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【EXE-iブログ評価】グローバル中小型株式・先進国株式ファンドの評判は?

EXE-iシリーズとは?確定拠出年金(iDeCo)でも利用できる低コストインデックスファンドの解説
exe-i グローバル中小型株式ファンド 評価

EXE-iシリーズは、全世界の株式・債券・不動産(REIT)市場に、低コストで投資できるインデックスファンドのシリーズです。

EXE-iグローバル中小型株式ファンドなど、他のファンドシリーズにはない、珍しい投信もラインナップされています。

SBI証券を利用すれば、個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用先として選ぶこともできます。

本記事では、EXE-iグローバル中小型株式ファンドなど、EXEシリーズの特徴や各ファンドの内容、手数料、また口コミ・評判を詳しく解説していきます。

目次

EXE-iグローバル中小型株式ファンドの評価/EXE-iシリーズとは?

EXE-iシリーズは、SBIアセットマネジメントが運用する低コストインデックスファンドシリーズです。

本シリーズを利用することで、先進国・新興国などの株式・債券・不動産市場に低コスト分散投資が行えます。

サイト管理人

以下、EXE-iシリーズのファンドを紹介していきます。

EXE-iシリーズのファンド一覧

下表は、EXE-iシリーズの投資先別のファンドと保有時にかかる手数料「信託報酬」の一覧です。

様々な地域の株式や債券、REITへ投資が低コストで行えることがわかります。

ファンド名投資クラス信託報酬
(税抜)
ベンチマーク
EXE-i先進国株式ファンド先進国株式0.32%FTSE Kaigai(カイガイ)
EXE-i新興国株式ファンド新興国株式0.39%FTSEエマージング
EXE-iグローバル中小型株式ファンド先進国・新興国の中小型株式0.38%MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス・スモールキャップ
EXE-i先進国債券ファンド先進国債券0.44%シティグループ世界BIG債券
インデックス
EXE-iグローバルREITファンド先進国・新興国REIT市場0.40%S&Pグローバルリート指数(日本含む)
EXE-iシリーズのファンド一覧

eMAXIS Slimやニッセイなど他シリーズとの比較

低コストインデックスファンドには、EXE-iの他にも多数のシリーズがあります。

下表は、各ファンドシリーズ・投資クラス毎の手数料を比較したものです。

スクロールできます
ファンドシリーズ日本株先進国株新興国株米国株先進国債券
eMAXIS Slim0.159%0.109%0.189%0.160%0.170%
ニッセイインデックス0.159%0.109%0.189%0.170%
iFree0.205%0.23%0.37%0.225%0.18%
たわらノーロード0.211%0.24%0.53%0.225%0.21%
三井住友DC0.205%
*TOPIX型
0.27%0.60%0.22%
EXE-iシリーズ0.32%0.39%0.42%
FUNDS-i0.43%0.59%0.65%0.50%0.59%
SMT0.40%0.54%0.65%0.55%0.54%
i-mizuho0.41%0.62%0.63%0.57%0.63%
インデックスe0.205%0.54%0.54%
各シリーズのインデックスファンド手数料・比較

EXE-iシリーズも低コストですが、eMAXIS Slimやニッセイインデックス等のファンドがさらに割安となっています。

ただし、外国中小型株クラスのファンドは「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」のみ

そのため、海外の中小型株市場へ投資したい方には、このファンドを利用すると良いかもしれません。

サイト管理人

実際、私もEXE-iグローバル中小型株式ファンドを毎月数万円程度積み立てています。

EXE-i先進国株式ファンドの評価・評判は?

