VYMは、経費率0.06%と超低コストで、米国の高配当株に分散投資できるETF(名称:バンガード米国高配当ETF)です。
ただし、米国市場に上場するETFなので、円を米ドルに両替する際の「為替手数料」や米国ETFを売買する際の「買付手数料」が発生します。
そのため、SBI証券などの米国株/ETFを安く購入・積立できる証券会社を選ばないと「手数料負け」してしまいます。
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【VYMの手数料】バンガード米国高配当株式ETF(VYM)とは?
バンガード米国高配当株式ETF(VYM)は、アメリカの株式市場への投資を目的としたETFです。
経費率0.06%と格安の手数料で、アメリカの高配当利回り銘柄に分散投資が行える点が特徴です。
超低コストで、米国の高配当株に分散投資できる点が魅力です!
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バンガード米国高配当株式ETF(VYM)について
バンガード米国高配当株式ETF(VYM)は、米国の高配当株への投資を目的としたETFです。
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークしており、マイクロソフトやジョンソン&ジョンソン等の高配当銘柄から構成されています。
バンガードETFの1つで、手数料の安さが魅力です。
- ベンチマークは「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」
- 米国の配当利回りが高い銘柄へ投資
- 手数料の安さが魅力
VYMの手数料:信託報酬(経費率)・売買手数料
VYMの魅力の一つが、手数料の安さです。
ETF保有中にかかる手数料(経費率・信託報酬)は「年率0.05%」と、米国の高配当株への投資を目的としたETFの中では最安水準の手数料です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
売買手数料 | ETF売買時 | 米国株式同様の手数料 |
信託報酬 | ETF保有時 | 年率0.05% |
本ETFは米国株式市場に上場する「米国ETF」であるため、取引には「株式売買手数料」と日本円を米ドルへ両替する際の「為替手数料」の、2種類の手数料が発生します。
各手数料は、証券会社によって違いますが、後述するように、売買手数料と為替手数料を合わせたトータルコストは、SBI証券が最安手数料となっています。
そのため、米国株の取引は「SBI証券」がオススメです。
VYMの構成銘柄(米国株)の比率は?
次に、本ETFにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
本ETFは「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」をベンチマークとしており、約400銘柄から構成されています。
構成銘柄の上位10銘柄の構成比率は、以下のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
JPモルガン・チェース | 3.43% | 金融 |
ジョンソン&ジョンソン | 3.41% | ヘルスケア |
ホーム・テポ | 2.65% | 一般消費財 |
プロクターアンドギャンブル(P&G) | 2.60% | 生活必需品 |
バンク・オブ・アメリカ | 2.17% | 金融 |
コムキャスト | 2.01% | 通信サービス |
エクソン・モービル | 1.83% | エネルギー |
ファイザー | 1.79% | ヘルスケア |
シスコ・システムズ | 1.76% | 通信サービス |
ベライゾン・コミュニケーションズ | 1.74% | 通信サービス |
エクソンモービル、ジョンソン&ジョンソン、P&G等、全世界で有名な優良グローバル企業が多く組み込まれていることがわかります。
VYMの分配金(配当金)利回り・パフォーマンス
本ETFの決算は年4回(3月・6月・9月・12月)です。過去1年の分配金は、下表のように推移しています。
直近の分配金は、1口あたり約0.75ドルとなっており、利回りは2.79%となっています。中々の高利回りですね。
決算月 | 分配金[米ドル] (1口あたり) |
---|---|
2021年6月 | 0.75 |
2021年3月 | 0.66 |
2020年12月 | 0.81 |
2020年9月 | 0.71 |
本ETFの他、米国の人気ETFは、以下をご参照ください。
米国株ETF「VYM」の比較・評価
本ETFは、手数料も安く、組み入れ銘柄も約400銘柄と分散効果もそれなりにあるため、米国の高配当株式に投資できるETFとして評価できるETFです。
同様のETFにiシェアーズ米国高配当株ETF(信託報酬:0.12%)がありますが、本ETFの方が信託報酬が安くなっています。
配当利回りも3%程度の高水準で推移しており、高水準のインカムゲインが期待できます。
