NYダウ(ダウ工業株30種平均株価)は、アメリカの株式市場の動向を表す代表的な株価指数です。
ダウ平均株価とも呼ばれ、iFree NYダウインデックス等、多くのインデックスファンドのベンチマークにも採用されています。
また、NYダウと同等の投資パフォーマンスを上げることが期待されるインデックスやETF、そのお得な購入先などを解説していきます。
NYダウの構成銘柄の前に「ダウ平均株価」の特徴を解説!
NYダウ(ダウ工業株30種平均株価、またダウ平均株価)とは、米国のダウジョーンズ社が算出しているアメリカの主要株価指数の1つです。
米国株式市場の代表的な30社から構成される株価平均型の株価指数です。
アメリカを代表する大型企業から構成されているため、アメリカの株式市場の動向を見る上で、ニュースなどでも取り上げられ、注目されている指数です。
日本市場で言うところの日経平均株価のような立ち位置です。
NYダウの構成銘柄と配当利回り
NYダウの構成銘柄(全30銘柄)を見ていきます。
ゴールドマン・サックスやアップル、ディズニー、マクドナルド等、世界を代表する企業から構成されていることがわかります。
NYダウの構成銘柄
銘柄 | 構成比率 | 業種(セクター) |
---|---|---|
ゴルードマン・サックス | 7.83% | 金融 |
スリーエム | 5.87% | 資本財 |
ボーイング | 5.63% | 資本財 |
IBM | 5.63% | テクノロジー |
ユナイテッドヘルス | 5.19% | ヘルスケア |
ホームデポ | 4.56% | 消費財 |
アップル | 4.30% | テクノロジー |
マクドナルド | 3.99% | 消費者サービス |
ジョンソン&ジョンソン | 3.84% | ヘルスケア |
トラベラーズ カンパニーズ | 3.83% | 金融 |
ユナイテッドテクノロジーズ | 3.54% | 資本財 |
シェブロン | 3.51% | エネルギー |
ディズニー | 3.46% | 消費者サービス |
キャタピラー | 3.06% | 資本財 |
プロクターアンドギャンブル(P&G) | 2.85% | 消費財 |
JPモルガン・チェース | 2.84% | 金融 |
ビザ | 2.76% | 消費者サービス |
エクソン・モービル | 2.56% | エネルギー |
アメリカン・エキスプレス | 2.52% | 金融 |
イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール | 2.49% | 素材 |
ウォルマートストアーズ | 2.25% | 消費財 |
メルク | 2.07% | ヘルスケア |
マイクロソフト | 2.02% | テクノロジー |
ナイキ | 1.81% | 消費財 |
ベライゾンコミュニケーションズ | 1.57% | 電気通信 |
コカ・コーラ | 1.31% | 消費財 |
インテル | 1.15% | テクノロジー |
ファイザー | 1.08% | ヘルスケア |
シスコシステムズ | 1.08% | テクノロジー |
ゼネラル・エレクトリック(GE) | 0.94% | 資本財 |
以下、いくつかの構成銘柄をピックアップして解説していきます!
