率0.1144%と超低コストで、全世界の株式市場に分散投資することができます。
- ベンチマーク:MSCIオールカントリー・ワールドインデックス
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税込み):年率0.1144%
*実質コスト:0.1716% - 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年10月31日)
- 信託財産留保額:無し
日本も含めて、ファンド一本で、世界株に分散投資したい方向けのインデックスファンドです!
また、三菱UFJ国際投信から出ている純資産の推移をみると、下図のように右肩あがりで推移しているため、順調にファンドへ資産が入ってきていることがわかります。
ファンドの純資産が減る(資金が流出する)場合、不安定な運用となってしまうので、現在の純資産は極めて健全な推移と言えます。
心配であれば、将来の純資産総額の推移も見ておきましょう。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の評価は?
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、日本を除く全世界の株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)がベンチマークで、約45カ国の約2,500銘柄から構成されています。
他のeMAXIS Slimシリーズと同様に、手数料の安さが魅力です。
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は、無料(ノーロード)。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、オールカントリーと同様、年率0.1144%です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 (税込み) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.1144% |
実質コスト
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.1716%」となっています。
信託報酬以外の売買委託手数料・有価証券取引税などの余分なコストが低く、外国資産への投資で高くなりがちな「その他費用」も安く抑えられています。
以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
資産構成比は?
次に、最新の資産配分(ポートフォリオ)状況を見ていきます。
資産クラス | 比率 |
---|---|
先進国株式 | 88.3% |
新興国株式 | 11.8% |
オールカントリーと異なり、国内株式クラスがない分、先進国株式の比率が高くなっています。
構成国の比率は?
次に、実際にどのような国の株式が入っているのか?国別の配分比を見ていきます。
以下のグラフ・表は、本ファンドの国別の構成比率を表したものです。
国名 | 比率 |
---|---|
米国(アメリカ) | 62.5% |
イギリス | 3.6% |
カナダ | 2.9% |
フランス | 2.9% |
スイス | 2.6% |
その他の先進国 | 10.0% |
ケイマン諸島 | 2.1% |
台湾 | 1.8% |
韓国 | 1.6% |
インド | 1.4% |
中国 | 1.3% |
その他の新興国 | 3.2% |
合計して「100%」にならない分は、先物などが含まれます。
なんと、米国(アメリカ)株式だけで60%以上の比率を占めています。
銘柄・業種(セクター別)の構成比率
次に、どのような銘柄や業種(セクター)が、本ファンドに多く含まれているかチェックしていきます。
銘柄名 | 対象国 | 構成比率 | 業種・セクター |
---|---|---|---|
アップル | アメリカ | 4.3% | テクノロジ・ ハードウェア・機器 |
マイクロソフト | アメリカ | 3.5% | ソフトウェア・サービス |
アマゾン | アメリカ | 2.2% | 効率 |
テスラ | アメリカ | 1.3% | 自動車・自動車部品 |
アルファベットA | アメリカ | 1.3% | メディア・娯楽 |
銘柄名 | 対象国 | 構成比率 | 業種・セクター |
---|---|---|---|
TSMC | 台湾 | 0.8% | 半導体・ 半導体製造装置 |
テンセント | ケイマン諸島 | 0.5% | メディア・娯楽 |
サムソン電子 | 韓国 | 0.5% | テクノロジ・ ハードウェア・機器 |
アリババ | ケイマン諸島 | 0.3% | 小売 |
先進国・新興国株式ともに、テクノロジーやソフトウェア関連の企業が組み入れ上位となっています。
また、本ファンドの業種別の構成比率は、以下のグラフ・表のようになっており、高い成長を遂げるハイテク企業の比率が高い点が特徴です。
業種・セクター | 比率 |
---|---|
ソフトウェア・サービス | 10.7% |
医薬品・バイオテクノ・ライフ | 7.1% |
メディア・娯楽 | 6.7% |
テクノロジ・ハードウェア・機器 | 6.7% |
銀行 | 6.6% |
半導体・半導体製造装置 | 5.8% |
資本財 | 5.5% |
小売 | 5.4% |
素材 | 4.4% |
各種金融 | 4.3% |
【実績・利回り】分配金・パフォーマンス
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 3.7% | 3.8% |
3ヶ月 | 9.9% | 9.8% |
6ヶ月 | 10.1% | 10.1% |
過去1年 | 34.1% | 34.1% |
過去3年 | 86.4% | 86.3% |
設定来 | 71.2% | 70.9% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも悪い時がありますが、
これは、ファンドの成績が、手数料を差し引いた後の結果となっているためです。
つみたてNISA・iDeCoで運用は可能?