また、ETFの構成上位銘柄を見てもわかるように、超大型グローバル優良企業が多く、相場急落時にも強い傾向がある高配当株ということで安心感があります(もちろん大きく下落することもあります)。
ただし、投資対象を最も広げたい、組み入れ銘柄を多くしたいという方は、下表にあげるようなETFが選択肢となります。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)やバンガード・S&P500ETF(VOO)は、経費率0.03%と超低コストで米国の株式市場に投資が行えます。
銘柄名(コード・ティッカー) | 信託報酬 (経費率) | ベンチマーク | 種類 |
---|---|---|---|
バンガード・S&P500ETF(VOO) | 0.03% | S&P500 | 米国ETF |
バンガード・トータル・ストック・ マーケットETF(VTI) | 0.03% | CRSP USトータル・ マーケット・インデックス | 米国ETF |
iシェアーズS&P500ETF(IVV) | 0.04% | S&P500 | 米国ETF |
SPDR S&P500 ETF(1557) | 0.095% | S&P500 | 国内ETF |
UBS ETF米国株(1393) | 0.14% | MSCI米国インデックス | 国内ETF |
Simple-X NYダウ・ジョーンズ・ インデックス上場投信(1679) | 0.15% | NYダウ | 国内ETF |
上場インデックスファンド米国株式 (1547) | 0.16% | S&P500 | 国内ETF |
インデックスファンドという選択肢
VYMは、ETFではなくインデックスファンドという形態でも購入・保有可能です。
インデックスファンドの場合、ETFのように信託報酬(経費率)は高いものの、分配金の再投資や自動積立が可能など利便性が高い点が特徴です。
2種類のVYM型インデックスファンド
ファンド名 | 信託報酬(税込) |
---|---|
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド | 0.1238% |
楽天・米国高配当株式インデックス(楽天VYM) | 0.192% |
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドが、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(通称:楽天VYM)を抑えて、国内最安のVYM連動型のインデックファンドとなっています。
また、楽天証券の楽天カード投信積立を利用すれば、積立金額の1%分の楽天ポイントが毎回貰えます。
楽天・米国高配当株式インデックスファンド(楽天VYM)の詳細
楽天・米国高配当株式インデックスファンドは、米国の高配当株への投資を目的としたインデックスファンドです。
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークする米国ETF「バンガード米国高配当株式ETF(VYM)」に、実質的に日本円で投資できる点が特徴です。
バンガード米国高配当株式ETF(VYM)は、超低コストでマイクロソフトやジョンソン&ジョンソン等の高配当銘柄に分散投資が行なえることから人気のある米国ETFですが、購入前に日本円を米ドルに両替したり、株数単位で注文する点など面倒な点がありました。
しかし、本ファンドを利用することで、元のVYMよりも信託報酬は高いものの、他のインデックスファンド同様に、日本円で購入できたり、自動積立などが利用できる点で利便性が飛躍的に良い点が魅力です。
- ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.20%程度(実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(7月15日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年1月10日)
- 信託財産留保額:無し
楽天バンガードETFシリーズとは?特徴・一覧
楽天バンガードETFシリーズは、楽天投信投資顧問が運用する低コストインデックスファンドシリーズです。
本シリーズを利用することで、全世界・新興国・米国の株式、また米国の高配当株など資産クラスに低コスト分散投資が行えます。
米国ETFとして、すでに人気の高いバンガードETFシリーズの中でも、さらに人気の高いETFを選び抜き、ファンド形式で運用できる点が、本シリーズの魅力です。つまり、米国ETFではできなかった、以下の4点ができる点が画期的です。
- 毎月の自動積立が可能
- 分配金の再投資が可能
- つみたてNISAでの運用が可能(一部)
- 日本円ベースかつ金額ベースで購入可能
(通常の米国ETFの場合、米ドル両替の上、株数ベースでの購入が必要)
米国ETFと比べて大きく利便性が向上するうえ、つみたてNISAで利用できる点が嬉しいですね!
