iシェアーズインデックスは、国内外の株式・債券・不動産(REIT)市場に、低コストで投資できるインデックスファンドシリーズです。
一般的な投資クラスの他に、新興国の単一地域(中国、東南アジア等)、またコモディティに投資することも可能です。
本記事では、iシェアーズインデックスシリーズの特徴を解説します。本シリーズの全インデックスファンドの紹介や比較、またコストを削減し、お得に投資信託(ファンド)を購入できる購入先(証券会社)も紹介していきます。
iシェアーズの評判/インデックスシリーズとは?
iシェアーズインデックスシリーズは、みずほグループがブラックロック社と共に運用するインデックスファンドシリーズです。
本シリーズを利用することで、日本や海外の株式・債券・不動産市場、またコモディティなどの投資クラスに低コスト分散投資が行えます。
ファンドの購入手数料は、SBI証券や楽天証券などのネット証券で無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料(信託報酬)は、年率1%を切る水準となっています。
iシェアーズのインデックスファンド一覧
下表は、iシェアーズインデックスシリーズの投資先別のファンド名、また保有時にかかる手数料「信託報酬」の一覧です。様々な地域の株式や債券、REITへ投資が低コストで行えることがわかります。
ファンド名 | 投資クラス | 信託報酬 (税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|---|
i-mizuho国内株式インデックス | 国内株式 | 0.38% | 日経平均株価 |
i-mizuho国内債券インデックス | 国内債券 | 0.38% | NOMURA-BPI指数 |
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ無) | 先進国株式 | 0.57% | MSCIコクサイ |
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ有) | MSCIコクサイ (円ヘッジ) | ||
iシェアーズ米国株式インデックス | 米国株式 | 0.57% | S&P500 |
i-mizuho欧州株式インデックス | 欧州株式 | 0.57% | ユーロストックス50指数 |
i-mizuhoオーストラリア株式インデックス | 豪州株式 | 0.57% | S&P/ASX200指数 |
i-mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジ無) | 先進国債券 | 0.63% | シティ世界国債 インデックス(除く日本) |
i-mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジ有) | シティ世界国債インデックス(除く日本,円ヘッジ) | ||
i-mizuho先進国インフレ連動債券インデックス | 0.59% | バークレイズ世界物価連動国債インデックス(除く日本) | |
i-mizuhoオーストラリア債券インデックス | 豪州債券 | 0.57% | UBSオーストラリア債券(総合) インデックス |
i-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジ無) | ハイイールド | 0.90% | マークイット iBoxx 米ドル建て リキッド・ハイイールド・ キャップト指数 |
i-mizuhoハイイールド債券インデックス(為替ヘッジ有) | ハイイールド | 0.90% | マークイット iBoxx 米ドル建て リキッド・ハイイールド・キャップト指数(円ヘッジ) |
iシェアーズ新興国株式インデックス | 新興国株式 | 0.58% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
i-mizuho東南アジア株式インデックス | 0.63% | FTSEアセアン40インデックス | |
i-mizuho中国株式インデックス | 0.63% | FTSE中国50インデックス | |
i-mizuho国内リートインデックス | 国内リート | 0.39% | 東証REIT指数 |
i-mizuho先進国リートインデックス | 先進国リート | 0.59% | S&P先進国リート指数(除く日本) |
i-mizuho先進国REITインデックス(為替ヘッジ有) | S&P先進国リート指数(除く日本、円ヘッジ) | ||
i-mizuhoゴールドインデックス | コモディティ | 0.65% | ロンドン金値決め価格 |
i-mizuhoコモディティインデックス | 1.15% | S&P GSCIトータルリターン指数 |
信託報酬が0.3~1%程度となっています。海外資産クラスでは「為替ヘッジあり」も選べるので、為替の変動を抑えた投資を行いたい方は、検討してみると良いかもしれません。
また、ハイイールドやeMAXISインデックス同様、コモディティにも投資ができます。
iシェアーズと他シリーズとの比較
インデックスファンドのシリーズには、eMAXISの他にも多数のシリーズがあります。下表は、各ファンドシリーズ・投資クラス毎の手数料を比較したものです。
ファンドシリーズ | 日本株 | 先進国株 | 新興国株 | 米国株 | 先進国債券 |
---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim | 0.159% | 0.109% | 0.189% | 0.160% | 0.170% |
ニッセイインデックス | 0.159% | 0.109% | 0.189% | – | 0.170% |
iFree | 0.205% | 0.23% | 0.37% | 0.225% | 0.18% |
たわらノーロード | 0.211% | 0.24% | 0.53% | 0.225% | 0.21% |
三井住友DC | 0.205% *TOPIX型 | 0.27% | 0.60% | – | 0.22% |
EXE-iシリーズ | – | 0.32% | 0.39% | – | 0.42% |
FUNDS-i | 0.43% | 0.59% | 0.65% | 0.50% | 0.59% |
SMT | 0.40% | 0.54% | 0.65% | 0.55% | 0.54% |
i-mizuho | 0.41% | 0.62% | 0.63% | 0.57% | 0.63% |
インデックスe | 0.205% | 0.54% | – | – | 0.54% |
残念ながら、ニッセイインデックスやiFree、たわらノーロード、三井住友DCなどのシリーズと比べると、eMAXISシリーズの手数料は割高となっています。実際、私もニッセイインデックスシリーズを利用しています。