本ファンドを含む「eMAXIS Slim 全世界株式」の3種類、全てのファンドが「つみたてNISA」で運用可能です!
つみたてNISAやiDeCoの詳細は、以下をご参考ください。
【ブログまとめ】eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の評価は?
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
なんと言っても、最大の特徴は手数料の安さ!
年率0.1144%と超低コストで、全世界の株式市場に分散投資することができます。
- ベンチマーク:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税込み):年率0.1144%
*実質コスト:0.1716% - 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年3月19日)
- 信託財産留保額:無し
日本株を除いて、ファンド一本で、世界株に分散投資したい方向けのインデックスファンドです!
また、三菱UFJ国際投信から出ている純資産の推移をみると、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と同様、右肩あがりで推移しているため、順調にファンドへ資産が入ってきていることがわかります(下図参照)。
ファンドの純資産が減る(資金が流出する)場合、不安定な運用となってしまうので、現在の純資産は極めて健全な推移と言えます。
eMAXIS Slim 全世界株式(3資産均等型)をブログで評価
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は、日本・先進国・新興国の株式市場へ均等に分散投資することを目的としたバランスファンドです。
各資産の配分やベンチマーク(連動する株価指数)は、以下の表のようになっています。
投資クラス | 配分比 | ベンチマーク |
---|---|---|
国内株式 | 33.3% | TOPIX(東証株価指数) |
先進国株式 | 33.3% | MSCIコクサイ |
新興国株式 | 33.3% | FTSE RAFIエマージングインデックス |
他の「eMAXIS Slim 全世界株式」のファンドと違い、日本株や新興国株の比率が高い点が特徴です。
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は、無料(ノーロード)。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、オールカントリーと同様、年率0.1144%です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 (税込み) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.1144% |
実質コスト
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.1936%」となっています。
信託報酬以外の売買委託手数料・有価証券取引税などの余分なコストが低く、外国資産への投資で高くなりがちな「その他費用」も安く抑えられています。
ただし、オールカントリー・除く日本と比べて、
コスト高になりがちな「新興国株」の割合が高いため、実質コストが高い。
以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
資産構成比は?
次に、最新の資産配分(ポートフォリオ)状況を見ていきます。
資産クラス | 比率 |
---|---|
国内株式 | 32.6% |
先進国株式 | 33.6% |
新興国株式 | 32.8% |
コール・ローン他 | 1.0% |
国内・先進国・新興国株の均等配分(33.3%)が理想ですが、実際は、相場の変動やファンドの運用状況などによって、微妙に配分が変化します。
構成国の比率は?
次に、実際にどのような国の株式が入っているのか?国別の配分比を見ていきます。
以下のグラフ・表は、本ファンドの国別の構成比率を表したものです。
国名 | 比率 |
---|---|
日本 | 32.2% |
米国(アメリカ) | 23.9% |
ケイマン諸島 | 5.9% |
台湾 | 5.0% |
韓国 | 4.2% |
インド | 4.0% |
中国 | 3.7% |
イギリス | 1.4% |
ブラジル | 1.2% |
カナダ | 1.1% |
通常の全世界株ファンドと異なり、米国(アメリカ)株式ではなく、日本株の比率が最も高くなっています。
また、新興国の国々(中国、台湾、韓国、ブラジル)などの比率が高い点も特徴です。
銘柄・業種(セクター別)の構成比率
次に、どのような銘柄や業種(セクター)が、本ファンドに多く含まれているかチェックしていきます。
銘柄名 | 対象国 | 構成比率 | 業種・セクター |
---|---|---|---|
TSMC | 台湾 | 2.2% | 情報技術 |
アップル | アメリカ | 1.6% | 情報技術 |
テンセント | ケイマン諸島 | 1.3% | コミュニケーション・サービス |
マイクロソフト | アメリカ | 1.3% | 情報技術 |
サムソン電子 | 韓国 | 1.3% | 情報技術 |
トヨタ自動車 | 日本 | 1.3% | 一般消費財・サービス |
ソニー | 日本 | 1.1% | 一般消費財・サービスコ |
アリババ集団 | ケイマン諸島 | 0.9% | 一般消費財・サービス |
アマゾン | アメリカ | 0.8% | 一般消費財・サービス |
キーエンス | 日本 | 0.8% | 情報技術 |
一般的な全世界株式ファンドでは、アップル・マイクロソフトなどを筆頭に、時価総額が高い米国株が上位10社を独占します。
一方、本ファンドは、各地域の有力企業がトップ10に均等に入っている点が特徴です。
トヨタ自動車やソニーなど、日本企業もトップ10入りしています。
また、本ファンドの業種別の構成比率は、以下のグラフ・表のようになっており、高い成長を遂げるハイテク(情報技術)企業が多い点が2割程度となっています。
業種(セクター) | 構成比率 |
---|---|
情報技術 | 19.89% |
金融 | 17.33% |
一般消費財サービス | 13.73% |
資本財・サービス | 12.88% |
生活必需品 | 8.00% |
ヘルスケア | 7.50% |
素材 | 6.49% |
エネルギー | 5.12% |
電気通信 | 3.77% |
不動産 | 2.91% |
その他 | 2.37% |
【実績・利回り】分配金・パフォーマンス
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 2.8% | 3.0% |
3ヶ月 | 3.2% | 3.3% |
6ヶ月 | 3.0% | 3.1% |
過去1年 | 19.3% | 20.0% |
過去3年 | 57.6% | 61.1% |
設定来 | 42.4% | 46.1% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも悪い時がありますが、
これは、ファンドの成績が、手数料を差し引いた後の結果となっているためです。
つみたてNISA・iDeCoで運用は可能?
