EXE-iシリーズは、全世界の株式・債券・不動産(REIT)市場に、低コストで投資できるインデックスファンドのシリーズです。
EXE-iグローバル中小型株式ファンドなど、他のファンドシリーズにはない、珍しい投信もラインナップされています。
SBI証券を利用すれば、個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用先として選ぶこともできます。
EXE-iグローバル中小型株式ファンドの評価/EXE-iシリーズとは?
EXE-iシリーズは、SBIアセットマネジメントが運用する低コストインデックスファンドシリーズです。
本シリーズを利用することで、先進国・新興国などの株式・債券・不動産市場に低コスト分散投資が行えます。
以下、EXE-iシリーズのファンドを紹介していきます。
EXE-iシリーズのファンド一覧
下表は、EXE-iシリーズの投資先別のファンドと保有時にかかる手数料「信託報酬」の一覧です。
様々な地域の株式や債券、REITへ投資が低コストで行えることがわかります。
ファンド名 | 投資クラス | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
EXE-i先進国株式ファンド | 先進国株式 | 0.32% | FTSE Kaigai(カイガイ) |
EXE-i新興国株式ファンド | 新興国株式 | 0.39% | FTSEエマージング |
EXE-iグローバル中小型株式ファンド | 先進国・新興国の中小型株式 | 0.38% | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス・スモールキャップ |
EXE-i先進国債券ファンド | 先進国債券 | 0.44% | シティグループ世界BIG債券 インデックス |
EXE-iグローバルREITファンド | 先進国・新興国REIT市場 | 0.40% | S&Pグローバルリート指数(日本含む) |
eMAXIS Slimやニッセイなど他シリーズとの比較
低コストインデックスファンドには、EXE-iの他にも多数のシリーズがあります。
下表は、各ファンドシリーズ・投資クラス毎の手数料を比較したものです。
ファンドシリーズ | 日本株 | 先進国株 | 新興国株 | 米国株 | 先進国債券 |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim | 0.159% | 0.109% | 0.189% | 0.160% | 0.170% |
ニッセイインデックス | 0.159% | 0.109% | 0.189% | – | 0.170% |
iFree | 0.205% | 0.23% | 0.37% | 0.225% | 0.18% |
たわらノーロード | 0.211% | 0.24% | 0.53% | 0.225% | 0.21% |
三井住友DC | 0.205% *TOPIX型 | 0.27% | 0.60% | – | 0.22% |
EXE-iシリーズ | – | 0.32% | 0.39% | – | 0.42% |
FUNDS-i | 0.43% | 0.59% | 0.65% | 0.50% | 0.59% |
SMT | 0.40% | 0.54% | 0.65% | 0.55% | 0.54% |
i-mizuho | 0.41% | 0.62% | 0.63% | 0.57% | 0.63% |
インデックスe | 0.205% | 0.54% | – | – | 0.54% |
EXE-iシリーズも低コストですが、eMAXIS Slimやニッセイインデックス等のファンドがさらに割安となっています。
ただし、外国中小型株クラスのファンドは「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」のみ。
そのため、海外の中小型株市場へ投資したい方には、このファンドを利用すると良いかもしれません。
実際、私もEXE-iグローバル中小型株式ファンドを毎月数万円程度積み立てています。
EXE-i先進国株式ファンドの評価・評判は?