EXE-i先進国株式ファンド 評価

EXE-i先進国株式ファンドとは、アメリカやヨーロッパなど世界経済を牽引する、20カ国以上の先進国株式市場への分散投資を目的とした、インデックスファンドです。

FTSE Kaigai(カイガイ)インデックス(配当込み)をベンチマークとしており、アップルやマイクロソフトなど約1,600銘柄から構成されいます。

EXE-i先進国株式ファンドのベンチマーク「FTSE Kaigai(カイガイ)インデックス」

FTSE Kaigai(カイガイ)とは、FTSE社(ロンドン証券取引所とフィナンシャルタイムズが共同設立)が算出している、先進国株式市場の動向を表す指数です。

指数名に「Kagai(カイガイ)」と入っているように、日本の投資家向けの株価指数で、構成国から日本が除かれています。

アメリカやイギリス、ヨーロッパ勢など、20カ国以上の先進国株式市場に上場する約1,600銘柄から構成されている時価総額加重平均型の株価指数です。

FTSEカイガイの構成国の比率

下表に組入国の比率をまとめました。

米国の比率60%以上と高く、米国の次に、イギリスやカナダ、ヨーロッパ勢が続いています。

MSCIコクサイとの大きな違いは、韓国が含まれる点です。

スクロールできます
銘柄FTSEカイガイMSCIコクサイ
米国64.45%65.77%
イギリス7.34%6.99%
フランス3.67%3.92%
ドイツ3.65%3.65%
カナダ3.53%3.89%
スイス3.51%3.49%
オーストラリア3.09%2.98%
韓国1.94%含まない
香港1.50%1.37%
オランダ1.24%1.36%
スペイン1.21%1.27%
その他4.87%3.20%
構成国とその比率(MSCIコクサイとの比較)

FTSE Kaigai(カイガイ)インデックスの組み入れ銘柄と構成比率

サイト管理人

次に、FTSE Kaigaiの構成銘柄(約1,600銘柄)の組入上位銘柄の顔ぶれを見ていきます。

世界経済を牽引するアメリカのグローバル企業が上位を独占しています。

また、FTSEカイガイには韓国が含まれるため、トップ10入りはしていないものの、サムソン電子なども上位銘柄となっています。

銘柄構成比業種(セクター)
アップル2.22%情報技術
マイクロソフト1.47%情報技術
エクソン・モービル1.03%エネルギー
ジョンソン&ジョンソン1.02%ヘルスケア
JPモルガン・チェース1.00%金融
アマゾン0.99%一般消費財・サービス
Facebook0.92%情報技術
ウェルズ・ファーゴ・アンド・カンパニー0.88%金融
ゼネラル・エレクトリック(GE)0.80%資本財・サービス
AT&T0.79%電気通信
FTSEカイガイの構成銘柄

FTSE Kaigai(カイガイ)インデックスの業種(セクター)別構成比

次に、業種別の構成比率を確認します。金融業の他、情報技術やヘルスケアなど米国が世界を牽引する業種の割合が高くなっています。

米国の比率が高いため、米国の代表的な株価指数「S&P500」の業種別構成比と似た構成となっています。

また、MSCIコクサイともさほど変わりません。

業種(セクター)FTSEカイガイS&P500
金融18.9%14.8%
生活必需品13.6%9.4%
資本財12.9%10.2%
情報技術12.2%21.7%
ヘルスケア11.4%14.1%
消費者サービス10.8%12.1%
エネルギー6.3%6.5%
素材4.6%2.8%
公益事業3.2%3.3%
不動産3.0%2.9%
電気通信3.0%2.4%
FTSEカイガイの業種別構成比

FTSEカイガイとMSCIコクサイの比較・違い

先進国株式市場の動向を表す指数には、本指数の他に、MSCIコクサイがあります。

二つの株価指数の違いは、構成国とそれに伴う銘柄数の違い等があります。

項目FTSEカイガイMSCIコクサイ
構成国数23カ国
(韓国含む)
22カ国
構成銘柄数約1,600銘柄約1,300銘柄
FTSEカイガイとMSCIコクサイの比較

分散性の観点から考えると、構成銘柄数が多いFTSEカイガイの方が優れていると言えるかもしれません。

ただし、韓国自体の構成割合は、2%弱とそれほど高くないので、パフォーマンスにはそこまでの違いは出ないでしょう。

EXE-i先進国株式ファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)

