IPO(新規公開株)とは、未上場の企業が東京証券取引所などに上場する際にだけ購入できる株式のことです。過去のデータから値上がりする可能性が非常に高く利益を得やすいため、近年注目を集めています。
そこで、本記事では、IPO投資の特徴や魅力・メリット、また注意点・デメリットなどを解説していきます。さらに、IPOは抽選に応募して当選する必要があるため、当選確率をあげるための方法も解説していきます。
IPO投資とは?
IPOとは、今まで投資家が取引できなかかった企業(株式)が、新しく東証証券取引所などの証券会社に上場し、自由に取引できるようになることです。
IPO自体は、Initial Public Offeringの略で、日本語では「新規公開株」などと呼ばれます。それでは、以下、IPO投資の魅力やメリット・デメリット、注意点、またIPO株を獲得するために重要な抽選について解説していきます。
IPO投資がなぜ人気か?魅力・メリットは?
IPO投資が人気を集めている理由は「利益が出しやすい」ためです。
IPO株は、上場日の買い需要・売り需要によって、株式市場での初値(最初の株価)がつきます。しかし、上場前に一部の投資家は、IPOを公募価格で購入する権利を「抽選で」手に入れることができます。
IPO株の初値は、公募価格よりも高くなる傾向があるため、IPOを手に入れ初値で売れば、高確率で利益をあげることができます。また、利益(リターン)が高い点も魅力で、昨年東証マザーズIPOの初値の平均は公募価格の約2.5倍となっています。
- 当選すれば、IPO株は上場前に公募価格で手に入る
- 公募価格よりも初値が高い傾向がある
- リターンも比較的高い(2017年のマザーズ市場平均で+146%)
注意点・デメリットは?
ここまで解説してきたように、IPO投資では、大きな利益をあげることができる可能性が非常に高くなります。しかしながら、注意点もあります。
一つ目の注意点は、必ずしも初値が上昇するわけでは無いという点です。銘柄の業績や時価総額、大株主の状況、また相場環境などにより、初値がマイナス(公募割れ)でスタートする場合もあります。
ただし、新興企業の多いマザーズでは、2017年のIPOが49社中、公募割れは、たったの1社で、しかも平均リターン約2.5倍と、やはりIPO株は、高リターンのプラチナチケットと言えそうです。
二つ目は、抽選で当選しなければIPOのプラチナチケットが手に入らないという点です。取引所に上場している株は、立会時間であれば、誰でも売買できますが、IPO株は、抽選に応募し、当選した方だけが公募価格でIPOを獲得できます。
- 必ず(100%)初値が上昇するとは限らない
*2017年のマザーズ市場IPOの公募割れ(初値マイナス)は49社中、たったの1社 - 抽選に当たらないと初値の上昇益を得られない
特に、初値の大きな上昇が期待できるIPO銘柄は、抽選へ応募する方も多くなるので、当選が難しくなります。そこで、以下では、当選確率を高めるための方法を解説していきます。
IPOの当選確率を高める方法
IPOの当選確率を上げるには、ズバリ「証券会社選びが重要」です。全ての証券会社がIPOを取り扱っているわけではありませんし、証券会社によって当選枠(株数・口数)が違います。
そこで、IPO当選に重要な証券会社選びについて、解説していきます。
重要なのは証券会社選び
IPOで当選確率をあげるためには、IPO取扱数が多く、主幹事を行う証券会社から、IPOの応募を行うことが重要です。主幹事は、IPO株の8割程度を扱うので、それだけ当選口数が多いということになります。
下表は、近年のネット証券のIPO取扱数です。表を見るとわかるようにSBI証券やSMBC日興証券
の取扱数が多くなってます。また、この2社は主幹事実績も多いため、抑えておきたい証券会社です。
証券会社 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 86 | 86 | 76 | 82 | 65 |
SMBC日興証券 | 71 | 74 | 72 | 80 | 60 |
岡三オンライン証券 | 49 | 23 | 6 | 10 | 10 |
マネックス証券 | 50 | 49 | 46 | 52 | 39 |
野村證券 | 37 | 38 | 30 | 44 | 49 |
auカブコム証券 | 24 | 27 | 20 | 18 | 19 |
松井証券 | 9 | 14 | 11 | 16 | 5 |
楽天証券 | 11 | 7 | 8 | 10 | 2 |
GMOクリック証券 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 |
ライブスター証券 | 3 | 7 | 0 | 0 | 0 |
特に、SBI証券はIPOチャレンジポイントと呼ばれる独自の制度があります。抽選に外れたとしても次回以降、当選確率が上がる制度を導入しているため、私自身も多く活用しており、オススメできるIPO向け証券会社です。
また、それぞれの証券会社の抽選方法の詳細や特徴は、以下をご参照ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/sbi-securities-ipo/
https://money-laboratory-ryoma.net/smbc-nikko-ipo/
さまざまな証券会社でたくさん応募する
ここまで、IPOの取扱数・主幹事実績の重要性を解説してきましたが、人気化するIPOの場合、少しでも当選の確率を上げるため、多くの証券口座から応募することも重要です。
しかし、一般的に、証券口座からIPOを応募する場合、IPO株の公募価格を購入する分の資金を口座に入金する必要があり、たくさんの証券口座から応募するには、資金力が必要です。
そこで、資金力がそこまで多く無い方に、オススメなのが「岡三オンライン証券」です。なんと、口座への入金なしでIPOに応募できます。当選した時だけ、購入のために証券口座に入金すれば、IPO株を手に入れることができます。
私自身も資金拘束されたくないので、SBI証券にIPO用のお金を入金し応募しつつ、岡三オンライン証券でもIPOの応募を行なっています。岡三オンライン証券は、会社の施策でIPOに力を入れており、取扱数も近年増えています。
また、そもそもの口座開設者が、大手ネット証券と比べると少ないため、競争率が高くないIPOの穴場証券会社として、個人的に注目しています。
また、岡三オンライン証券の詳細やIPOに関しては、以下をご参照ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/okasan-online-ipo/
IPOのオススメ証券会社【まとめ】
最後に、本記事で紹介した、IPO向けのオススメ証券会社とその理由をまとめます。私自身は、IPO用の資金はSBI証券に入れておきメインとして利用しつつ、入金なしで応募できる岡三オンライン証券でも、IPOを応募しています
証券会社を選ぶポイントやランキング等の詳細は、以下をご参照ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/ipo/