eMAXIS Slimシリーズとは、国内の株式・債券、また外国(先進国)の株式・債券市場に、超低コスト(国内最安)で投資できる購入手数料無料(ノーロード)のインデックスファンドシリーズです。
【eMAXIS Slimシリーズの比較】eMAXISとeMAXIS Slimの違いは?
eMAXIS Slimシリーズは、三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)が運用する低コストインデックスファンドシリーズです。
これまであったeMAXISシリーズに加えて、より低コストのファンドシリーズを追加していきました。
eMAXIS Slimシリーズの扱う資産クラスは、国内の株式・債券、先進国の株式・債券の計4資産で、それぞれのファンドの母体となるマザーファンドは、eMAXISシリーズのものと同じとなっています。
ファンドの購入手数料は無料で、ファンド保有時にかかる手数料(信託報酬)は、4つ全ての投資先(資産クラス)で国内最安水準となっています。
eMAXISとeMAXIS Slimの違い
eMAXISとeMAXIS Slimの一番の違いは、ずばり、手数料(信託報酬)です!
eMAXIS Slimシリーズが超低コストの新ファンドシリーズとして登場した経緯もあり、eMAXISとeMAXIS Slimの信託報酬には大きな違いがあります。
以下の表は、各資産クラスのインデックスファンドの信託報酬(年率、税込)を比較したものです。
資産クラス | eMAXIS Slim | eMAXIS |
---|---|---|
国内株式 (TOPIX) | 0.143% | 0.440% |
国内債券 | 0.132% | 0.440% |
先進国株式 | 0.09889% | 0.660% |
先進国債券 | 0.154% | 0.660% |
似たような名前なのに、手数料の差が2倍以上もあるんですね。。。
eMAXISが長年運用されている中で、eMAXIS Slimシリーズが誕生したので、同時に似たファンドが提供されているのだと思います。
また、販売会社も異なります。
- 手数料(信託報酬)
→eMAXIS Slimが2倍以上安い! - 販売会社
以下、eMAXIS Slimシリーズのファンドを解説していきます。
【eMAXIS Slimシリーズの比較】eMAXIS Slimのファンド一覧
下表は、eMAXIS Slimシリーズの投資先別のファンド名、また保有時にかかる手数料「信託報酬」の一覧です。
国内外の株式・債券市場に低コストで分散投資が行えることがわかります。
ファンド名 | 投資クラス | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim国内株式 (TOPIX) | 国内株式 | 0.159% | TOPIX(配当除く) |
eMAXIS Slim国内株式 (日経平均) | 国内株式 | 0.159% | 日経平均株価 |
eMAXIS Slim国内債券 インデックス | 国内債券 | 0.139% | NOMURA-BPI指数 |
eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) | 米国株式 | 0.160% | S&P500 |
eMAXIS Slim先進国株式 インデックス | 先進国株式 | 0.109% | MSCIコクサイ |
eMAXIS Slim先進国債券 インデックス | 先進国債券 | 0.170% | シティ世界国債インデックス(除く日本) |
eMAXIS Slim新興国株式 インデックス | 新興国株式 | 0.189% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
eMAXIS Slim全世界株式 (除く日本) | 全世界 (日本除く) | 0.142% | MSCIオール・カントリー・ワールド指数 |
eMAXIS Slim全世界株式 (3地域均等型) | 全世界 (3地域均等) | 0.142% | 日本・先進国・新興国の株式を均等配分 |
eMAXIS Slimバランス (8資産均等型) | バランス | 0.159% | 国内の株式・債券・REIT、 先進国の株式・債券・REIT、 新興国の株式・債券の計8資産を均等配分 |
以下、各ファンドの特徴を詳しく解説していきますので、気になる銘柄がある方は、チェックしてみてください。
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)インデックスの評判・特徴
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)インデックスは、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
TOPIXをベンチマークとしており、トヨタなどの国内自動車メーカーや大手メガバンクなど、東証1部に上場する約2,000銘柄から構成されています。
- ベンチマーク:TOPIX
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.18%(実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:(2017年2月27日)
- 信託財産留保額:無し
eMAXIS Slim国内株式インデックスの詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.18%(税抜)と日本株式市場への投資を目的とした投資信託として「最安」となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬(税抜) | ファンド保有時 | 年率0.18% 純資産総額500億円以上:0.175% 純資産総額1,000億円以上:0.17% |
また、eMAXIS Slimシリーズのファンドは、純資産総額が500億円、1,000億円を超えるとそれぞれ信託報酬が0.005%、0.01%引き下げられます。つまり、本ファンドの場合、純資産総額が越えた部分の信託報酬は0.175%、0.17%とそれぞれなります。
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は、現時点では発表されていないので、初回決算発表後に更新します。
構成銘柄の比率は?