本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。

また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.324%(税抜)となっています。

項目手数料が発生する
タイミング
手数料(税抜)
購入手数料ファンド購入時無料
信託財産留保額ファンド売却時無料
信託報酬ファンド保有時年率0.324%
EXE-i先進国株式ファンドの手数料一覧

EXE-i先進国株式ファンドの資産配分(ETFの比率)

本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に先進国株式市場への投資を行っています。

ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。

これらのETFにかかる経費は、年率0.078%程度となっています。

銘柄比率ETFのベンチマーク
シュワブU.S. ブロードマーケットETF60.64%ダウジョーンズ U.S.ブロード・ストック・マーケット・インデックス
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF29.41%FTSE欧州先進国オールキャップ・インデック
バンガード・FTSE・ディベロップド・アジア・パシフィック(除く日本)UCITS ETF9.95%FTSE ディベロップド・アジア・パシフィック(除く日本)インデックス
組み入れETFの比率

EXE-i先進国株式ファンドの構成銘柄の比率は?

次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。

本ファンドは、FTSE Kaigai(カイガイ)がベンチマークで約1,600銘柄から構成されており、構成銘柄の上位10銘柄の比率は、以下のようになっています。

スクロールできます
銘柄構成比構成国業種(セクター)
アップル1.79%米国情報技術
マイクロソフト1.22%米国情報技術
エクソン・モービル0.82%米国エネルギー
アマゾン0.81%米国一般消費財・サービス
ジョンソン&ジョンソン0.81%米国ヘルスケア
JPモルガン・チェース0.79%米国金融
バークシャー・ハサウェイ0.79%米国金融
Facebook0.78%米国情報技術
ネスレ0.75%スイス生活必需品
サムソン電子0.72%韓国情報技術
EXE-i先進国株式ファンドの構成銘柄比率

アメリカが強く、アップルやマイクロソフト、Facebookなどのハイテク企業、またジョンソン&ジョンソンなど伝統的な企業の比率が高くなっています。

また、FTSE Kaigaiには、韓国も含まれるため、サムソン電子が上位に入っている点が特徴です。

EXE-i先進国株式ファンドの構成国の比率は?

次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。

下表が組入上位国の比率ですが、米国の比率50%以上と高いことがわかります。

アメリカの次は、イギリスやカナダ、ヨーロッパ勢の比率が高めとなっています。

また、カナダが入っていない点も特徴的です。

銘柄構成比
米国59.33%
イギリス7.52%
オーストラリア4.26%
スイス4.24%
ドイツ4.15%
フランス4.07%
オランダ1.78%
スウェーデン1.48%
スペイン1.42%
イタリア0.94%
その他10.81%
EXE-i先進国株式ファンドの構成国とその比率

EXE-i先進国株式ファンドの分配金・利回り

本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。

これまで分配金の発生はありません。

分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。

長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。

また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。

期間(直近)ファンドベンチマーク
1ヶ月2.05%2.07%
3ヶ月8.24%8.43%
6ヶ月17.44%17.85%
1年20.41%20.81%
3年27.13%31.54%
設定来45.61%51.76%
EXE-i先進国株式ファンドのパフォーマンス比較

ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果とベンチマークを比較しているためです。

サイト管理人

手数料の大事さがわかりますね。

EXE-i先進国株式ファンドと他の先進国株式インデックスファンドの比較

サイト管理人

次に、本ファンドとその他の先進国株式インデックスファンドの手数料を比較していきます。

同一のベンチマークの場合、一般的に手数料の安いファンドを選んだ方が、相対的なパフォーマンスが良くなりやすくなっています。

本ファンドの手数料も十分安いですが、ニッセイ外国株式インデックスファンドeMAXIS Slim先進国株式インデックスがさらに安い手数料となっています。

ファンド名信託報酬
eMAXIS Slim先進国株式インデックス0.1095%
ニッセイ外国株式インデックスファンド0.189%
iFree外国株式インデックス0.19%
iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり)0.19%
i-SMTグローバル株式インデックス0.19%
Smart-i先進国株式インデックス0.20%
つみたて先進国株式0.20%
つみたて先進国株式(為替ヘッジあり)0.20%
たわらノーロード先進国株式0.225%
たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり)0.225%
EXE-i先進国株式ファンド0.32%
野村インデックスファンド・外国株式0.55%
野村インデックスファンド・外国株式(為替ヘッジあり)0.59%
eMAXIS先進国株式インデックスファンド0.60%
SMTグローバル株式インデックス・オープン0.50%
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ無)0.57%
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ有)0.57%
外国株式インデックスe0.50%
先進国株式インデックスファンドの手数料比較

ただし、ベンチマークにFTSE Kaigaiを利用した場合は、本ファンドが良いでしょう。

MSCIコクサイとFTSE kaigaiの大きな違いは、韓国などが先進国として入っているかどうかです。

FTSE Kaigaiは、韓国が先進国として入っており、組み入れ銘柄も多くなっています。

EXE-i先進国株式ファンドの評価【まとめ】

本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。

年率0.32%程度でアメリカやヨーロッパ、また韓国などMSCIコクサイでは新興国に含まれる、先進国の株式市場に分散投資を行うことができます。

EXE-i先進国株式ファンドの評価
  • ベンチマーク:FTSE Kaigai(配当込み)
  • 購入手数料:無料
  • 信託報酬(税抜):年率0.324%(その他諸経費を含む実質コスト:0.36%)
  • 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
  • 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
  • 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
  • 信託財産留保額:無し

EXE-i新興国株式ファンドの評価・評判は?

exe-i グローバル中小型株式ファンド 評価
EXE-i新興国株式ファンドの評価・評判は?

EXE-i新興国株式ファンドとは、中国や台湾、インドなど、20以上の新興国への投資を目的としたインデックスファンドです。

FTSEエマージング・インデックス(円換算)をベンチマークとしています。

EXE-i新興国株式ファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)

本ファンドの購入手数料は、いずれも無料(ノーロード)です。

また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.39%(税抜)と新興国株式ファンドとしては、iFree新興国株式インデックスに次ぐ安さとなっています。

項目手数料が発生する
タイミング
手数料(税抜)
購入手数料ファンド購入時無料
信託財産留保額ファンド売却時売却額の0.3%
信託報酬ファンド保有時年率0.495%
EXE-i新興国株式ファンドの手数料一覧


実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.47%(税抜)程度となっています。

新興国への投資は、実質コストが高くなりやすい傾向になっており、本ファンドも信託報酬0.495%と比べて高めとなっています。

EXE-i新興国株式ファンドの資産配分(ETFの比率)

本ファンドは、基本的にETFへの投資を行うことで、実質的に新興国株式市場への投資を行っています。

ETFは、以下の2銘柄へ投資を行っています。

銘柄比率ETFのベンチマーク
シュワブエマージング・マーケッツエクイティETF90.0%FTSEエマージング・インデックス
iシェアーズ コア MSCIエマージング・マーケッツETF10.0%MSCIエマージング・マーケットIMIインデックス
組み入れETFの比率

EXE-i新興国株式ファンドの構成銘柄の比率は?

次に、本ファンドがETFを通じて、実質どのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。

以下の表は、構成銘柄の上位10銘柄の比率を表したものです。

銘柄構成比業種(セクター)
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング
カンパニー(TSMC)
3.6%台湾情報技術
テンセント3.5%中国情報技術
中国建設銀行1.8%金融金融
ナスパーズ1.6%南アフリカ消費者サービス
チャイナモバイル1.4%中国電気通信
中国工商銀行(ICBC)1.1%中国金融
鴻海精密工業1.1%台湾電気通信
イタウ・ウニバンコ1.0%ブラジル金融
中国銀行0.9%中国金融
HDFC銀行0.8%インド金融
EXE-i新興国株式ファンドの構成銘柄比率

ニュースや新聞などでよく目にする中国などアジア企業が組み入れ上位となっています。

昔から強い中国の金融系に加えて、昨今世界の工場となりつつある、台湾企業も目立ちます。

EXE-i新興国株式ファンドの構成国の比率は?