本ファンドを含む「eMAXIS Slim 全世界株式」の3種類、全てのファンドが「つみたてNISA」で運用可能です!
つみたてNISAやiDeCoの詳細は、以下をご参考ください。
【ブログまとめ】eMAXIS Slim 全世界株式(3資産均等型)の評価は?
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
なんと言っても、最大の特徴は手数料の安さ!
年率0.1144%と超低コストで、全世界の株式市場に分散投資することができます。
- ベンチマーク:TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.1144%
*その他諸経費を含む実質コスト:0.1936 - 売買単位:100円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年4月3日)
- 信託財産留保額:無し
他のeMAXIS Slim 全世界株式と比較すると、実質コストが高く、ベンチマークとの乖離が高い点を頭に入れて、投資しましょう。
ちなみに、三菱UFJ国際投信から出ている純資産の推移をみると、他のeMAXIS Slim 全世界株式と同様、右肩あがりで推移しているため、順調にファンドへ資産が入ってきていることがわかります(下図参照)。
ファンドの純資産が減る(資金が流出する)場合、不安定な運用となってしまうので、現在の純資産は極めて健全な推移と言えます。
##
全世界株式クラスETF・インデックスファンドの比較
下表は、全世界株式市場への投資を目的とするETF・インデックスファンドの手数料とベンチマークを比較した表です。本ファンドは、野村つみたて外国株投信、楽天・全世界株式インデックス・ファンド等を凌ぐ安さとなり、SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)に肉薄する安さです。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI全世界株式インデックスファンド | 0.1389% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成 |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
野村つみたて外国株投信 | 0.19% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.22% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド | 0.25% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
信託報酬などの投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。
他ファンドとの比較
次に、本ファンドと既存の全世界株式型ファンド、またバランスファンドを比較していきます。
全世界株式型インデックスファンドとの比較
下表は、全世界株式市場への投資を目的とするインデックスファンドの手数料とベンチマークを比較した表です。SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)に及ばないものの、低水準の手数料です。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI全世界株式インデックスファンド | 0.1389% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成 |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
野村つみたて外国株投信 | 0.19% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.22% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド | 0.25% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
本ファンドの最大の特徴は「資産配分」です。他のファンドは、時価総額ベースで国や地域の比率が決まっているため、先進国株の比率が8割以上あり、新興国株式市場は1割弱の比率となっています。そのため、日本や新興国の比率を高めたい方に、本ファンドは最適です。
各ファンドの典型的な資産配分
ファンド名 | 日本株 | 先進国株 | 新興国株 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等) | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.0% | 86.6% | 12.4% |
楽天VTI | 8.4% | 81.9% | 9.7% |
SBI全世界株式インデックスファンド | 9.4% | 80.8% | 9.8% |
バランスファンドとの比較
次に、本ファンドとその他のバランスファンドの資産配分や手数料を比較していきます。以下の表からわかるように、本ファンドは、バランスファンドの中では最も安い手数料となっています。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | 資産配分 |
---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | 日本株・先進国株・新興国株の計3資産を均等配分(各33.3%) |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.16% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
つみたてバランスファンド | 0.195% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産(均等配分では無い) |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) | 0.209% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド | 0.21% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国株式の計7資産 |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | 0.219% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分 |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型) | 0.219% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分 |
野村6資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分 |
つみたて8資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
つみたて4資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分 |
たわらノーロードバランス(8資産均等型) | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
iFree 8資産バランス | 0.23% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