ただし、他シリーズでは取り扱っていない、新興国の地域別ファンドやコモディティ型のファンドやがあるので、これらのファンドを利用したいという方は、iシェアーズシリーズを検討してみるのも良いかもしれません。
以下、各ファンドの特徴を詳しく解説していきます。
iシェアーズ国内株式インデックスの評判
iシェアーズ国内株式インデックスは、国内株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
日経平均株価(日経225)をベンチマークとしており、ソフトバンクグループやファーストリテイリングなど、東証1部に上場する約225銘柄から構成されています。
- ベンチマーク:日経平均株価(配当除く)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.38%(その他諸経費を含む実質コスト:0.44%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(5月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月3日)
- 信託財産留保額:無し
iシェアーズ国内株式インデックスの詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.38%(税抜)となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬(税抜) | ファンド保有時 | 年率0.38% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.44%程度となっています(参照)。国内株式市場への投資を目的としたファンドとしては信託報酬(0.38%)との乖離が多い印象です。
組み入れ銘柄と構成比
次に、本ファンドがどのような銘柄で構成されているのか?を見ていきます。
構成銘柄の組入上位銘柄(下表参照)の顔ぶれを見ると、ユニクロで有名なファーストリテイリングやソフトバンクグループなど日本を代表する企業が上位を占めています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
ファーストリテイリング | 6.9% | 小売業 |
ソフトバンクグループ | 4.7% | 情報・通信業 |
ファナック | 4.5% | 電気機器 |
KDDI | 3.5% | 情報・通信業 |
京セラ | 2.5% | 電気機器 |
東京エレクトロン | 2.4% | 電気機器 |
ダイキン工業 | 2.2% | 機械 |
信越化学工業 | 1.9% | 化学 |
日東電工 | 1.7% | 化学 |
セコム | 1.6% | サービス業 |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク (日経平均株価) |
---|---|---|
1ヶ月 | -0.28% | -1.10% |
3ヶ月 | -0.15% | -1.07% |
6ヶ月 | 15.92% | 14.95% |
1年 | 14.49% | 12.83% |
設定来 | 42.60% | 39.32% |
ちなみに、ベンチマークよりもファンドのパフォーマンスが高い理由のは、ベンチマークに構成銘柄の配当金が含まれないためです。ファンドのパフォーマンスは、分配金が再投資されたものとして計算されています。
日本株ファンドの比較
本ファンドと他の日経225型のインデックスファンドの手数料を比較していきます。
本ファンドもそこそこ安い手数料ですが、下表を見るとわかるように、ニッセイ日経平均インデックスファンドやeMAXIS Slim国内株式(日経平均)と比べて、やや割高です。
基本的に、ベンチマークが同じ場合は、手数料の違いがパフォーマンスの違いになるので、手数料の安いファンドを選ぶことが重要です。
ファンドシリーズ | 日本株 |
---|---|
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 0.159% |
ニッセイ日経平均インデックスファンド | 0.169% |
野村つみたて日本株投信 | 0.17% |
i-SMT日経225インデックス | 0.17% |
Smart-i日経225インデックス | 0.17% |
つみたて日本株式(日経平均) | 0.18% |
iFree日経225インデックス | 0.19% |
日経225インデックスe | 0.19% |
たわらノーロード日経225 | 0.195% |
SMT日経225インデックス・オープン | 0.37% |
i-mizuho国内株式インデックス | 0.38% |
野村インデックスファンド・日経225 | 0.40% |
eMAXIS日経225インデックス | 0.40% |
ちなみに、上述のように、本ファンドはSBI証券の保有で最大0.24%(年率)のポイント還元(投信マイレージ)が受けられるので、SBI証券で保有すれば、実質0.14%(=0.38%-0.24%)の信託報酬で保有が可能です。
ただし、TOPIXをベンチマークとするインデックスファンドの方が、構成銘柄数(約1,900銘柄)が多くなっています。ニッセイTOPIXインデックスファンド(信託報酬:0.18%)やeMAXIS Slim国内株式インデックス(同:0.18%)、たわらノーロードTOPIXなど低コストファンドもあるので、分散性を高めたい方は、これらも検討すると良いでしょう。
ちなみに国内ETF場合、iシェアーズTOPIX ETF(1475)やMAXISトピックス上場投信(1348)など信託報酬が0.1%を切る商品もあるので、利便性よりも手数料の安さにこだわる方は、これらの銘柄の利用を検討しても良いかもしれません。
証券コード | 銘柄名(コード) | 信託報酬 (経費率) |
---|---|---|
1475 | iシェアーズTOPIX ETF | 0.06% |
1348 | MAXISトピックス上場投信 | 0.078% |
1308 | 上場インデックスファンドTOPIX | 0.095% |
1305 | ダイワ上場投信トピックス | 0.15% |
1306 | 野村 TOPIX連動型上場投信 | 0.16% |
*信託報酬の安い順
個人的には、金額ベースでの購入がきたり、毎月自動積立や分配金の自動再投資ができるなど利便性の高いインデックスファンドの方が、ETFよりも初心者向きだと思います。
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドの評判は?