EXE-i先進国株式ファンドとは、アメリカやヨーロッパなど世界経済を牽引する、20カ国以上の先進国株式市場への分散投資を目的とした、インデックスファンドです。
FTSE Kaigai(カイガイ)インデックス(配当込み)をベンチマークとしており、アップルやマイクロソフトなど約1,600銘柄から構成されいます。
EXE-i先進国株式ファンドのベンチマーク「FTSE Kaigai(カイガイ)インデックス」
FTSE Kaigai(カイガイ)とは、FTSE社(ロンドン証券取引所とフィナンシャルタイムズが共同設立)が算出している、先進国株式市場の動向を表す指数です。
指数名に「Kagai(カイガイ)」と入っているように、日本の投資家向けの株価指数で、構成国から日本が除かれています。
アメリカやイギリス、ヨーロッパ勢など、20カ国以上の先進国株式市場に上場する約1,600銘柄から構成されている時価総額加重平均型の株価指数です。
FTSEカイガイの構成国の比率
下表に組入国の比率をまとめました。
米国の比率60%以上と高く、米国の次に、イギリスやカナダ、ヨーロッパ勢が続いています。
MSCIコクサイとの大きな違いは、韓国が含まれる点です。
銘柄 | FTSEカイガイ | MSCIコクサイ |
---|---|---|
米国 | 64.45% | 65.77% |
イギリス | 7.34% | 6.99% |
フランス | 3.67% | 3.92% |
ドイツ | 3.65% | 3.65% |
カナダ | 3.53% | 3.89% |
スイス | 3.51% | 3.49% |
オーストラリア | 3.09% | 2.98% |
韓国 | 1.94% | 含まない |
香港 | 1.50% | 1.37% |
オランダ | 1.24% | 1.36% |
スペイン | 1.21% | 1.27% |
その他 | 4.87% | 3.20% |
FTSE Kaigai(カイガイ)インデックスの組み入れ銘柄と構成比率
次に、FTSE Kaigaiの構成銘柄(約1,600銘柄)の組入上位銘柄の顔ぶれを見ていきます。
世界経済を牽引するアメリカのグローバル企業が上位を独占しています。
また、FTSEカイガイには韓国が含まれるため、トップ10入りはしていないものの、サムソン電子なども上位銘柄となっています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
アップル | 2.22% | 情報技術 |
マイクロソフト | 1.47% | 情報技術 |
エクソン・モービル | 1.03% | エネルギー |
ジョンソン&ジョンソン | 1.02% | ヘルスケア |
JPモルガン・チェース | 1.00% | 金融 |
アマゾン | 0.99% | 一般消費財・サービス |
0.92% | 情報技術 | |
ウェルズ・ファーゴ・アンド・カンパニー | 0.88% | 金融 |
ゼネラル・エレクトリック(GE) | 0.80% | 資本財・サービス |
AT&T | 0.79% | 電気通信 |
FTSE Kaigai(カイガイ)インデックスの業種(セクター)別構成比
次に、業種別の構成比率を確認します。金融業の他、情報技術やヘルスケアなど米国が世界を牽引する業種の割合が高くなっています。
米国の比率が高いため、米国の代表的な株価指数「S&P500」の業種別構成比と似た構成となっています。
また、MSCIコクサイともさほど変わりません。
業種(セクター) | FTSEカイガイ | S&P500 |
---|---|---|
金融 | 18.9% | 14.8% |
生活必需品 | 13.6% | 9.4% |
資本財 | 12.9% | 10.2% |
情報技術 | 12.2% | 21.7% |
ヘルスケア | 11.4% | 14.1% |
消費者サービス | 10.8% | 12.1% |
エネルギー | 6.3% | 6.5% |
素材 | 4.6% | 2.8% |
公益事業 | 3.2% | 3.3% |
不動産 | 3.0% | 2.9% |
電気通信 | 3.0% | 2.4% |
FTSEカイガイとMSCIコクサイの比較・違い
先進国株式市場の動向を表す指数には、本指数の他に、MSCIコクサイがあります。
二つの株価指数の違いは、構成国とそれに伴う銘柄数の違い等があります。
項目 | FTSEカイガイ | MSCIコクサイ |
---|---|---|
構成国数 | 23カ国 (韓国含む) | 22カ国 |
構成銘柄数 | 約1,600銘柄 | 約1,300銘柄 |
分散性の観点から考えると、構成銘柄数が多いFTSEカイガイの方が優れていると言えるかもしれません。
ただし、韓国自体の構成割合は、2%弱とそれほど高くないので、パフォーマンスにはそこまでの違いは出ないでしょう。
EXE-i先進国株式ファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.324%(税抜)となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.324% |
EXE-i先進国株式ファンドの資産配分(ETFの比率)
本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に先進国株式市場への投資を行っています。
ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。
これらのETFにかかる経費は、年率0.078%程度となっています。
銘柄 | 比率 | ETFのベンチマーク |
---|---|---|
シュワブU.S. ブロードマーケットETF | 60.64% | ダウジョーンズ U.S.ブロード・ストック・マーケット・インデックス |
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF | 29.41% | FTSE欧州先進国オールキャップ・インデック |
バンガード・FTSE・ディベロップド・アジア・パシフィック(除く日本)UCITS ETF | 9.95% | FTSE ディベロップド・アジア・パシフィック(除く日本)インデックス |
EXE-i先進国株式ファンドの構成銘柄の比率は?