次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。

下表が組入上位国の比率ですが、中国、台湾、インドなどのアジアの新興国勢の割合が高い点が特徴です。また、ブラジルやロシアなどの資源国の割合も高めです。

銘柄構成比
中国18.4%
台湾12.8%
インド10.5%
ブラジル8.8%
南アフリカ7.4%
香港4.4%
ロシア4.1%
メキシコ3.7%
タイ3.1%
マレーシア3.0%
その他23.8%
EXE-i新興国株式ファンドの構成国とその比率:

EXE-i新興国株式ファンドの分配金・利回り

本ファンドの決算は年1回(10月)行われます。

これまで分配金の発生はありません。

分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。

また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。

期間(直近)ファンドベンチマーク
1ヶ月1.81%2.38%
3ヶ月9.05%10.22%
6ヶ月14.69%15.62%
1年29.67%30.74%
3年17.45%22.36%
設定来7.77%12.83%
EXE-i新興国株式ファンドの投資パフォーマンス

参考:SBIアセットマネジメント

ベンチマークとファンドのパフォーマンスの乖離は手数料によるものもありますが、そもそも、組み入れETFの一部のベンチマークが違うものを利用している点も原因と考えられます。

EXE-i新興国株式ファンドのまとめ・評価

本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。

なんといっても、最大の特徴は手数料の安さです。年率0.39%と低コストで経済成長率の高い新興国の株式市場に分散投資を行うことができます。

また、本ファンドは、SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)でも購入できます。

サイト管理人

実際、私自身も月々本ファンドを積み立てています。

EXE-i新興国株式ファンドのデータ・まとめ
  • ベンチマーク:FTSEエマージング・インデックス(円換算)
  • 購入手数料:無料
  • 信託報酬(税抜):年率0.39%(その他諸経費を含む実質コスト:0.47%程度)
  • 売買単位:100円から1円単位
  • 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
  • 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
  • 信託財産留保額:なし

EXE-i先進国債券ファンドの評価・評判は?

exe-i グローバル中小型株式ファンド 評価

EXE-i先進国債券ファンドとは、アメリカやヨーロッパ諸国など先進国を中心とした、20カ国以上の外国債券市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。

シティグループ世界BIG債券インデックスをベンチマークとしており、日本を含む先進国・一部新興国の国債や社債、政府機関債などから構成されいます。

EXE-i先進国債券ファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)

本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。

また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.42%(税抜)となっています。

項目手数料が発生する
タイミング
手数料(税抜)
購入手数料ファンド購入時無料
信託財産留保額ファンド売却時無料
信託報酬ファンド保有時年率0.42%
EXE-i先進国債券ファンドの手数料一覧


実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.46%(税抜)程度となっています。

サイト管理人

信託報酬0.42%とそれほど乖離がない印象です。

EXE-i先進国債券ファンドの資産配分(ETFの比率)

本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に先進国株式市場への投資を行っています。

ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。

これらのETFにかかる経費は、年率0.176%程度となっています。

銘柄比率
シュワブU.S. アグリゲート・ボンドETF59.91%
iシェアーズ 世界国債(除く米国)ETF40.09%
組み入れETFの比率

EXE-i先進国債券ファンドの構成国の比率は?

次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。

下表が組入上位国の比率ですが、米国の比率が半分近くなっています。

アメリカ以外では、フランスやイタリアなどのヨーロッパ諸国がトップ10に入っています。

銘柄構成比
米国55.58%
日本9.43%
フランス2.88%
イギリス2.73%
イタリア2.69%
カナダ2.52%
ドイツ2.33%
オランダ2.09%
アイルランド2.00%
オーストラリア1.98%
構成国とその比率

EXE-i先進国債券ファンドの組み入れ債券の比率は?