本ファンドは、TOPIXがベンチマークで約2,000銘柄から構成されており、構成銘柄の上位10銘柄の比率は、以下のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
トヨタ自動車 | 3.28% | 輸送用機器 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2.34% | 銀行業 |
日本電信電話 | 1.68% | 情報・通信業 |
ソフトバンクグループ | 1.56% | 情報・通信業 |
三井住友フィナンシャルグループ | 1.43% | 銀行業 |
ホンダ | 1.35% | 輸送用機器 |
KDDI | 1.27% | 情報・通信業 |
みずほフィナンシャルグループ | 1.22% | 銀行業 |
ソニー | 1.19% | 電気機器 |
ファナック | 1.03% | 電気機器 |
トヨタやホンダなど日本を代表する自動車メーカー、また大手メガバンク、そしてソフトバンクなど電気通信大手会社が組み入れ上位となっています。トップ10社でETF全体の17.0%とかなり分散が効いている印象です。
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
日本株ファンドの比較
本ファンド最大の特徴は、国内最安水準の手数料で国内株式市場へ投資ができるという点です。下表は、国内株式市場(TOPIXがベンチマーク)を投資対象とするファンドの手数料を比較した表です。
本ファンドの他にもiFree TOPIXインデックスや三井住友・DC日本株式インデックスファンドSなどがありますが、本ファンドがニッセイTOPIXインデックスファンド、たわらノーロードTOPIXと並び「最安コスト」となっています。
ファンド名 | 日本株 |
---|---|
ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.159% |
eMAXIS Slim国内株式インデックス | 0.159% |
i-SMT TOPIXインデックス | 0.17% |
Smart-i TOPIXインデックス | 0.17% |
たわらノーロードTOPIX | 0.18% |
つみたて日本株式(TOPIX) | 0.18% |
iFree TOPIXインデックス | 0.19% |
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 0.19% |
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)は、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
日経平均株価(日経225)をベンチマークとしており、ソフトバンクグループやユニクロで有名なファーストリテイリング等、国内株式225銘柄から構成されています。
- ベンチマーク:日経平均株価(配当含まない)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.159%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2018年2月2日)
- 信託財産留保額:無し
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)の詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.159%(税抜)と日経225をベンチマークとする投資信託の中で、最安コストとなっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬(税抜) | ファンド保有時 | 年率0.159% |
ファンドの設定から間もないため、決算(運用報告書)の発表は行われていません。実質コスト(信託報酬+保管費用など)は、初回決算報告以降、更新します。
組み入れ銘柄と構成比
構成銘柄の組入上位銘柄(下表参照)の顔ぶれを見ると、ユニクロで有名なファーストリテイリングやソフトバンクグループなど日本を代表する企業が上位を占めています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
ファーストリテイリング | 7.10% | 小売業 |
ファナック | 4.55% | 電気機器 |
ソフトバンクグループ | 4.45% | 情報・通信業 |
東京エレクトロン | 3.51% | 電気機器 |
KDDI | 2.64% | 情報・通信業 |
京セラ | 2.12% | 電気機器 |
ダイキン工業 | 2.11% | 機械 |
テルモ | 1.92% | 精密機器 |
信越化学工業 | 1.90% | 化学 |
TDK | 1.63% | 電気機器 |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。トランプ大統領の就任以降、再び円安傾向が強まったこと等もあり、良好なパフォーマンスです。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | – | – |
3ヶ月 | – | – |
6ヶ月 | – | – |
1年 | – | – |
3年 | – | – |
設定来 | -6.01% | -6.04% |
ファンドのコストが極めて安く、またベンチマーク・ファンドともに分配金を再投資したパフォーマンスとなっているので、両者はほぼ同じパフォーマンスとなっています。
ベンチマークとの乖離が少ないため、良好なインデックスファンドと言えそうです。
日本株ファンドの比較
本ファンド最大の特徴は、国内最安水準の手数料で国内株式市場へ投資ができるという点です。下表は、国内株式市場(日経225がベンチマーク)を投資対象とするファンドの手数料を比較した表です。