次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
本ファンドは、FTSE Kaigai(カイガイ)がベンチマークで約1,600銘柄から構成されており、構成銘柄の上位10銘柄の比率は、以下のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 構成国 | 業種(セクター) |
---|---|---|---|
アップル | 1.79% | 米国 | 情報技術 |
マイクロソフト | 1.22% | 米国 | 情報技術 |
エクソン・モービル | 0.82% | 米国 | エネルギー |
アマゾン | 0.81% | 米国 | 一般消費財・サービス |
ジョンソン&ジョンソン | 0.81% | 米国 | ヘルスケア |
JPモルガン・チェース | 0.79% | 米国 | 金融 |
バークシャー・ハサウェイ | 0.79% | 米国 | 金融 |
0.78% | 米国 | 情報技術 | |
ネスレ | 0.75% | スイス | 生活必需品 |
サムソン電子 | 0.72% | 韓国 | 情報技術 |
アメリカが強く、アップルやマイクロソフト、Facebookなどのハイテク企業、またジョンソン&ジョンソンなど伝統的な企業の比率が高くなっています。
また、FTSE Kaigaiには、韓国も含まれるため、サムソン電子が上位に入っている点が特徴です。
EXE-i先進国株式ファンドの構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。
下表が組入上位国の比率ですが、米国の比率50%以上と高いことがわかります。
アメリカの次は、イギリスやカナダ、ヨーロッパ勢の比率が高めとなっています。
また、カナダが入っていない点も特徴的です。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
米国 | 59.33% |
イギリス | 7.52% |
オーストラリア | 4.26% |
スイス | 4.24% |
ドイツ | 4.15% |
フランス | 4.07% |
オランダ | 1.78% |
スウェーデン | 1.48% |
スペイン | 1.42% |
イタリア | 0.94% |
その他 | 10.81% |
EXE-i先進国株式ファンドの分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。
これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 2.05% | 2.07% |
3ヶ月 | 8.24% | 8.43% |
6ヶ月 | 17.44% | 17.85% |
1年 | 20.41% | 20.81% |
3年 | 27.13% | 31.54% |
設定来 | 45.61% | 51.76% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果とベンチマークを比較しているためです。
手数料の大事さがわかりますね。
EXE-i先進国株式ファンドと他の先進国株式インデックスファンドの比較
次に、本ファンドとその他の先進国株式インデックスファンドの手数料を比較していきます。
同一のベンチマークの場合、一般的に手数料の安いファンドを選んだ方が、相対的なパフォーマンスが良くなりやすくなっています。
本ファンドの手数料も十分安いですが、ニッセイ外国株式インデックスファンドやeMAXIS Slim先進国株式インデックスがさらに安い手数料となっています。
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 0.1095% |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.189% |
iFree外国株式インデックス | 0.19% |
iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり) | 0.19% |
i-SMTグローバル株式インデックス | 0.19% |
Smart-i先進国株式インデックス | 0.20% |
つみたて先進国株式 | 0.20% |
つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) | 0.20% |
たわらノーロード先進国株式 | 0.225% |
たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり) | 0.225% |
EXE-i先進国株式ファンド | 0.32% |
野村インデックスファンド・外国株式 | 0.55% |
野村インデックスファンド・外国株式(為替ヘッジあり) | 0.59% |
eMAXIS先進国株式インデックスファンド | 0.60% |
SMTグローバル株式インデックス・オープン | 0.50% |
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ無) | 0.57% |
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ有) | 0.57% |
外国株式インデックスe | 0.50% |
ただし、ベンチマークにFTSE Kaigaiを利用した場合は、本ファンドが良いでしょう。
MSCIコクサイとFTSE kaigaiの大きな違いは、韓国などが先進国として入っているかどうかです。
FTSE Kaigaiは、韓国が先進国として入っており、組み入れ銘柄も多くなっています。
EXE-i先進国株式ファンドの評価【まとめ】
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
年率0.32%程度でアメリカやヨーロッパ、また韓国などMSCIコクサイでは新興国に含まれる、先進国の株式市場に分散投資を行うことができます。
- ベンチマーク:FTSE Kaigai(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.324%(その他諸経費を含む実質コスト:0.36%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
- 信託財産留保額:無し
EXE-i新興国株式ファンドの評価・評判は?