次に、本ファンドの組み入れ債券の比率を見ていきます。

本ファンドのベンチマークはシティグループ世界BIG債券インデックスなので、国債だけでなく、政府機関債や社債など、多様な債券に幅広く分散投資しています。

銘柄構成比
政府機関債39.97%
米国国債20.61%
社債15.50%
パススルー証券12.42%
米国政府機関債4.95%
モーゲージ債2.98%
国際機関債0.98%
商業不動産担保証券0.96%
課税地方債0.46%
資産担保証券0.25%
組み入れ債券とその比率

シティ世界国債インデックスは国債のみ。

EXE-i先進国債券ファンドの分配金・利回り

本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。

これまで分配金の発生はありません。

分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。

長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。

また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。

期間(直近)ファンドベンチマーク
1ヶ月-0.07%0.00%
3ヶ月-2.33%-2.04%
6ヶ月5.27%5.03%
1年-2.50%-2.44%
3年8.26%7.46%
設定来11.12%12.15%
EXE-i先進国債券ファンドのパフォーマンス

ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果とベンチマークを比較しているためです。

サイト管理人

手数料の大事さがわかりますね。

EXE-i先進国債券ファンドと他の先進国債券ファンドの比較

本ファンド最大の特徴は、低コストで先進国を中心とする海外の債券市場へ投資ができるという点です。

ただし、下表の「外国債券を投資対象とするファンドの手数料比較表」からわかるように、最安コストはeMAXIS Slim先進国債券インデックス等です。

ファンド名信託報酬(税抜き)
ニッセイ外国債券インデックスファンド0.17%
iFree外国債券インデックス0.18%
たわらノーロード先進国債券0.20%
たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)0.20%
三井住友・DC外国債券インデックスファンド0.21%
EXE-i先進国債券ファンド0.42%
野村インデックスファンド・外国債券0.55%
eMAXIS先進国債券インデックス0.60%
SMTグローバル債券インデックス・オープン0.50%
i-mizuho先進国債券インデックス0.63%
外国債券インデックスe0.50%
先進国債券ファンドの手数料(信託報酬)比較

コストは投資家への確実なマイナスリターンとなるため、コストの安い運用商品を選ぶことが重要です。

ただし、シティ世界国債インデックスをベンチマークとするファンドは国債のみが投資対象となっているので、社債などにも分散投資したい方は、本ファンドが選択肢となります。

また、為替変動リスクを抑えて投資を行いたい場合は、たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)も選択肢となるかもしれません。

EXE-i先進国債券ファンドの評価【まとめ】

本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。

年率0.42%で世界経済を牽引する先進国の債券市場に投資できます。ただし、ニッセイ外国債券インデックスファンド等と比べると、手数料が割高です。

EXE-i先進国債券インデックスのデータ・まとめ
  • ベンチマーク:シティグループ世界BIG債券インデックス
  • 購入手数料:無料
  • 信託報酬(税抜):年率0.42%(その他諸経費を含む実質コスト:0.46%)
  • 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
  • 決算:年1回(5月2日、休日の場合、翌営業日)
  • 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
  • 信託財産留保額:無し

EXE-iグローバルREITファンドの評価・評判は?

exe-i グローバル中小型株式ファンド 評価

EXE-iグローバルREITファンドは、EXE-iシリーズのファンドの1つで、米国や欧州などの先進国だけでなく、メキシコや南アフリカなど新興国を含む全世界の不動産市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。

ベンチマークは、S&Pグローバルリート指数(配当込み、日本を含む)で、オフィスビルや商業施設・物流、また住宅などを投資対象とする不動産投資信託(REIT:リート)に分散投資が行えます。

サイト管理人

新興国を含む海外の不動産市場へ投資が可能な数少ないインデックスファンドです!