ニッセイ日経平均インデックスファンドやiFree日経225インデックスを凌ぎ、本ファンドが最安となっています。基本的に、ベンチマークが同じ場合、手数料の違いがパフォーマンスの違いになるので、手数料の安いファンドを選ぶことが重要です。
ファンドシリーズ | 日本株 |
---|---|
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 0.159% |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.169% |
野村つみたて日本株投信 | 0.17% |
i-SMT日経225インデックス | 0.17% |
Smart-i日経225インデックス | 0.17% |
つみたて日本株式(日経平均) | 0.18% |
iFree日経225インデックス | 0.19% |
日経225インデックスe | 0.19% |
たわらノーロード日経225 | 0.195% |
eMAXIS Slim新興国株式の評判・特徴
eMAXIS Slim新興国株式インデックスは、新興国の株式市場に投資することを目的としたインデックスファンドです。
信託報酬0.19%(年率)と超低コストで、中国やインドなどの20カ国以上の新興国の株式に分散投資が行えます。
- ベンチマーク:MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.19%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2017年7月31日)
- 信託財産留保額:なし
eMAXIS Slim新興国株式の詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は無料(ノーロード)です。
ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.19%(税抜)と、新興国株式市場への投資を目的としたファンドとしては、iFree新興国株式インデックスと並び、最安コストです。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.19% |
運用管理費などを含めた実質コストは、設定から間もないためまだわかりませんが、発表され次第、追記いたします。
構成銘柄の比率は?
次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
本ファンドは、MSCIエマージング・マーケット・インデックスがベンチマークで、約800銘柄から構成されており、構成銘柄の上位10銘柄の比率は、以下のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 国 | 業種(セクター) |
---|---|---|---|
テンセント | 4.67% | ケイマン諸島 | 情報技術 |
サムソン電子 | 4.25% | 韓国 | 情報技術 |
アリババ集団 | 3.72% | ケイマン諸島 | 消費者サービス |
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング カンパニー(TSMC) | 3.34% | 台湾 | 情報技術 |
ナスパーズ | 1.79% | 南アフリカ | 消費者サービス |
中国建設銀行 | 1.34% | 金融 | 金融 |
バイドゥ | 1.27% | ケイマン諸島 | 消費者サービス |
チャイナモバイル | 1.20% | 中国 | 電気通信 |
中国工商銀行 | 1.04% | 中国 | 金融 |
鴻海精密工業 | 1.03% | 台湾 | 電気通信 |
ニュースや新聞などでよく目にする中国などアジア企業が組み入れ上位となっています。昔から強い中国の金融系に加えて、最近では、アリババやバイドゥなど中国のハイテク成長企業もトップ10入りしています。また、昨今世界の工場となりつつある、台湾企業も目立ちます。
構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。下表が組入上位国の比率ですが、韓国、台湾、中国、インドなどのアジアの新興国勢の割合が高い点が特徴です。ちなみに、グローバル企業が租税回避地として利用しているケイマン諸島との構成比が高くなっています。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
ケイマン諸島 | 15.42% |
韓国 | 15.01% |
台湾 | 11.47% |
中国 | 9.64% |
インド | 8.54% |
ブラジル | 7.50% |
南アフリカ | 5.93% |
メキシコ | 3.45% |
ロシア | 3.43% |
香港 | 3.42% |
その他 | 16.20% |
分配金・利回り
初回レポート公表後、更新予定。
新興国株ファンドの比較
次に、本ファンドとその他の新興国株式インデックスファンドの手数料を比較していきます(下表参照)。同一のベンチマークの場合、一般的に手数料の安いファンドを選んだ方が、相対的なパフォーマンスが良くなりやすくなっています。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI新興国株式インデックスファンド | 0.19% | FTSEエマージング・インデックス |
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 0.19% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
楽天・新興株式インデックスファンド | 0.25% | FTSEエマージング・オールキャップ・インデックス |