EXE-i新興国株式ファンドとは、中国や台湾、インドなど、20以上の新興国への投資を目的としたインデックスファンドです。
FTSEエマージング・インデックス(円換算)をベンチマークとしています。
EXE-i新興国株式ファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は、いずれも無料(ノーロード)です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.39%(税抜)と新興国株式ファンドとしては、iFree新興国株式インデックスに次ぐ安さとなっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 売却額の0.3% |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.495% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.47%(税抜)程度となっています。
新興国への投資は、実質コストが高くなりやすい傾向になっており、本ファンドも信託報酬0.495%と比べて高めとなっています。
EXE-i新興国株式ファンドの資産配分(ETFの比率)
本ファンドは、基本的にETFへの投資を行うことで、実質的に新興国株式市場への投資を行っています。
ETFは、以下の2銘柄へ投資を行っています。
銘柄 | 比率 | ETFのベンチマーク |
---|---|---|
シュワブエマージング・マーケッツエクイティETF | 90.0% | FTSEエマージング・インデックス |
iシェアーズ コア MSCIエマージング・マーケッツETF | 10.0% | MSCIエマージング・マーケットIMIインデックス |
EXE-i新興国株式ファンドの構成銘柄の比率は?
次に、本ファンドがETFを通じて、実質どのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
以下の表は、構成銘柄の上位10銘柄の比率を表したものです。
銘柄 | 構成比 | 国 | 業種(セクター) |
---|---|---|---|
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング カンパニー(TSMC) | 3.6% | 台湾 | 情報技術 |
テンセント | 3.5% | 中国 | 情報技術 |
中国建設銀行 | 1.8% | 金融 | 金融 |
ナスパーズ | 1.6% | 南アフリカ | 消費者サービス |
チャイナモバイル | 1.4% | 中国 | 電気通信 |
中国工商銀行(ICBC) | 1.1% | 中国 | 金融 |
鴻海精密工業 | 1.1% | 台湾 | 電気通信 |
イタウ・ウニバンコ | 1.0% | ブラジル | 金融 |
中国銀行 | 0.9% | 中国 | 金融 |
HDFC銀行 | 0.8% | インド | 金融 |
ニュースや新聞などでよく目にする中国などアジア企業が組み入れ上位となっています。
昔から強い中国の金融系に加えて、昨今世界の工場となりつつある、台湾企業も目立ちます。
EXE-i新興国株式ファンドの構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。
下表が組入上位国の比率ですが、中国、台湾、インドなどのアジアの新興国勢の割合が高い点が特徴です。また、ブラジルやロシアなどの資源国の割合も高めです。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
中国 | 18.4% |
台湾 | 12.8% |
インド | 10.5% |
ブラジル | 8.8% |
南アフリカ | 7.4% |
香港 | 4.4% |
ロシア | 4.1% |
メキシコ | 3.7% |
タイ | 3.1% |
マレーシア | 3.0% |
その他 | 23.8% |
EXE-i新興国株式ファンドの分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(10月)行われます。
これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 1.81% | 2.38% |
3ヶ月 | 9.05% | 10.22% |
6ヶ月 | 14.69% | 15.62% |
1年 | 29.67% | 30.74% |
3年 | 17.45% | 22.36% |
設定来 | 7.77% | 12.83% |
ベンチマークとファンドのパフォーマンスの乖離は手数料によるものもありますが、そもそも、組み入れETFの一部のベンチマークが違うものを利用している点も原因と考えられます。
EXE-i新興国株式ファンドのまとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
なんといっても、最大の特徴は手数料の安さです。年率0.39%と低コストで経済成長率の高い新興国の株式市場に分散投資を行うことができます。
また、本ファンドは、SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)でも購入できます。
実際、私自身も月々本ファンドを積み立てています。
- ベンチマーク:FTSEエマージング・インデックス(円換算)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.39%(その他諸経費を含む実質コスト:0.47%程度)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
- 信託財産留保額:なし
EXE-i先進国債券ファンドの評価・評判は?