EXE-iグローバルREITファンドの購入手数料・信託報酬(実質コスト)

本ファンドの購入手数料および売却時の手数料(信託財産留保額など)は、いずれも無料です。

信託報酬

また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.343%(税込)と、グローバルリート型のインデックスとしては「ニッセイグローバルリートインデックス」、先進国REIT型としては「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」の信託報酬:0.20(税抜)等と比較して、若干割高です。

項目手数料が発生する
タイミング
手数料
購入手数料ファンド購入時無料
信託財産留保額ファンド売却時無料
信託報酬(税抜)ファンド保有時年率0.33%
EXE-iグローバルREITファンドの手数料

実質コスト

売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.383%」となっており、信託報酬以外の余分なコストが若干多めです。

ただし、本ファンドよりも手数料が安い、Smart-i先進国リート等と比較すると、実質コストが低いためで、先進国リート型ファンドとしては優秀です。

ちなみに、実質コストは、直近の「運用報告書」を基に算出しております。

以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。

exe-i グローバル中小型株式ファンド 評価
引用元:運用報告書|SBIアセットマネジメント

対象期間中の信託報酬が「34円」、信託報酬を含む全ての手数料の合計が「38円(+20円分が隠れコスト)」なので、実質コストを「信託報酬÷34×38」として計算すると、実質コストは0.383%(四捨五入)となります。

EXE-iグローバルREITファンドの資産配分(ETFの比率)

本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に海外リート市場への投資を行っています。

ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。

いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。これらのETFにかかる経費は、年率0.114%程度(上記の信託報酬に含まれる)となっています。

銘柄比率ETFのベンチマーク
シュワブ US REIT ETF59.12%ダウジョーンズ U.S.セレクト REITインデックス
バンガード・グローバル(除く米国)不動産 ETF40.88%S&Pグローバル(除く米国)不動産インデックス
組み入れETFの比率

EXE-iグローバルREITファンドの構成国の比率は?

次に、本ファンドの構成国について見ていきます。

以下の表は、本ファンドの組入上位国の比率を表したものです。株式市場(MSCIコクサイ)同様、市場規模の大きい米国(アメリカ)の割合が高くなっています。

銘柄構成比
アメリカ70.2%
オーストラリア8.2%
イギリス5.0%
フランス4.0%
シンガポール3.1%
その他9.5%
構成国の比率

ただし、オーストラリアの比率が2番目に高い点は、不動産(REIT)市場特有です。

EXE-iグローバルREITファンドの構成銘柄の比率は?

本ファンドにどのような銘柄(不動産投資信託:REIT)が組み込まれているか見ていきます。

本ファンドは、約300銘柄のREITから構成されています。300銘柄と聞くと、全世界を投資対象としている割に、分散性に乏しいように感じますが、1つの銘柄がたくさんの不動産に分散投資を行っている投資信託なので、分散効果が期待できます。

銘柄構成比用途(セクター)
サイモン・プロパティー・グループ4.8%店舗
パブリック・ストーレッジ2.9%専門
プロロジス2.4%工業用
ウェル・タワー2.3%ヘルスケア
アバロンベイ・コミュニティーズ2.2%住宅
ユニボール・ロダムコ2.0%店舗
ベンタス2.0%ヘルスケア
エクイティ・レジデンシャル2.0%住宅
ボストン・プロパティーズ1.8%オフィス
セントレ1.6%店舗
構成銘柄の比率

国内REITの場合、オフィスビルなどに偏っていますが、本ファンド(指数)は、様々なセクターのREIT銘柄から構成されていることがわかります。

ヘルスケア関連のリートが近年では増えてきています。

EXE-iグローバルREITファンドの分配金・利回り

本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。

これまで分配金の発生はありません。

分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。

サイト管理人

長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。

パフォーマンス・利回り

本ファンドの過去のパフォーマンスは、下図のようになっています。浮き沈みを繰り返しながらも中期的には上昇傾向となっています。

EXE-iグローバルREITファンドのパフォーマンス・ベンチマークとの乖離
引用元:月次レポート|SBIアセットマネジメント

また、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の比較・結果となっているためです。

ただし、本ファンドの他の外国リートファンドと比較して、実質コストが低いため、ベンチマークとの乖離は少なめとなっています。

サイト管理人

手数料が安いほど、手数料によるパフォーマンスの低下が無くなり、ベンチマークとの乖離は少なくなるため、手数料の重要性を再認識させられます。

EXE-iグローバルREITファンドと他の外国REITファンドの比較

下表は「外国REITクラスのインデックスファンドの手数料を比較した表」ですが、本ファンドは「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」と比較すると、手数料(信託報酬)が若干割高です。