i-SMT新興国株式インデックス | 0.33% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
ニッセイ新興国株式 インデックスファンド | 0.339% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
iFree新興国株式インデックス | 0.34% | FTSE RAFIエマージングインデックス |
EXE-i新興国株式ファンド | 0.39% | FTSEエマージング・インデックス |
たわらノーロード新興国株式 | 0.495% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 0.56% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
本ファンドの手数料は、SBI新興国株式インデックスファンドと並び最安手数料となっています。
ただし、SBI新興国株式インデックスファンドは、ポイント還元(投信マイレージ)が適用されないので、年率0.03%のポイント還元があるeMAXIS Slim新興国株式インデックスの方が、実質的に安くなります。
ちなみに、iFree新興国株式インデックスのベンチマークは、企業の財務データを元に投資比率を算出するスマートベータ型指数「FTSE RAFIエマージングインデックス」なので、スマートベータに投資したい方は、こちらでも良いですが、分散性の観点からは本ファンド(ベンチマーク)の方が優れています(下図はパフォーマンス比較)。
eMAXIS Slim国内債券インデックスの評判・特徴
eMAXIS Slim国内債券インデックスは、国内債券市場への投資を目的としたインデックスファンドです。国債、地方債、社債等、約9,000銘柄から構成されるNOMURA-BPI総合指数をベンチマークしています。
- ベンチマーク:NOMURA-BPI総合
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.14%(実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2017年2月27日)
- 信託財産留保額:無し
eMAXIS Slim国内債券インデックスの評価・実質コストなどの詳細は、以下をご参考ください。
eMAXIS Slim先進国債券インデックスの評判は?おすすめ?
eMAXIS Slim先進国債券インデックスは、アメリカやヨーロッパ諸国など、20カ国以上の先進国債券市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとしており、日本を除く主要先進国や一部新興国の債券、約700銘柄から構成されいます。
- ベンチマーク:シティ世界国債インデックス(日本除く)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.154%
実質コスト:年率0.169% - 売買単位:1万円から1円単位
- 決算:年1回(4月25日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2017年2月27日)
- 信託財産留保額:無し
eMAXIS Slim先進国債券インデックスの評価・実質コストなどの詳細は、以下をご参考ください。
eMAXIS Slim国内リートインデックスの評判・特徴
eMAXIS Slim国内リートインデックスは、日本の不動産市場に投資することを目的としたインデックスファンドです。
信託報酬0.1870%(年率:税込)と最安水準のコストで、オリンピックに向けて活況を迎える国内不動産(オフィスビル、商業施設・物流、ホテル等)に分散投資が行えます。
国内リート型ファンドの中で最安の信託報酬です!
- ベンチマーク:東証REIT指数(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.187%(実質コスト:初回決算待ち)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(5月12日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2019年10月31日)
- 信託財産留保額:無し
口コミ・評判
eMAXIS Slim国内リートインデックスの口コミや評判をTwitter等からピックアップして行きます。
超低コストとして、インデックス投資家の方に愛用されている「eMAXIS Slimシリーズ」の新規ファンドとして、期待されてますね!
eMAXIS Slim国内リートインデックスの詳細をチェック
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。
信託報酬
ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.1870%(税込)と国内REITクラスのインデックスファンドとして、最安コストとなっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬(税抜) | ファンド保有時 | 年率0.25% *国内最安 |
実質コスト
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.198%」となっており、信託報酬以外の売買委託手数料・有価証券取引税などの余分なコストは、ほとんどありません。
以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
対象期間中の信託報酬が「8円(比率:0.084%)」、信託報酬を含む全ての手数料の合計が「8円(比率:0.089%)」なので、実質コストを「信託報酬÷0.084×0.089」として計算すると、実質コストは0.198%(四捨五入)となります。
構成銘柄の比率は?