NYダウの構成銘柄1:アップル(APPL)配当利回り
アップル(APPL)は、世界を代表する優良グローバル企業です。
iPhoneやiPadなどイノベーションにより、人々の生活スタイルを変えてしまう商品を世に送り出しています。
企業価値・ブランド力もあり、投資の神様「バフェット」氏の投資先として有名です。
私自身も、Macintoshの出会い以降、創業者のスティーブ・ジョブズのプレゼンに見せられる等、学生時代から馴染み深い企業でした。
アップルの業績・配当利回り
企業の特徴・業績
アップルは、1977年に設立された企業です。
Macintoshなどパソコンに始まり、2000年代に入ってからはiPodやiTunes、MacBookシリーズ、そしてiPhoneやiPadなど、数々の商品をヒットさせてきた企業です。米国を代表する株価指数「NYダウ(ダウ平均株価)」や「S&P500」にも採用されています。
アップルのブランド価値は非常に高く、iPhone等の所有はステータスの1つになる国々もあります。実際、私もクロアチアに旅行した際に、現地の方にiPhoneをかなり珍しがられました。
2014年からの業績は、下表のようになっています。
2016年はアップルの収益の大半を占めるiPhoneの売上が減少が影響し減収・減益でしたが、直近発表された2017年9月期第1四半期の業績は、記録的なものとなったようです。(詳細:Apple Press Info)。
項目 | 2016年 9月期 | 2015年 9月期 | 2014年 9月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 215,639 | 233,715 | 182,795 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 60,024 | 71,230 | 52,503 |
純利益 (単位:百万ドル) | 45,687 | 53,394 | 39,510 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 8.35 | 9.28 | 6.49 |
直近の決算・決算速報
アップル(APPL)の最新の決算は、2017年5月2日に発表された1-3月期決算です。結果は、以下のようになっています。
- 売上高:52,896百万ドル
- 営業利益:14,097百万ドル
- 当期利益:11,029百万ドル
アナリストの事前予想と比べると、iPhoneの出荷台数が予想に届かず、その結果、売上高も予想値に届かなかったようです。報道によると、低価格スマホの対等で、中華圏での販売が減少したようです。
アップル(APPL)の目標株価・配当利回り
アップルの目標株価や配当利回りは、現在、以下のようになっています。(*目標株価は日本経済新聞の記事のアナリスト予想からピックアップしました)
- 株価:180.57 米ドル
- 配当利回り:0.96
- PER:29.36%
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄2:エクソン・モービル(XOM)配当利回り
エクソン・モービル(英語:Exxon Mobil)社は、1882年に設立された企業(上場は1920年)です。
石油王として有名なジョン・ロックフェラー氏が設立した会社が前進となっており、1999年にエクソンとモービルが合併し、世界最大級の石油メジャーとなりました。
事業は、石油や天然ガス、また石油化学品などを行っており、資源の探鉱、生産、精製、販売など川上から川下までを手掛けています。
私たち日本人にも「エッソ」や「モービル」、「エクソン」などのガソリンスタンド等で馴染みがありますね。
エクソン・モービルの業績・配当利回り
最近の業績は下表のようになっており、売上・利益ともに右肩下がりとなっています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 226,094 | 268,882 | 411,939 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 8,422 | 22,277 | 51,916 |
純利益 (単位:百万ドル) | 7,840 | 16,150 | 32,520 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 1.88 | 3.85 | 7.60 |
直近の決算・決算速報
エクソン・モービルの最新の決算は、2017年4月下旬に発表された1-3月期決算です。
結果は、以下のようになっています。売上・利益ともに増加となり、一株益(EPS)は市場予想も良い結果となったようです。今後、業績の回復傾向が続くか注目されます。
- 売上高:63,287百万ドル
- 営業利益:6,064百万ドル
- 純利益:4,010百万ドル
エクソンモービルの株価・配当利回り
エクソン・モービル(XOM)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。
3%を超える高配当利回りとなっています。
- 株価:108.19ドル
- 配当利回り:3.64%
- PER:8.16倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄3:JPモルガン・チェース(JPM)配当利回り
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(JPM)は、世界有数の金融機関です。
日本人の方への馴染みはあまりないかもしれませんが、全世界50カ国以上に展開しています。
JPモルガン・チェース(JPM)の企業内容・業績、利回りなどの詳細を確認