ファンド名信託報酬
(税抜)
ベンチマーク
eMAXIS Slim先進国リートインデックス0.22%S&P先進国リート指数
Smart-i先進国リートインデックス0.22%S&P先進国リート指数
たわらノーロード先進国リート0.297%S&P先進国リート指数
三井住友・DC外国リートインデックスファンド0.297%S&P先進国リート指数
ニッセイグローバルリートインデックスファンド0.297%S&PグローバルREIT指数
iFree外国REIT(リート)インデックス0.341%S&P先進国リート指数
EXE-iグローバルREITファンド0.343%S&Pグローバルリート指数
たわらノーロード先進国リート
<為替ヘッジあり>
0.385%S&P先進国リート指数
(為替ヘッジ)
iシェアーズ先進国リートインデックス0.429%S&P先進国リート指数
野村インデックスファンド・外国REIT0.605%S&P先進国リート指数
SMTグローバルREITインデックス・オープン0.605%S&P先進国リート指数
eMAXIS先進国リートインデックス0.660%S&P先進国リート指数
外国リート型ファンドの手数料比較・一覧

ただし、「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」は「三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)」でしか購入できない事、また「Smart-i先進国リート」は実質コストが高い事などから、本ファンドを利用しても良いでしょう。

ちなみに、今後のeMAXIS Slim先進国リートインデックスがネット証券で購入可能になったり、純資産増加による手数料の引き下げ等があれば「eMAXIS Slim先進国リートインデックス」も魅力的になります。

為替の変動を抑えたい場合

ちなみに、対ドルなど外貨の変動でファンドの基準価値が変動するため、為替変動リスクを抑えて投資を行いたい方は、為替ヘッジ型の「たわらノーロード先進国リート<為替ヘッジあり>」を利用すると良いでしょう。

また、先進国だけでなく新興国も含んだ全世界REIT型ファンドと比較した場合、ニッセイグローバルリートインデックスファンドが、最安コストとなっています。

多くの外国REIT型ファンドは、先進国REIT市場のみが投資対象となっていますが、ニッセイグローバルリートインデックスファンドは、新興国を含む全世界のREIT市場が投資対象となっており、分散性も高い点が特徴です。

EXE-iグローバルREITファンドの口コミ・評判

EXE-iグローバルREITファンドの口コミや評判をTwitter等からピックアップして行きます。

サイト管理人

SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)での愛用者も多く、iDeCoから外れるため惜しむ声が多いようです!

EXE-iグローバルREITファンドの評価・評判【まとめ】

本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。

最大の特徴は手数料の安さで、年率0.343%(税込)と低コストで、先進国だけでなく新興国を含む全世界の不動産投資信託(REIT)銘柄に分散投資を行うことができます。

EXE-iグローバルREITファンドのデータ【まとめ】
  • ベンチマーク:S&PグローバルREIT指数(配当込み、日本含む)
  • 購入手数料:無料
  • 信託報酬(税抜):年率0.343%(実質コスト:0.38%)
  • 売買単位:100円から1円単位
  • 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
  • 償還日:無期限(設定日:2013年5月13日)
  • 信託財産留保額:無し
EXE-iシリーズとは?確定拠出年金(iDeCo)でも利用できる低コストインデックスファンドの解説

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この記事を書いた人

橘 龍馬のアバター 橘 龍馬 サイト管理人

投資歴7年、30代3児の父。理学博士。
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