本ファンドにどのような銘柄(不動産投資信託:REIT)が組み込まれているか見ていきます。
本ファンドは、東証REIT指数がベンチマークで約60銘柄のREITから構成されています。
60銘柄と聞くと分散性に乏しいように聞こえますが、1つの銘柄がたくさんの不動産に分散投資を行っている投資信託なので、分散効果が期待できます。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
日本ビルファンド投資法人 | 7.5% | オフィス |
ジャパンリアルエステイト投資法人 | 7.0% | オフィス |
野村不動産マスターファンド投資法人 | 6.0% | オフィス |
日本リテールファンド投資法人 | 5.0% | 商業・物流等 |
ユナイテッド・アーバン投資法人 | 4.6% | 商業・物流等 |
オリックス不動産投資法人 | 3.9% | オフィス |
日本プロロジスリート投資法人 | 3.7% | 商業・物流等 |
大和ハウスリート投資法人 | 3.6% | 住宅 |
日本プライムリアルティ投資法人 | 3.5% | オフィス |
アドバンス・レジデンス投資法人 | 3.5% | 住宅 |
組み入れ上位銘柄は、オフィス関連のREIT銘柄が多めとなっています。オフィス関連の他には、リテール(商業施設)などの組み入れも多くなっています。
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
パフォーマンス・利回り
本ファンドの過去のパフォーマンスは、下図のようになっています。浮き沈みを繰り返しながらも中期的には上昇傾向となっています。
また、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の比較・結果となっているためです。
ただし、本ファンドの他の外国リートファンドと比較して、実質コストが低いため、ベンチマークとの乖離は少なめとなっています。
手数料が安いほど、手数料によるパフォーマンスの低下が無くなり、ベンチマークとの乖離は少なくなるため、手数料の重要性を再認識させられます。
国内REITファンドの比較
本ファンド最大の特徴は、国内最安水準の手数料で国内不動産市場へ投資ができるという点です。下表は、東証REIT指数をベンチマークとするインデックスファンドの手数料を比較した表です。
本ファンドの他にもニッセイJリートインデックスファンドやたわらノーロード国内リート等がありますが、本ファンドの信託報酬が最安となっています。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
---|---|
eMAXIS Slim国内リートインデックス | 0.1870% |
Smart-i Jリートインデックス | 0.1870% |
ニッセイJリートインデックスファンド | 0.2750% |
たわらノーロード国内リート | 0.2750% |
三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.2750% |
iFree J-REITインデックス | 0.3190% |
eMAXISとeMAXIS Slimの違いたわらノーロードなど他のシリーズと比較
低コストインデックスファンドには、eMAXIS Slimの他にも多数のシリーズがあります。下表は、各ファンドシリーズ・投資クラス毎の手数料を比較したものです。
ファンドシリーズ | 日本株 | 先進国株 | 新興国株 | 米国株 | 先進国債券 |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim | 0.159% | 0.109% | 0.189% | 0.160% | 0.170% |
ニッセイインデックス | 0.159% | 0.109% | 0.189% | – | 0.170% |
iFree | 0.205% | 0.23% | 0.37% | 0.225% | 0.18% |
たわらノーロード | 0.211% | 0.24% | 0.53% | 0.225% | 0.21% |
三井住友DC | 0.205% *TOPIX型 | 0.27% | 0.60% | – | 0.22% |
EXE-iシリーズ | – | 0.32% | 0.39% | – | 0.42% |
FUNDS-i | 0.43% | 0.59% | 0.65% | 0.50% | 0.59% |
SMT | 0.40% | 0.54% | 0.65% | 0.55% | 0.54% |
i-mizuho | 0.41% | 0.62% | 0.63% | 0.57% | 0.63% |
インデックスe | 0.205% | 0.54% | – | – | 0.54% |
iFree・たわらノーロード・三井住友DCなどの低コストシリーズがひしめく中、全ての投資クラス(資産クラス)でeMAXIS Slimシリーズのファンドが最安コストとなっています。
私自身は、本シリーズと同水準の手数料で資産クラスも多いニッセイインデックスシリーズを利用しています。
eMAXISとeMAXIS Slimの違い/お得に購入する方法(証券会社)は?