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー社は、1799年に設立された伝統ある企業(上場は1969年)です。合併や買収を繰り返し、現在の規模になりました。事業は、投資銀行や証券取引、証券管理、資産運用など様々な金融サービスを手掛けています。
上場市場はNYSEで、米国を代表する2大株価指数「NYダウ」「S&P500」のいずれの指数にも採用されており、組み入れ比率も比較的高くなっています。
また、最近の業績は下表のようになっています。安定した売上高となっていますが、利益は大局的に見てわずかな右肩上がり傾向となっています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 102,102 | 106,283 | 108,184 |
純利益 (単位:百万ドル) | 21,762 | 17,923 | 21,284 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 5.34 | 4.39 | 5.22 |
直近の決算・決算速報
JPモルガン・チェースの最新の決算は、2017年4月に発表された1-3月期決算です。
結果は、以下のようになっています。売上高・純利益ともにわずかながら上昇しました。
- 売上高:23,360百万ドル
- 営業利益:8,341百万ドル
- 純利益:6,448百万ドル
JPモルガンチェース(JPM)の株価・配当金利回り
JPモルガン・チェース(JPM)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。
金融業のため米国株としてはPERはそこまで高くありません。また配当利回りが2%を超える水準となっています。
- 株価:140.73ドル
- 配当利回り:4.00%
- PER:15.71倍
*2023年9月末時点
NYダウの構成銘柄4:ゴールドマン・サックス(GS)配当利回り
ゴールドマン・サックス(GS)は、世界トップクラスの金融グループです。
1998年に設立された企業(上場は1999年)で、企業や富裕層だけでなく、政府機関や他の金融機関へ、資産管理や証券、投資銀行などの各種金融サービスを提供しています。
上場市場はNYSEで、米国を代表する2大株価指数「NYダウ」「S&P500」のいずれにも採用。
2013年のNYダウ組み入れ以降、高い組み入れ比率を誇っています。
ゴールドマン・サックスの業績・配当利回りをチェック
最近の業績は下表のようになっています。
右肩上がりの成長とはなっていないものの、売上高・利益ともに横ばい圏で安定しています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 30,608 | 33,820 | 34,528 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 10,304 | 8,778 | 12,357 |
純利益 (単位:百万ドル) | 7,398 | 6,083 | 8,477 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 16.29 | 12.14 | 17.07 |
直近の決算・決算速報
ゴールドマン・サックスの最新の決算は、2017年4月下旬に発表された1-3月期決算です。結果は、以下のようになっています。利益は急増しましたが、市場予想は下回ってしまったようでう。
- 売上高:8,026百万ドル
- 営業利益:2,539百万ドル
- 純利益:2,255百万ドル
ゴールドマン・サックス(GS)の株価・配当利回り
ゴールドマン・サックス(GS)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。金融業ということもあってか、PERが10倍台と米国株としては、低めの印象です。
- 株価:335.47ドル
- 配当利回り:3.16%
- PER:19.12倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄5:ホームデポ(HD)配当利回り
ホームデポ(HD)は、ホームセンターとして有名な企業です。
生活用品の他、木材・塗料など住宅関連用品も取り扱っています。
ホーム・デポ(HD)の業績・決算、配当利回りをチェック
ホームデポ社は、1978年に設立された、わりと新しめの企業です。ホームセンターをチェーン展開しており、木材・金物などの建材や日曜大工品などを幅広く販売しており、ホームセンターとして世界最大級の売上高となっています。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、米国を代表する2大株価指数「NYダウ」「S&P500」のいずれの指数にも採用されています。
また、最近の業績は下表のようになっています。売上・利益ともに順調に増加しています。
項目 | 2017年 1月期 | 2016年 1月期 | 2015年 1月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 94,595 | 88,519 | 83,176 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 13,427 | 11,774 | 10,469 |
純利益 (単位:百万ドル) | 7,957 | 7,009 | 6,345 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 6.47 | 5.49 | 4.74 |
直近の決算・決算速報
ホームデポの最新の決算は、2017年5月に発表された2-4月期決算です。
結果は、以下のようになっています。売上・利益ともに増加しており、市場予想も上ブレしたようです。
- 売上高:23,887百万ドル
- 営業利益:3,349百万ドル