EXE-i先進国債券ファンドとは、アメリカやヨーロッパ諸国など先進国を中心とした、20カ国以上の外国債券市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
シティグループ世界BIG債券インデックスをベンチマークとしており、日本を含む先進国・一部新興国の国債や社債、政府機関債などから構成されいます。
EXE-i先進国債券ファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.42%(税抜)となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.42% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.46%(税抜)程度となっています。
信託報酬0.42%とそれほど乖離がない印象です。
EXE-i先進国債券ファンドの資産配分(ETFの比率)
本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に先進国株式市場への投資を行っています。
ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。
これらのETFにかかる経費は、年率0.176%程度となっています。
銘柄 | 比率 |
---|---|
シュワブU.S. アグリゲート・ボンドETF | 59.91% |
iシェアーズ 世界国債(除く米国)ETF | 40.09% |
EXE-i先進国債券ファンドの構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。
下表が組入上位国の比率ですが、米国の比率が半分近くなっています。
アメリカ以外では、フランスやイタリアなどのヨーロッパ諸国がトップ10に入っています。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
米国 | 55.58% |
日本 | 9.43% |
フランス | 2.88% |
イギリス | 2.73% |
イタリア | 2.69% |
カナダ | 2.52% |
ドイツ | 2.33% |
オランダ | 2.09% |
アイルランド | 2.00% |
オーストラリア | 1.98% |
EXE-i先進国債券ファンドの組み入れ債券の比率は?
次に、本ファンドの組み入れ債券の比率を見ていきます。
本ファンドのベンチマークはシティグループ世界BIG債券インデックスなので、国債だけでなく、政府機関債や社債など、多様な債券に幅広く分散投資しています。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
政府機関債 | 39.97% |
米国国債 | 20.61% |
社債 | 15.50% |
パススルー証券 | 12.42% |
米国政府機関債 | 4.95% |
モーゲージ債 | 2.98% |
国際機関債 | 0.98% |
商業不動産担保証券 | 0.96% |
課税地方債 | 0.46% |
資産担保証券 | 0.25% |
EXE-i先進国債券ファンドの分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。
これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | -0.07% | 0.00% |
3ヶ月 | -2.33% | -2.04% |
6ヶ月 | 5.27% | 5.03% |
1年 | -2.50% | -2.44% |
3年 | 8.26% | 7.46% |
設定来 | 11.12% | 12.15% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果とベンチマークを比較しているためです。
手数料の大事さがわかりますね。
EXE-i先進国債券ファンドと他の先進国債券ファンドの比較
本ファンド最大の特徴は、低コストで先進国を中心とする海外の債券市場へ投資ができるという点です。
ただし、下表の「外国債券を投資対象とするファンドの手数料比較表」からわかるように、最安コストはeMAXIS Slim先進国債券インデックス等です。
ファンド名 | 信託報酬(税抜き) |
---|---|
ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.17% |
iFree外国債券インデックス | 0.18% |
たわらノーロード先進国債券 | 0.20% |
たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり) | 0.20% |
三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.21% |
EXE-i先進国債券ファンド | 0.42% |
野村インデックスファンド・外国債券 | 0.55% |
eMAXIS先進国債券インデックス | 0.60% |
SMTグローバル債券インデックス・オープン | 0.50% |
i-mizuho先進国債券インデックス | 0.63% |
外国債券インデックスe | 0.50% |
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなるため、コストの安い運用商品を選ぶことが重要です。
ただし、シティ世界国債インデックスをベンチマークとするファンドは国債のみが投資対象となっているので、社債などにも分散投資したい方は、本ファンドが選択肢となります。
また、為替変動リスクを抑えて投資を行いたい場合は、たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)も選択肢となるかもしれません。
EXE-i先進国債券ファンドの評価【まとめ】
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
年率0.42%で世界経済を牽引する先進国の債券市場に投資できます。ただし、ニッセイ外国債券インデックスファンド等と比べると、手数料が割高です。
- ベンチマーク:シティグループ世界BIG債券インデックス
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.42%(その他諸経費を含む実質コスト:0.46%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(5月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
- 信託財産留保額:無し
EXE-iグローバルREITファンドの評価・評判は?