以下の表は、楽天バンガードシリーズのファンド一覧です。本記事で解説する「楽天VYM」の他にも、全世界株・新興国株・米国の高配当株への投資が可能です。
ファンド名 | 投資クラス | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
楽天・全世界株式インデックス ・ファンド | 全世界株式 | 0.23%程度 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
楽天・全米株式インデックス ・ファンド | 米国株 | 0.16%程度 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
楽天・米国高配当株式インデックス ・ファンド | 米国高配当 | 0.20%程度 | FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス |
楽天・新興国株式インデックス ・ファンド | 新興国株 | 0.26%程度 | FTSEエマージング・オールキャップ・インデックス |
以下、本記事のメイントピックである「楽天・米国高配当株式インデックスファンド(略称:楽天VYM)」について詳しく解説していきます。
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は無料(ノーロード)です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.20%(税抜)程度と米国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドとしては、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)には及ばないものの、かなり割安な水準です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 投資先コスト (実質の手数料) | ファンド保有時 | 年率0.12% 年率0.08% (年率0.20%) |
運用管理費などを含めた実質コストは、設定から間もないためまだわかりませんが、発表され次第、追記いたします。
分散性を高めたい場合
本ETFの投資対象は米国株式市場のみですが、米国だけでなくヨーロッパや太平洋地域の株式に広く分散投資を行いたい方は、バンガードFTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)が注目です。
信託報酬0.09%で米国を除く先進国20カ国以上に投資ができるので、本ETFと組み合わせることで先進国に低コストで分散投資が行えます。
だたし、ニッセイ外国株式インデックスファンドやeMAXIS Slim先進国株式インデックスなどのインデックスファンドも、信託報酬0.2%台で米国を含む20カ国以上の先進国株式市場へ分散投資が行えるので、利便性を高めたい方は、これらが良いかもしれません。
また、円高・円安など為替変動リスクを抑えたい方は、たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり)も選択肢の1つになります。
VYMの【まとめ】手数料の評価
本ETFのデータをまとめると、以下のようになっています。
年率0.06%の手数料で、配当利回りの高い米国の有名グローバル企業に投資を行うことができます。また、購入先を工夫すれば、取引手数料を抑えることもできます。
- ベンチマーク:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
- 取引手数料:SBI証券のトータルコストが最安(NISAなら買付手数料無料)
- 信託報酬(税抜):年率0.08%
- 決算:年4回(3月・6月・9月・12月)
- 償還日:無期限(設定日:2006/11/10)
最後に、本ETF(VYM)など米国ETFや米国ETFを安く購入できる証券会社を比較・解説して行きます。
手数料は、投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させるので、手数料の安い証券会社で米国ETFを購入する事が重要です。
VYMのオススメ購入先は?SBI証券?楽天証券?手数料負けしないのは?
バンガードETFなど米国ETFがお得に購入できる証券会社を解説していきます。
SBI証券が最安手数料!最低手数料0円(無料)
米国株は、手数料の安いネット証券で取引を行うのが良いでしょう。米国株・ETFの取引が安価で行えるネット証券は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券・DMM.com証券(DMM株)の4つがありますが、SBI証券の手数料が最も安くなります。
米国株・ETFを取引する場合は、株式の売買時に係る手数料「売買手数料」と日本円を米ドルに両替するための「為替手数料」の2種類の手数料(コスト)がかかります。
- 売買手数料:株式を売買する際にかかる手数料
- 為替手数料:日本円を米ドルに両替する手数料
下表は、4つのネット証券の売買手数料と為替手数料を比較したものです。
証券会社 | 売買手数料 | 為替手数料 (1ドル両替あたり) |
---|---|---|
SBI証券 | 約定額の0.45% *0ドル〜20ドル | 住信SBIネット銀行で2銭 |
マネックス証券 | 約定額の0.45% *0ドル〜20ドル | 25銭 |
楽天証券 | 約定額の0.45% *0ドル〜20ドル | 25銭 |
DMM株 | 無料(0円) | 25銭 |
売買手数料は、DMM株が無料ですが、配当金を受ける際に「1ドル程度」の手数料が発生してしまうので、オススメできません。
売買手数料は、SBI証券・マネックス証券・楽天証券の3社が同水準の安さですが、為替手数料はSBI証券が安いため、取引に係るトータルコスト(売買手数料+為替手数料)は、SBI証券が最も安くなります。
このため、米国株・米国ETFを取引する場合「SBI証券」がオススメになります。
手数料・コストは、投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させますので、SBI証券を利用して、コストを抑えた投資を行いましょう。
SBI証券へ外貨の入出金が無料で行え、為替手数料安くなる「住信SBIネット銀行」は、SBI証券の口座開設時にボタン一つで同時口座開設が行えます。
SBI証券・住信SBIネット銀行の同時口座開設の方法は、以下をご参考ください。
NISAなら積立でも買付手数料無料
米国ETFは、インデックスファンドと比べて手数料が割高で、小額積立はもったいないと思うかもしれませんが、SBI証券の場合、NISA口座での米国ETFの買付は手数料無料です。
そのため、SBI証券の定期買付サービスを利用して、NISA口座で少額積立を行っても買付手数料は0円になります。
SBI証券で米国株・ETFの自動積立の方法や特徴は、以下の記事をご参考ください。
SBI証券は、海外ETFだけでなく、投資信託や米国株の品揃えが良く、コストも業界最安水準です。また、投信マイレージやIPOチャレンジポイント、PTSなど、様々な独自のメリットがあります。
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