- 純利益:2,014百万ドル
ホームデポの株価・配当利回り
ホームデポ(HD)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。
配当利回りが2.3%とそこそこの水準となっています。
- 株価:301.09ドル
- 配当利回り:2.77%
- PER:17.99倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄6:ゼネラル・エレクトリック(GE)
ゼネラル・エレクトリック社は、1892年に設立された老舗企業(上場は1892年)です。
エネルギー・素材・金融・電気機器・軍事・産業など、様々な事業を行う複合企業(コングロマリット)で、売上構成比は、電力部門が高く、航空機のエンジン部門が2番手となっています。
NYSEに上場しており、NYダウだけでなく、S&P500にも組み入れられる米国を代表する企業です。
ゼネラル・エレクトリックの業績・配当利回りをチェック
最近の業績は下表のようになっており、売上高は順調に推移していますが、利益面では2015年に赤字に転落。その後、2016年12月期に黒字転換になっています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 123,693 | 117,386 | 148,589 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 14,054 | 11,649 | 26,711 |
純利益 (単位:百万ドル) | 8,831 | -6,126 | 15,233 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 0.90 | -0.62 | 1.51 |
最新の決算は、以下のようになっています。売上高は微減したものの、純利益および一株利益(EPS)は伸ばし、市場予想も上回ったようです。
- 売上高:27,660百万ドル
- 営業利益:1,971百万ドル
- 純利益:653百万ドル
ゼネラル・エレクトリック(GE)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。配当利回りが0.64%となっており、高配当利回りとしての存在感は無くなっています。
- 株価:106.07ドル
- 配当利回り:0.30%
- PER:-倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄7:マクドナルド(MCD)
マクドナルド社は、1964年に設立された企業(上場は1966年)です。
ハンバーガーやポテト、飲料などのファストフードを120カ国で展開しており、約37,000店舗(うち3万店舗程度がフランチャイズ)を展開しています。昨今では、カフェ形態の「マックカフェ」なども展開しています。
上場市場はNYSEで、NYダウだけでなく、S&P500にも採用されています。
マクドナルドの業績・配当利回りをチェック
最近の業績は下表のようになっています。減少傾向にあり、経営再生プランの今後に注目が集まっています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 24,622 | 25,413 | 27,441 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 7,406 | 7,146 | 7,820 |
純利益 (単位:百万ドル) | 4,687 | 4,529 | 4,758 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 5.49 | 4.82 | 4.85 |
マクドナルドの最新の決算は、2017年4月下旬に発表された1-3月期決算です。
結果は、以下のようになっています。売り上げ・利益ともに増加となり、市場予想も上ブレしました。今後、業績回復が続くか注目です。
- 売上高:5,676百万ドル
- 営業利益:2,034百万ドル
- 純利益:1,215百万ドル
マクドナルド(MCD)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。
- 株価:285.78ドル
- 配当利回り:2.16%
- PER:34.07倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄8:ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)
ユナイテッドヘルス・グループは、1977年に設立された企業です。
医療保険会社として、企業や個人、公共機関など幅広い顧客層に医療保険プランを提供しています。また、関連分野として、医療情報管理やソフトウェア開発、さらにコンサルティングなどの事業も行っています。
ユナイテッドヘルス・グループの業績・配当利回りをチェック
最近の業績は下表のようになっています。関連事業などの拡大で順調に売上を伸ばしています。利益面でも2016年12月期で大幅な増加を達成しています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 184,840 | 157,107 | 130,474 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 12,930 | 11,021 | 10,274 |
純利益 (単位:百万ドル) | 7,017 | 5,813 | 5,619 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 7.37 | 6.10 | 5.78 |
ユナイテッドヘルス・グループの最新の決算は、2017年4月に発表された1-3月期決算です。結果は、以下のようになっています。売上・利益ともに増加しており、市場予想も上ブレしたようで、大変良好な決算となりました。