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドは、米国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。
S&P500をベンチマークしており、アップルやマイクロソフトなど米国の500銘柄から構成されています。iシェアーズインデックスシリーズのファンドの1つです。
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドの詳細をチェック
本ファンドは、「i-imizuho米国株式インデックス」から「iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド」へ名称変更されました。
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.57%(税抜)と1%を切る水準です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.57% |
また、実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.61%となっています(参照)。
iFree NYダウインデックスと比べてしまうと見劣りしてしまいますが、S&P500をベンチマークとするインデックスファンドとしては貴重です。
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)ですが、これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。トランプ大統領の就任以降、堅調に推移している米国株式市場を受け、良好なパフォーマンスです。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | -0.90% | -0.93% |
3ヶ月 | 16.55% | 16.42% |
6ヶ月 | 15.18% | 14.56% |
1年 | 14.80% | 13.43% |
3年 | 45.05% | 40.66% |
設定来 | 63.15% | 61.29% |
また、本ファンドがベンチマークよりもパフォーマンスが高い理由は、ベンチマークのパフォーマンスに構成銘柄からの配当金が含まれないのに対し、ファンドパフォーマンスは配当金が含まれて算出されているためです。
構成銘柄(米国株)の比率は?
次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
本ファンドは、米国の代表的な株価指数「S&P500」をベンチマークとしており、約500銘柄から構成されています。構成銘柄の上位10銘柄の構成比率は、以下のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
アップル | 3.3% | テクノロジー |
マイクロソフト | 2.6% | テクノロジー |
エクソン・モービル | 1.8% | エネルギー |
アマゾン | 1.7% | 消費者サービス |
バークシャー・ハサウェイ | 1.6% | 金融 |
ジョンソン&ジョンソン | 1.6% | ヘルスケア |
1.6% | 情報技術 | |
JPモルガン・チェース | 1.5% | 金融 |
ゼネラル・エレクトリック(GE) | 1.3% | 資本財 |
AT&T | 1.3% | 電気通信 |
アップルやマイクロソフト、アマゾンなど全世界でも有名な企業が多く組み込まれています。また、バフェット氏率いるバークシャーもランクインしています。本ファンドを利用することで、有名経営者の企業や米国のグローバル企業に分散投資が行えることがわかります。
米国株ファンドの比較
下表は、米国株式市場を投資対象とする低コストファンドの手数料を比較した表です。本ファンドの他にも米国株インデックスファンドはありますが、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)が最安手数料となっています。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド | 0.09264% | S&P500 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 0.16% | S&P500 |
楽天・全米株式インデックス・ ファンド | 0.17% | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
iFree S&P500インデックス | 0.225% | S&P500 |
iFree NYダウインデックス | 0.225% | NYダウ |
たわらノーロードNYダウ | 0.225% | NYダウ |
米国株式インデックス・ファンド | 0.45% | S&P500 |
SMTダウジョーンズ・インデックス・オープン | 0.50% | NYダウ |
SMT米国株配当貴族インデックス・オープン | 0.55% | S&P500配当貴族指数 |
野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 | 0.50% | S&P500配当貴族指数 |
i-mizuho米国株式インデックス | 0.57% | S&P500 |
eMAXIS NYダウインデックス | 0.60% | NYダウ |
信託報酬などの投資コストは、我々投資家への確実なマイナスリターンとなり、投資パフォーマンスを悪化させます。そのため、本ファンドのように、コストの安いファンドを選ぶことが、パフォーマンス向上のために重要です。
ただし、S&P500やNYダウなどの米国株価指数に連動するファンドを利用したい方は、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)などが低コストで良いでしょう。
また、増配を長年続けている優良企業への投資は、SMT米国株配当貴族インデックス・オープン等を利用しても面白いかもしれません。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。年率0.5%台で米国のグローバル企業に投資を行うことができます。
- ベンチマーク:S&P500
- 信託報酬(税抜):年率0.57%(その他諸経費を含む実質コスト:0.61%)
- 売買単位:100円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(5月2日。休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月3日)
- 信託財産留保額:無し
iシェアーズ先進国株式インデックスの評判は?