世界経済インデックスファンド | 0.50% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国の株式、債券の計6資産をGDPベースで配分(株式・債券は50%ずつ) |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.69% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国株式の計5資産を時価総額ベースで配分(株式・債券は50%ずつ) |
eMAXISバランス(8資産均等型) | 0.50% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
ただし、本ファンドは株式だけの資産構成となっているので、各地域の債券やREIT(不動産投資信託)にも投資を行いたい方は、8資産均等型として低コストの「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」などがオススメです。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。特徴は、手数料の安さと資産配分です。年率0.142%と超低コストで、日本・先進国・新興国の株式に均等投資を行うことができます。
[box05 title=”データ・まとめ”]
- ベンチマーク:TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.142%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:100円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年4月3日)
- 信託財産留保額:無し
[/box05]
日本・先進国・新興国の株式に均等投資できるバランスファンドは他にはなく、投資方針がマッチする方には良い選択肢となります。
また、信託報酬もeMAXIS Slimシリーズの日本・先進国・新興国の株式ファンドを個別に購入するよりも、本ファンドの方が安い点も評価できます。
eMAXIS Slimシリーズの株式ファンドと信託報酬
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 0.159% |
eMAXIS Slim先進国株式 | 0.1095% |
eMAXIS Slim新興国株式 | 0.19% |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)とは?
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は、日本を除く全世界の株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスがベンチマークで、約45カ国の約2,500銘柄から構成されています。
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.142%(税抜)と全世界株式市場への投資を目的としたインデックスファンドの中では、楽天・全世界株式インデックス・ファンド等を凌ぎ、SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)と同水準の低コストです。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の手数料
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.142% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は初回決算が発表された後、更新いたします。
資産構成比は?
初回レポート発表時に更新致します。
構成国の比率は?
初回レポート発表時に更新致します。
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
パフォーマンスに関しては、初回レポート発表後、更新させていただきます。
全世界株式クラスETF・インデックスファンドの比較
下表は、全世界株式市場への投資を目的とするETF・インデックスファンドの手数料とベンチマークを比較した表です。本ファンドは、野村つみたて外国株投信、楽天・全世界株式インデックス・ファンド等を凌ぐ安さとなり、SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)に肉薄する安さです。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI全世界株式インデックスファンド | 0.1389% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成 |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
野村つみたて外国株投信 | 0.19% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.22% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド | 0.25% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
信託報酬などの投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。年率0.142%で全世界の株式(約45カ国、2,500銘柄)に分散投資を行うことができます。
これまで最安手数料だったSBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)と同水準の低コストで全世界の株式市場に分散投資が行えます。
[box05 title=”データ・まとめ”]
- ベンチマーク:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.142%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年10月31日)
- 信託財産留保額:なし
[/box05]
つみたてNISAでも運用可能
たわらノーロードバランスシリーズのファンドは、小額非課税制度「つみたてNISA」でも運用可能です。
非課税期間が現行NISAと比べて4倍の20年間となるので、積立を長期投資で行なう方には、嬉しい新制度です。
つみたてNISAの特徴や詳しい始め方【図解】は、以下の記事をご参考ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/tsumitate-nisa/
以下、各ファンドについて詳しく解説していきます。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)とは?
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は、日本を除く全世界の株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く)がベンチマークで、約45カ国の約2,500銘柄から構成されています。
他のeMAXIS Slimシリーズと同様に、手数料の安さが魅力です。
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.142%(税抜)と全世界株式市場への投資を目的としたインデックスファンドの中では、楽天・全世界株式インデックス・ファンド等を凌ぎ、SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)と同水準の低コストです。
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の手数料
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.142% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は初回決算が発表された後、更新いたします。
資産構成比は?
初回レポート発表時に更新致します。
構成国の比率は?