- 売上高:23,887百万ドル
- 営業利益:3,349百万ドル
- 純利益:2,014百万ドル
ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)の株価や配当利回りは、以下のようになっており、配当利回りが1.4%と、やや低めの水準となっています。
- 株価:490.23ドル
- 配当利回り:1.34%
- PER:22.13倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄9:インテル(INTC)
インテル(INTC)は、世界最大級の半導体企業です。
半導体チップの製造・販売を行っており、パソコンのCMなどで日本人にもなじみ深い企業です。
インテル社は、1968年に設立された企業(上場は1971年)です。
ムーアの法則で知られるゴードン・ムーアと当時シリコンバレーで有名だったロバート・ノイスが共同設立した企業として、当時から注目されていました。
半導体チップの製造・販売で、PC向けに、全世界で圧倒的なシェアを誇っています。
インテルの業績・配当利回りをチェック
昨今では、PC依存度を減らすため、様々な企業をM&Aしています。上場市場はNYSEで、米国を代表する2大株価指数「NYダウ」「S&P500」のいずれにも採用されています。
また、最近の業績は下表のようになっています。タブレット向けの苦戦などにより、売上・利益ともに伸び悩んでおり、クラウド向けサーバーなどのPC以外の分野での今後に注目が集まっています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 59,387 | 55,355 | 55,870 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 12,874 | 14,002 | 15,347 |
純利益 (単位:百万ドル) | 10,316 | 11,420 | 11,704 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 2.18 | 2.41 | 2.39 |
インテル(INTC)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。配当利回りが3%を超える水準となっています。
- 株価:31.82ドル
- 配当利回り:1.60%
- PER:16.32倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄10:トラベラーズ・カンパニー(TRV)
トラベラーズ・カンパニーの業績・配当利回りをチェック
最近の業績は下表のようになっています。ここ数年は利益面が右肩下がりとなっています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 27,625 | 26,800 | 27,162 |
純利益 (単位:百万ドル) | 4,053 | 4,740 | 5,089 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 10.39 | 10.99 | 10.82 |
トラベラーズ・カンパニー(TRV)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。
配当利回りが2.3%とそこそこの水準となっています。ここ数年、利益面がふるわないこともあり、PERが11倍台になっています。
- 株価:174.91ドル
- 配当利回り:2.29%
- PER:14.69倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄11:3M(スリーエム:MMM)の株価・配当利回り
3M(スリーエム)は、ヘルスケアや生活・産業分野を中心に事業を展開する化学・素材メーカーです。
自動車やオフィス関連事業など様々な事業を展開しています。
3M(スリーエム)の業績・配当利回りをチェック
3M(スリーエム)社は、1902年に設立された老舗企業です。医療用テープなどヘルスケア部門を中心に、自動車・交通用のテープ、またオフィス用テープなど、関連素材を様々な分野で提供しています。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、米国を代表する2大株価指数「NYダウ」「S&P500」のいずれの指数にも採用されています。
また、最近の業績は下表のようになっています。売上・利益ともに上昇傾向ではないものの、安定しているようです。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 30,109 | 30,274 | 31,821 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 7,223 | 6,946 | 7,135 |
純利益 (単位:百万ドル) | 5,050 | 4,833 | 4,956 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 8.35 | 7.72 | 7.63 |
3Mの最新の決算は、2017年4月下旬に発表された1-3月期決算です。結果は、以下のようになっています。売上・利益ともに微増となりました。
- 売上高:7,685百万ドル
- 営業利益:1,774百万ドル
- 純利益:1,323百万ドル
3M(スリーエム)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。配当利回りが2.3%とそこそこの水準となっています。
- 株価:100.76ドル
- 配当利回り:5.94%