iシェアーズ先進国株式インデックス(為替ヘッジなし)とは、アメリカやヨーロッパなど世界経済を牽引する、20カ国以上の先進国株式市場への分散投資を目的とした、インデックスファンドです。
MSCIコクサイ(配当込み)をベンチマークとしており、アップルやマイクロソフトなど約1,300銘柄から構成されいます。
iシェアーズ先進国株式インデックスの詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入時・売却時の手数料は、いずれも無料です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.57%(税抜)となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.57% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.62%程度となっています(参照(p7))。信託報酬0.57%とそれほど乖離がない印象です。
資産配分(ETFの比率)
本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に先進国株式市場への投資を行っています。
ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。
銘柄 | 比率 | 投資対象 |
---|---|---|
iShares Core S&P 500 ETF | 66.2% | 米国(S&P500) |
iShares EURO STOXX 50 UCITS ETF | 14.2% | ヨーロッパ |
iShares Core FTSE 100 UCITS ETF | 8.3% | イギリス |
iShares MSCI Pacific ex Japan ETF | 6.1% | 太平洋地域(日本除く) |
iShares S&P/TSX 60 Index ETF | 4.0% | カナダ |
現金など | 1.3% | – |
構成銘柄の比率は?
次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
各ETFの組み入れ上位5銘柄は、以下のようになっています。米国や欧州のグローバル企業やその国や地域の金融サービス、エネルギー業などが上位を占めています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
iShares Core S&P 500 ETF(全506銘柄) | ||
アップル | 3.6% | 情報技術 |
マイクロソフト | 2.4% | 情報技術 |
アマゾン | 1.7% | 一般消費財・サービス |
エクソン・モービル | 1.7% | エネルギー |
ジョンソン&ジョンソン | 1.6% | ヘルスケア |
米国企業に絞った投資を行いたい方は、低コストファンドのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)等があります。
構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。下表が組入上位国の比率ですが、米国の比率60%以上と高いことがわかります。
アメリカの次は、イギリスやカナダ、ヨーロッパ勢の比率が高めとなっています。実際のベンチマークと比べると、ETFの関係上、スイスの割合が低めです。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
米国 | 66.1% |
イギリス | 8.0% |
フランス | 5.0% |
ドイツ | 4.8% |
カナダ | 4.0% |
オーストラリア | 3.7% |
香港 | 1.7% |
オランダ | 1.5% |
スペイン | 1.4% |
シンガポール | 0.6% |
その他 | 3.4% |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。トランプ大統領の就任以降、米国を中心とする株高により、良好なパフォーマンスです
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 3.34% | 3.02% |
3ヶ月 | 7.74% | 6.99% |
6ヶ月 | 9.16% | 7.62% |
1年 | 21.25% | 17.95% |
3年 | 22.65% | 18.69% |
設定来 | 36.03% | 32.90% |
参考:Black Lock
ちなみに、ベンチマークよりもファンドのパフォーマンスが高い理由のは、ベンチマークに構成銘柄の配当金が含まれないためです。ファンドのパフォーマンスは、分配金が再投資されたものとして計算されています。
もちろん、ETFでの運用を行っている点も違いとして現れています。
先進国株ファンドの比較
次に、本ファンドとその他の先進国株式インデックスファンドの手数料を比較していきます(下表参照)。同一のベンチマークの場合、一般的に手数料の安いファンドを選んだ方が、相対的なパフォーマンスが良くなりやすくなっています。
本ファンドもそれなりに安いですが、ニッセイ外国株式インデックスファンドやeMAXIS Slim先進国株式インデックスがさらに安い手数料となっています。
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim先進国株式インデックス | 0.1095% |
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.189% |
iFree外国株式インデックス | 0.19% |
iFree外国株式インデックス(為替ヘッジあり) | 0.19% |
i-SMTグローバル株式インデックス | 0.19% |
Smart-i先進国株式インデックス | 0.20% |
つみたて先進国株式 | 0.20% |
つみたて先進国株式(為替ヘッジあり) | 0.20% |
たわらノーロード先進国株式 | 0.225% |
たわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり) | 0.225% |
EXE-i先進国株式ファンド | 0.32% |
野村インデックスファンド・外国株式 | 0.55% |
野村インデックスファンド・外国株式(為替ヘッジあり) | 0.59% |
eMAXIS先進国株式インデックスファンド | 0.60% |
SMTグローバル株式インデックス・オープン | 0.50% |