EXE-iグローバルREITファンドは、EXE-iシリーズのファンドの1つで、米国や欧州などの先進国だけでなく、メキシコや南アフリカなど新興国を含む全世界の不動産市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
ベンチマークは、S&Pグローバルリート指数(配当込み、日本を含む)で、オフィスビルや商業施設・物流、また住宅などを投資対象とする不動産投資信託(REIT:リート)に分散投資が行えます。
新興国を含む海外の不動産市場へ投資が可能な数少ないインデックスファンドです!
EXE-iグローバルREITファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料(信託財産留保額など)は、いずれも無料です。
信託報酬
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.343%(税込)と、グローバルリート型のインデックスとしては「ニッセイグローバルリートインデックス」、先進国REIT型としては「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」の信託報酬:0.20(税抜)等と比較して、若干割高です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬(税抜) | ファンド保有時 | 年率0.33% |
実質コスト
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.383%」となっており、信託報酬以外の余分なコストが若干多めです。
ただし、本ファンドよりも手数料が安い、Smart-i先進国リート等と比較すると、実質コストが低いためで、先進国リート型ファンドとしては優秀です。
ちなみに、実質コストは、直近の「運用報告書」を基に算出しております。
以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
対象期間中の信託報酬が「34円」、信託報酬を含む全ての手数料の合計が「38円(+20円分が隠れコスト)」なので、実質コストを「信託報酬÷34×38」として計算すると、実質コストは0.383%(四捨五入)となります。
EXE-iグローバルREITファンドの資産配分(ETFの比率)
本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に海外リート市場への投資を行っています。
ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。
いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。これらのETFにかかる経費は、年率0.114%程度(上記の信託報酬に含まれる)となっています。
銘柄 | 比率 | ETFのベンチマーク |
---|---|---|
シュワブ US REIT ETF | 59.12% | ダウジョーンズ U.S.セレクト REITインデックス |
バンガード・グローバル(除く米国)不動産 ETF | 40.88% | S&Pグローバル(除く米国)不動産インデックス |
EXE-iグローバルREITファンドの構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国について見ていきます。
以下の表は、本ファンドの組入上位国の比率を表したものです。株式市場(MSCIコクサイ)同様、市場規模の大きい米国(アメリカ)の割合が高くなっています。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
アメリカ | 70.2% |
オーストラリア | 8.2% |
イギリス | 5.0% |
フランス | 4.0% |
シンガポール | 3.1% |
その他 | 9.5% |
ただし、オーストラリアの比率が2番目に高い点は、不動産(REIT)市場特有です。
EXE-iグローバルREITファンドの構成銘柄の比率は?