初回レポート発表時に更新致します。
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。
パフォーマンスに関しては、初回レポート発表後、更新させていただきます。
全世界株式クラスETF・インデックスファンドの比較
下表は、全世界株式市場への投資を目的とするETF・インデックスファンドの手数料とベンチマークを比較した表です。本ファンドは、野村つみたて外国株投信、楽天・全世界株式インデックス・ファンド等を凌ぐ安さとなり、SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)に肉薄する安さです。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI全世界株式インデックスファンド | 0.1389% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成 |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
野村つみたて外国株投信 | 0.19% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.22% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド | 0.25% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
信託報酬などの投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。年率0.142%で全世界の株式(約45カ国、2,500銘柄)に分散投資を行うことができます。これまで最安手数料だったSBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)と同水準の低コストで全世界の株式市場に分散投資が行えます。
[box05 title=”データ・まとめ”]
- ベンチマーク:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.142%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年3月19日)
- 信託財産留保額:なし
[/box05]
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)とは?
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は、日本・先進国・新興国の株式市場へ均等に分散投資することを目的としたバランスファンドです。各資産の配分やベンチマーク(連動する株価指数など)は、以下のようになっています。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の資産配分(ポートフォリオ)
投資クラス | 配分比 | ベンチマーク |
---|---|---|
国内株式 | 33.3% | TOPIX(東証株価指数) |
先進国株式 | 33.3% | MSCIコクサイ |
新興国株式 | 33.3% | FTSE RAFIエマージングインデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の基本資産配分
引用:三菱UFJ国際投信
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.142%(税抜)とバランス型ファンドとしては、最安の手数料(信託報酬)となっています。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の手数料
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.142% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は、現時点では発表されていないので、初回決算発表後に更新します。
実際の資産配分(ポートフォリオ)は?
次に最新の資産配分(ポートフォリオ)状況を見ていきます。基本構成は3資産への均等配分ですが、各株式市場の動向やファンドの新規購入・解約などにより、微妙に基本構成からはズレています。
eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等型)の資産配分
引用:三菱UFJ国際投信
資産 | 配分比 |
---|---|
日本株 | 33.10% |
先進国株 | 33.18% |
新興国株 | 32.57% |
現金など | 1.15% |
構成国の比率は?
次に、実際にどのような国の株式が入っているのか?国別の配分比を見ていきます。
以下のグラフ・表は、本ファンドの国別の構成比率を表したものです。日本・先進国・新興国に均等配分している特徴がよく現れています。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の国別構成比
引用:三菱UFJ国際投信
国名 | 比率 |
---|---|
日本 | 34.16% |
アメリカ | 22.35% |
ケイマン諸島 | 5.55% |
韓国 | 4.98% |
台湾 | 3.75% |
中国 | 3.26% |
インド | 2.76% |
イギリス | 2.39% |
南アフリカ | 2.09% |
ブラジル | 2.01% |
その他 | 16.71% |
通常の全世界株式ファンドは、アメリカの比率が6割程度を占めており、日本株の比率は1割に満たない程度ですが、本ファンドは日本株が多く、米国株比率が2割程度である点が特徴です。
また、中国・インド・南アフリカなどの新興国の国々も高い比率となっています。ちなみに、ケイマン諸島は、グローバル企業が租税回避地として、登記登録している企業があるため構成比が高くなっています。
組入株式(銘柄)・業種別の構成比率
次に、どのような銘柄や業種が、本ファンドに多く含まれているかチェックしていきます。はじめに、本ファンドの組み入れ上位10銘柄を見てみます。
eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等型)のトップ10
銘柄名 | 比率 | 国 | 業種 |
---|---|---|---|
テンセント | 1.70% | ケイマン諸島 | 情報技術 |
アリババ | 1.35% | ケイマン諸島 | 情報技術 |
サムソン電子 | 1.32% | 韓国 | 情報技術 |
トヨタ | 1.10% | 日本 | 一般消費財・サービス |
TSMC | 1.07% | 台湾 | 情報技術 |
アップル | 0.84% | アメリカ | 情報技術 |
マイクロソフト | 0.63% | アメリカ | 情報技術 |
ナスパーズ | 0.63% | 南アフリカ | 一般消費財・サービス |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 0.59% | 日本 | 金融 |
アマゾン・ドットコム | 0.58% | アメリカ | 一般消費財・サービス |
通常の全世界株式ファンドの場合、アップルやマイクロソフトなどを筆頭に、時価総額が高い米国株が上位10社を独占しますが、本ファンドは各地域の有力企業がトップ10に均等に入っている点が特徴です。
また、本ファンドの業種別の構成比率は、以下のグラフ・表のようになっており、高い成長を遂げるハイテク(情報技術)企業が多い点が2割程度となっています。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)の業種別構成比
引用:三菱UFJ国際投信
業種(セクター) | 構成比率 |
---|---|
情報技術 | 19.89% |
金融 | 17.33% |
一般消費財サービス | 13.73% |
資本財・サービス | 12.88% |
生活必需品 | 8.00% |
ヘルスケア | 7.50% |
素材 | 6.49% |
エネルギー | 5.12% |
電気通信 | 3.77% |
不動産 | 2.91% |