- PER:24.24倍
NYダウの構成銘柄12:VISA(ビザ:V)の株価・配当
VISAは2007年に設立された企業で、金融機関にクレジットカード・デビットカードを提供する企業です。
ATMや電子決済・モバイル決済なども行なっており、世界中の人や企業、政府間の様々な決済手段として広く利用されています。
VISA(ビザ)の株価や配当、業績をチェック
米国を代表する株価指数「NYダウ」や「S&P500」に採用されており、日本人投資家にも注目されている銘柄の一つです。
項目 | 2017年 9月期 | 2016年 9月期 | 2015年 9月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 18,358 | 15,082 | 13,880 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 12,144 | 7,883 | 9,064 |
純利益 (単位:百万ドル) | 6,699 | 5,991 | 6,328 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 2.80 | 2.49 | 2.58 |
また、VISAのここ数年の業績は、上表のようになっています。毎年売上高を伸ばしており、ここ数年では二桁の伸びとなっています。
2018年3月には、日本で大人気の投資信託「ひふみ投信(ひふみプラス)」にも組み入れており、日本の注目度もさらに上がりそうです。
直近の決算・決算速報
ビザ(V)の最新の決算は、2018年2日に発表された10-12月期決算です。結果は、以下のようになっています。
- 売上高:4,862百万ドル
- 営業利益:3,327百万ドル
- 当期利益:2,522百万ドル
売上高が前年同月比の+9%、純利益が+20%以上の成長となり、市場予想よりも強めの結果となったようです。
株価・配当利回り
ビザの株価や配当利回りは、以下のようになっています。
- 株価:223.05ドル
- 配当利回り:0.80%
- PER:50.35%
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成銘柄13:ディズニー(DIS)の株価・配当利回り
ウォルト・ディズニー(DIS)は、日本だけでなく世界で大人気の「ミッキーマウス」で有名な企業です。
米国のメディア企業で、アメリカでディズニーランドも展開しています。
ディズニー(DIS)の株価や配当、業績をチェック↓
ウォルト・ディズニー社は、1938年に設立された企業です。
フロリダ州やカリフォルニア州にディズニーランドやディズニーリゾートを展開する他、「ESPN」や「ABCファミリー」等のケーブルチャンネルやラジオ局などを展開しています。
また、ディズニーの映画・DVD制作なども行っています。
上場市場はNYSEで、米国を代表する2大株価指数「NYダウ」「S&P500」のいずれにも採用されています。
また、最近の業績は下表のようになっています。
項目 | 2016年 12月期 | 2015年 12月期 | 2014年 12月期 |
---|---|---|---|
売上高 (単位:百万ドル) | 55,632 | 52,465 | 48,813 |
営業利益 (単位:百万ドル) | 14,202 | 13,171 | 11,400 |
純利益 (単位:百万ドル) | 9,391 | 8,382 | 7,501 |
EPS:1株当たり益 (単位:ドル) | 5.76 | 4.95 | 4.31 |
増収増益を数年に渡り達成しています。
ミッキーマウスの他、アナと雪の女王のヒット、また買収した「スターウォーズ」の映画など、盛りだくさんです。
直近の決算・決算速報
ディズニーの最新の決算は、2017年5月に発表された1-3月期決算です。結果は、以下のようになっています。「美女と野獣」のヒット等もあり、売上・利益ともに増加となりましたが、売上高は市場予想に届かなかったようです。
- 売上高:13,336百万ドル
- 営業利益:3,750百万ドル
- 純利益:2,388百万ドル
株価・配当利回り
ウォルト・ディズニー(DIS)の株価や配当利回りは、以下のようになっています。米国株というと配当利回りが高いイメージがありますが、ディズニー株は1.45%と、そこまで高くないようです。
- 株価:92.53ドル
- 配当利回り:1.74%
- PER:53.49倍
*2023年9月末時点のデータ
NYダウの構成比率
次に、NYダウの構成比率を見ていきます。
NYダウの業種・セクター別構成比率
次に、業種別の構成比率を確認します。金融や資本財などの大型企業が構成銘柄内に多いため、これらの業種構成比が高くなっています。
S&P500と比べると、テクノロジー関連の比率が低く、逆に金融関連の比率が高いことがわかります。
業種(セクター) | NYダウ | S&P500 |
---|---|---|
金融 | 20.7% | 17.7% |
資本財 | 19.9% | 10.2% |
消費者サービス | 14.9% | 12.1% |
テクノロジー | 14.9% | 21.7% |
ヘルスケア | 12.8% | 14.1% |
エネルギー | 6.4% | 6.5% |
消費財 | 6.3% | 9.4% |
素材 | 2.6% | 2.8% |
電気通信 | 1.6% | 2.4% |
公益事業 | 0.0% | 3.3% |
NYダウとS&P500との比較(構成銘柄数と株価指数の算出方法)
米国株式市場の動向を表す指数には、NYダウの他にS&P500があります。二つの株価指数の違いには「構成銘柄数」と「指数の算出方法」の2点があります。
項目 | NYダウ | S&P500 |
---|---|---|
構成銘柄数 | 30銘柄 | 500銘柄 |
算出方法 | 株価平均型 | 時価総額加重平均型 |