最後に、eMAXIS Slimをお得に購入・保有できる証券会社について解説していきます。
長期投資の場合、パフォーマンスに大きな違いが出るので、必ず確認しておきましょう。
ポイント還元が高い「SBI証券」がお得
購入手数料は無料なので、どこで本ファンドを購入しても差がつきません。しかし、各ネット証券で行われている「ポイント還元プログラム」の違いがあります。
ポイント還元プログラムとは、投資信託(ファンド)の保有額に応じてポイント還元されるサービスです。
ポイントは、現金や電子マネーへの交換、またファンドの購入に利用可能なため、ポイント還元率の高いネット証券で、お得にファンドを保有することができます。
以下の表は、ネット証券のポイントプログラムの比較を行ったものです。結論から言うと、SBI証券の投信マイレージが還元率が良く利便性が高いと言えます。
証券会社 | 還元率 | 特徴 |
---|---|---|
SBI証券 | 年率0.1% (最大:年率0.24%) | 保有額1,000万円以上で還元率2倍 一部ファンドは年率0.05%の還元率 |
SMBC日興証券 | キャンペーンで ANAマイルやdポイント | ANA:最大6万マイルdポイント:最大1万pt⇒ キャンペーン詳細 |
楽天証券 | 残高10万円毎に月4ポイント (最大:年率0.048%) | ポイント除外ファンドが少ない 還元率は少ない |
マネックス証券 | 月平均保有額の年率0.08% (最大:年率0.08%) | 低コストのインデックスファンドはポイント除外 |
auカブコム証券 | 月平均保有額100万円につき 1ポイント (最大:年率0.24%) | 月平均保有額が3000万円以上でポイント2倍 多数のポイント集計除外ファンド |
低コストインデックスファンドの場合、auカブコム証券・マネックス証券はほぼ全ての商品がポイント付与対象外となるので候補から外れます。
また、楽天証券は還元率が最大0.048%と低いので、SBI証券(ポイント還元率:0.05%〜0.20%)での購入・保有がお得になります。
また、SBI証券はポイント還元プログラムで付与される「Tポイント」を投資信託の購入に充てられ事も可能です。
毎月自動積立を設定するなら「楽天証券」もお得
毎月の自動積立を設定するならSBI証券よりも楽天証券の方がお得です。
その理由は、楽天証券の場合、自動積立の決済手段に「楽天カード」を利用することで、積立額(支払い額)の1%分がポイント還元されるためです。
自動積立とは、毎月の決まった日(例:月末・毎月12日など)に自動で決まった額を買付するサービスです。銘柄(投資信託)・積立日・積立金額の3つを最初に決めれば、あとは自動で毎月定額の買い付けが行われます。
楽天証券の取引や楽天カードで貯めた貯めた楽天ポイントは、楽天市場でのお買い物や楽天サービスの決済に1pt → 1円として利用できるため、楽天カードで積立ことで無条件で1%分の投資利益を得ることができます。
また、楽天ポイントは、楽天市場での買い物だけでなく、投資信託の購入にも利用することができるので、積立の楽天カード決済で貯まったポイントを投信の再投資に当てることで、さらに運用効率を上げることができます。
本サイトでの楽天証券の最新キャンペーンの解説は、以下をご参考ください。