その他 | 2.37% |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、本ファンドの投資パフォーマンスは、以下の表にまとめたようになっています。ベンチマークは、TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージング指数を均等に合成した指数です。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | -1.47% | -1.65% |
3ヶ月 | - | - |
6ヶ月 | - | - |
1年 | - | - |
3年 | - | - |
設定来 | 1.36% | 1.23% |
ベンチマークと比べて、本ファンドのパフォーマンスが良い理由は、ベンチマークに配当金の再投資分が含まれないためです。ファンドは、組み入れ銘柄から配当がでた場合、ファンド内に再投資しているため、その分パフォーマンスが良くなります。
他ファンドとの比較
次に、本ファンドと既存の全世界株式型ファンド、またバランスファンドを比較していきます。
全世界株式型インデックスファンドとの比較
下表は、全世界株式市場への投資を目的とするインデックスファンドの手数料とベンチマークを比較した表です。SBI全世界株式インデックスファンド(雪だるま全世界株式)に及ばないものの、低水準の手数料です。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI全世界株式インデックスファンド | 0.1389% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成 |
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
野村つみたて外国株投信 | 0.19% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.22% | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド | 0.25% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本) |
本ファンドの最大の特徴は「資産配分」です。他のファンドは、時価総額ベースで国や地域の比率が決まっているため、先進国株の比率が8割以上あり、新興国株式市場は1割弱の比率となっています。そのため、日本や新興国の比率を高めたい方に、本ファンドは最適です。
各ファンドの典型的な資産配分
ファンド名 | 日本株 | 先進国株 | 新興国株 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(3資産均等) | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.0% | 86.6% | 12.4% |
楽天VTI | 8.4% | 81.9% | 9.7% |
SBI全世界株式インデックスファンド | 9.4% | 80.8% | 9.8% |
バランスファンドとの比較
次に、本ファンドとその他のバランスファンドの資産配分や手数料を比較していきます。以下の表からわかるように、本ファンドは、バランスファンドの中では最も安い手数料となっています。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | 資産配分 |
---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) | 0.142% | 日本株・先進国株・新興国株の計3資産を均等配分(各33.3%) |
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) | 0.16% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
つみたてバランスファンド | 0.195% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産(均等配分では無い) |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型) | 0.209% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド | 0.21% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国株式の計7資産 |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) | 0.219% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分 |
ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型) | 0.219% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分 |
野村6資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REITの計6資産を均等(16.6%づつ)配分 |
つみたて8資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
つみたて4資産均等バランス | 0.22% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産を均等(25%づつ)配分 |
たわらノーロードバランス(8資産均等型) | 0.22% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
iFree 8資産バランス | 0.23% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
世界経済インデックスファンド | 0.50% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国の株式、債券の計6資産をGDPベースで配分(株式・債券は50%ずつ) |
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.69% | 国内の株式・債券、先進国の株式・債券、新興国株式の計5資産を時価総額ベースで配分(株式・債券は50%ずつ) |
eMAXISバランス(8資産均等型) | 0.50% | 国内の株式・債券・REIT、先進国の株式・債券・REIT、新興国の株式、債券の計8資産を均等(12.5%づつ)配分 |
ただし、本ファンドは株式だけの資産構成となっているので、各地域の債券やREIT(不動産投資信託)にも投資を行いたい方は、8資産均等型として低コストの「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」などがオススメです。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。特徴は、手数料の安さと資産配分です。年率0.142%と超低コストで、日本・先進国・新興国の株式に均等投資を行うことができます。
[box05 title=”データ・まとめ”]
- ベンチマーク:TOPIX・MSCIコクサイ・MSCIエマージングの均等合成
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.142%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:100円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年4月3日)
- 信託財産留保額:無し
[/box05]
日本・先進国・新興国の株式に均等投資できるバランスファンドは他にはなく、投資方針がマッチする方には良い選択肢となります。
また、信託報酬もeMAXIS Slimシリーズの日本・先進国・新興国の株式ファンドを個別に購入するよりも、本ファンドの方が安い点も評価できます。
eMAXIS Slimシリーズの株式ファンドと信託報酬
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 0.159% |
eMAXIS Slim先進国株式 | 0.1095% |
eMAXIS Slim新興国株式 | 0.19% |