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ無) | 0.57% |
i-mizuho先進国株式インデックス(為替ヘッジ有) | 0.57% |
外国株式インデックスe | 0.50% |
また、上述のように、本ファンドはSBI証券の保有で最大0.24%(年率)のポイント還元(投信マイレージ)が受けられるので、SBI証券で保有すれば、実質0.26%(=0.50%-0.24%)の信託報酬で保有が可能です。
ちなみにETFの場合、バンガードFTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)などが超低コストの信託報酬(経費率)となっていますので、利便性よりも手数料の安さにこだわる方は、これらの銘柄の利用を検討しても良いかもしれません。
個人的には、金額ベースでの購入がきたり、毎月自動積立や分配金の自動再投資ができるなど利便性の高いインデックスファンドの方が、ETFよりも初心者向きだと思います。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。年率0.5%台で、アメリカやヨーロッパなどの世界経済を牽引する先進国の株式市場に分散投資を行うことができます。
ただし、ニッセイ外国株式インデックスファンド等と比べた手数料が割高です。
- ベンチマーク:MSCIコクサイ(配当除く)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.57%(その他諸経費を含む実質コスト:0.62%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(5月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月3日)
- 信託財産留保額:無し
iシェアーズ先進国株式インデックス(為替ヘッジあり)の評判は?
iシェアーズ先進国株式インデックス(為替ヘッジあり)とは、世界経済を牽引する20カ国以上の先進国株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIコクサイ(配当込み、円ヘッジ)をベンチマークとしており、アップル・マイクロソフトなど約1,300銘柄から構成されいます。
iシェアーズ先進国株式インデックス(為替ヘッジあり)の詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入時・売却時の手数料は、いずれも無料です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.57%(税抜)となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.57% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.62%程度となっています(参照:p7)。信託報酬0.57%とそれほど乖離がない印象です。
資産配分(ETFの比率)
本ファンドは、ETFへ投資することで、実質的に先進国株式市場への投資を行っています。ETFは、以下の銘柄へ投資を行っています。いずれも海外の超低コストETFとなっており、本ファンドの低コスト化に貢献しています。
銘柄 | 比率 | 投資対象 |
---|---|---|
iShares Core S&P 500 ETF | 66.2% | 米国(S&P500) |
iShares EURO STOXX 50 UCITS ETF | 14.2% | ヨーロッパ |
iShares Core FTSE 100 UCITS ETF | 8.3% | イギリス |
iShares MSCI Pacific ex Japan ETF | 6.1% | 太平洋地域(日本除く) |
iShares S&P/TSX 60 Index ETF | 4.0% | カナダ |
現金など | 1.3% | – |
構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。
下表が組入上位国の比率ですが、米国の比率60%以上と高いことがわかります。アメリカの次は、イギリスやカナダ、ヨーロッパ勢の比率が高めとなっています。実際のベンチマークと比べると、ETFの関係上、スイスの割合が低めです。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
米国 | 66.1% |
イギリス | 8.0% |
フランス | 5.0% |
ドイツ | 4.8% |
カナダ | 4.0% |
オーストラリア | 3.7% |
香港 | 1.7% |
オランダ | 1.5% |
スペイン | 1.4% |
シンガポール | 0.6% |
その他 | 3.4% |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。トランプ大統領の就任以降、米国を中心とする株高により、良好なパフォーマンスです
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 3.34% | 3.02% |
3ヶ月 | 7.74% | 6.99% |
6ヶ月 | 9.16% | 7.62% |
1年 | 21.25% | 17.95% |
3年 | 22.65% | 18.69% |
設定来 | 36.03% | 32.90% |
ちなみに、ベンチマークよりもファンドのパフォーマンスが高い理由のは、ベンチマークに構成銘柄の配当金が含まれないためです。ファンドのパフォーマンスは、分配金が再投資されたものとして計算されています。
もちろん、ETFでの運用を行っている点も違いとして現れています。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
年率0.57%の信託報酬で、為替変動リスクを抑えて、世界経済を牽引する先進国の株式市場に分散投資を行うことができます。
ただし、為替ヘッジ型としてはたわらノーロード先進国株式(為替ヘッジあり)の方が、割安です。
- ベンチマーク:MSCIコクサイ(配当含む、円ヘッジ)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.57%(その他諸経費を含む実質コスト:0.62%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(5月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月3日)
- 信託財産留保額:無し
iシェアーズ国内債券インデックスの評判は?