本ファンドにどのような銘柄(不動産投資信託:REIT)が組み込まれているか見ていきます。
本ファンドは、約300銘柄のREITから構成されています。300銘柄と聞くと、全世界を投資対象としている割に、分散性に乏しいように感じますが、1つの銘柄がたくさんの不動産に分散投資を行っている投資信託なので、分散効果が期待できます。
銘柄 | 構成比 | 用途(セクター) |
---|---|---|
サイモン・プロパティー・グループ | 4.8% | 店舗 |
パブリック・ストーレッジ | 2.9% | 専門 |
プロロジス | 2.4% | 工業用 |
ウェル・タワー | 2.3% | ヘルスケア |
アバロンベイ・コミュニティーズ | 2.2% | 住宅 |
ユニボール・ロダムコ | 2.0% | 店舗 |
ベンタス | 2.0% | ヘルスケア |
エクイティ・レジデンシャル | 2.0% | 住宅 |
ボストン・プロパティーズ | 1.8% | オフィス |
セントレ | 1.6% | 店舗 |
国内REITの場合、オフィスビルなどに偏っていますが、本ファンド(指数)は、様々なセクターのREIT銘柄から構成されていることがわかります。
ヘルスケア関連のリートが近年では増えてきています。
EXE-iグローバルREITファンドの分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。
これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
パフォーマンス・利回り
本ファンドの過去のパフォーマンスは、下図のようになっています。浮き沈みを繰り返しながらも中期的には上昇傾向となっています。
また、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の比較・結果となっているためです。
ただし、本ファンドの他の外国リートファンドと比較して、実質コストが低いため、ベンチマークとの乖離は少なめとなっています。
手数料が安いほど、手数料によるパフォーマンスの低下が無くなり、ベンチマークとの乖離は少なくなるため、手数料の重要性を再認識させられます。
EXE-iグローバルREITファンドと他の外国REITファンドの比較
下表は「外国REITクラスのインデックスファンドの手数料を比較した表」ですが、本ファンドは「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」と比較すると、手数料(信託報酬)が若干割高です。
ファンド名 | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
eMAXIS Slim先進国リートインデックス | 0.22% | S&P先進国リート指数 |
Smart-i先進国リートインデックス | 0.22% | S&P先進国リート指数 |
たわらノーロード先進国リート | 0.297% | S&P先進国リート指数 |
三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.297% | S&P先進国リート指数 |
ニッセイグローバルリートインデックスファンド | 0.297% | S&PグローバルREIT指数 |
iFree外国REIT(リート)インデックス | 0.341% | S&P先進国リート指数 |
EXE-iグローバルREITファンド | 0.343% | S&Pグローバルリート指数 |
たわらノーロード先進国リート <為替ヘッジあり> | 0.385% | S&P先進国リート指数 (為替ヘッジ) |
iシェアーズ先進国リートインデックス | 0.429% | S&P先進国リート指数 |
野村インデックスファンド・外国REIT | 0.605% | S&P先進国リート指数 |
SMTグローバルREITインデックス・オープン | 0.605% | S&P先進国リート指数 |
eMAXIS先進国リートインデックス | 0.660% | S&P先進国リート指数 |
ただし、「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」は「三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)」でしか購入できない事、また「Smart-i先進国リート」は実質コストが高い事などから、本ファンドを利用しても良いでしょう。
ちなみに、今後のeMAXIS Slim先進国リートインデックスがネット証券で購入可能になったり、純資産増加による手数料の引き下げ等があれば「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」も魅力的になります。
為替の変動を抑えたい場合
ちなみに、対ドルなど外貨の変動でファンドの基準価値が変動するため、為替変動リスクを抑えて投資を行いたい方は、為替ヘッジ型の「たわらノーロード先進国リート<為替ヘッジあり>」を利用すると良いでしょう。
また、先進国だけでなく新興国も含んだ全世界REIT型ファンドと比較した場合、ニッセイグローバルリートインデックスファンドが、最安コストとなっています。
多くの外国REIT型ファンドは、先進国REIT市場のみが投資対象となっていますが、ニッセイグローバルリートインデックスファンドは、新興国を含む全世界のREIT市場が投資対象となっており、分散性も高い点が特徴です。
EXE-iグローバルREITファンドの口コミ・評判
EXE-iグローバルREITファンドの口コミや評判をTwitter等からピックアップして行きます。
SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)での愛用者も多く、iDeCoから外れるため惜しむ声が多いようです!
EXE-iグローバルREITファンドの評価・評判【まとめ】
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
最大の特徴は手数料の安さで、年率0.343%(税込)と低コストで、先進国だけでなく新興国を含む全世界の不動産投資信託(REIT)銘柄に分散投資を行うことができます。
- ベンチマーク:S&PグローバルREIT指数(配当込み、日本含む)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.343%(実質コスト:0.38%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
- 信託財産留保額:無し