分散性の観点から考えると、構成銘柄数が多いS&P500の方が優れていると言えるかもしれません。日本市場に例えると、NYダウが日経平均株価、S&P500がTOPIXのような立ち位置と言えます。
NYダウをベンチマークとするインデックスファンドと利回り
NYダウやS&P500など米国株式市場の株価指数(インデックス)と同等の投資成果を上げることを目的とする投資信託(インデックスファンド)には、下表のようなものがあります。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド | 0.09264% | S&P500 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.16% | S&P500 |
楽天・全米株式インデックス・ ファンド | 0.17% | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
iFree S&P500インデックス | 0.225% | S&P500 |
iFree NYダウインデックス | 0.225% | NYダウ |
たわらノーロードNYダウ | 0.225% | NYダウ |
米国株式インデックス・ファンド | 0.45% | S&P500 |
SMTダウジョーンズ・インデックス・オープン | 0.50% | NYダウ |
SMT米国株配当貴族インデックス・オープン | 0.55% | S&P500配当貴族指数 |
野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 | 0.50% | S&P500配当貴族指数 |
i-mizuho米国株式インデックス | 0.57% | S&P500 |
eMAXIS NYダウインデックス | 0.60% | NYダウ |
手数料の安いiFree NYダウインデックスやたわらノーロードNYダウが注目を集めていますが、分散性を重視する場合、i-mizuho米国株式インデックス、また増配を長年続けている優良企業への投資は、SMT米国株配当貴族インデックス・オープンや野村インデックスファンド・米国株式配当貴族を利用しても面白いかもしれません。
NYダウは「iFree NYダウインデックス」が注目
iFree NYダウインデックスは、iFreeシリーズのインデックスファンドです。上の表を見てもわかるように、最大の特徴は手数料の安さです。購入・売却時の手数料が無料なうえ、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」が年率0.225%と超低コストとなっています。
たわらノーロードNYダウも同水準の手数料となっていますが、運用期間が短い点ので、今後のパフォーマンスは要確認ですね。
信託報酬などの投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。
お得な購入先は?SBI証券?楽天証券?
iFree NYダウインデックス等のファンドは、以下の金融機関で購入可能です。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、GMOクリック証券、静岡銀行
参照元:大和投資信託
購入手数料は無料なので、どこで本ファンドを購入しても差がつきません。しかし、各ネット証券で行われている「ポイント還元プログラム」の違いがあります。
ポイント還元プログラムとは、投資信託(ファンド)の保有額に応じてポイント還元されるサービスです。ポイントは、現金などに交換できるため、ポイント還元率の高いネット証券でファンドを購入することで、お得にファンドを保有することができます。
以下の表は、ネット証券のポイントプログラムの比較を行ったものです。結論から言うと、SBI証券の投信マイレージが還元率が良く利便性が高いと言えます。
証券会社 | 還元率 | 特徴 |
---|---|---|
SBI証券 | 年率0.1% (最大:年率0.24%) | 保有額1,000万円以上で還元率2倍 一部ファンドは年率0.05%の還元率 |
SMBC日興証券 | キャンペーンでANAマイルやdポイント | ANA:最大6万マイル dポイント:最大1万pt⇒ キャンペーン詳細 |
楽天証券 | 残高10万円毎に月4ポイント (最大:年率0.048%) | ポイント除外ファンドが少ない還元率は少ない |
マネックス証券 | 月平均保有額の年率0.08% (最大:年率0.08%) | 低コストのインデックスファンドはポイント除外 |
auカブコム証券 | 月平均保有額100万円につき1ポイント (最大:年率0.24%) | 月平均保有額が3000万円以上でポイント2倍 多数のポイント集計除外ファンド |
SBI証券であれば、最大0.24%(年率)のポイント還元が受けられます。ただし、本ファンドは、もともとの手数料(信託報酬)が極めて安いので、ポイントサービスが適用される証券会社がSBI証券と楽天証券のみとなっています。
SBI証券の還元率が0.05%、楽天証券の最大還元率が0.048%なので、SBI証券での購入保有がお得になります。(詳細:iFree NYダウインデックスはSBI証券での購入・保有がおトク!)ちなみに、SBI証券であれば個人型確定拠出年金(iDeCo)でも購入・保有することもできます。
SBI証券の詳細確認や口座開設(無料)は、以下の公式ページから行えます。
SBI証券は、お得な投資信託の他にも、米国株・海外ETFの品揃えが良くコストも業界最安水準です。また、IPOチャレンジポイントやPTSなど、様々な独自のメリットがあります。
口座開設費・維持費は無料ですので、口座を持っていない方は、この機会に口座を開設してみると良いでしょう。
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