iシェアーズ国内債券インデックスは、国内債券市場への投資を目的としたインデックスファンドです。
国債、地方債、社債等、約9,000銘柄から構成されるNOMURA-BPI総合指数をベンチマークにしています。
iシェアーズ国内債券インデックスの詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入・売却時の手数料は無料です。
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」が年率0.38%です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.38% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.48%となっています(参照)。
国内債券クラスのファンドとしては、信託報酬0.38%との乖離があり、余分なコストが多い印象です。
残存期間別の構成比
次に、本ファンドの組み入れ債券の残存期間の比率を見ていきます。下表が、本ファンドに組み入れられている債券の残存期間別の構成比率です。10年以上の比較的長期の債券の割合が高い点が特徴です。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
1年未満 | 3.5% |
1年以上2年未満 | 8.7% |
2年以上3年未満 | 7.1% |
3年以上5年未満 | 17.8% |
5年以上7年未満 | 10.7% |
7年以上10年未満 | 17.6% |
10年以上 | 34.3% |
ポートフォリオ特性
次に、本ファンドのポートフォリオ特性や利回りを見ていきます。下表は、本ファンドの平均残存年数を表したものです。平均的にみても比較的長期の債券ファンドとなっています。
項目 | 内容 |
---|---|
平均デュレーション | 8.78 |
平均残存期間 | 9.71年 |
ちなみに、デュレーションとは、金利変動に対する債券価格の反応の大きさ(リスクの大きさ)を表したものです(長いほど債券価格の反応は大きくなる)。
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(8月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。国内債券ということで、価格変動リスクは小さい点が特徴です。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | -0.18% | -0.11% |
3ヶ月 | -0.50% | -0.35% |
6ヶ月 | -2.17% | -1.82% |
1年 | -1.78% | -1.15% |
設定来 | 6.70% | 8.88% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果とベンチマークを比較しているためです。手数料の大事さがわかりますね。
国内債券ファンドの比較
次に日本の債券市場へ投資ができるインデックスファンドの手数料を比較していきます。
以下の手数料比較表を見るとわかるように、本ファンドの手数料(信託報酬)は、eMAXIS Slim国内債券インデックスやiFree日本債券インデックス、ニッセイ国内債券インデックスファンドと比べて、割高となっています。
コストを投資家への確実なマイナスリターンとなるため、コストの安い商品を選ぶことが重要です。
ただし、iFree日本債券インデックスは、10年国債利回りが1%以上になった時、信託報酬0.22%になるので、注意が必要です。
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.139% |
iFree日本債券インデックス | 0.139% |
ニッセイ国内債券インデックスファンド | 0.139% |
たわらノーロード国内債券 | 0.15% |
三井住友・日本債券インデックスファンド | 0.16% |
日本債券インデックスe | 0.37% |
SMT国内債券インデックス・オープン | 0.37% |
i-mizuho国内債券インデックス | 0.38% |
eMAXIS国内債券インデックス | 0.40% |
野村インデックスファンド・国内債券 | 0.40% |
ちなみに、上述のように、本ファンドはSBI証券の保有で最大0.24%(年率)のポイント還元(投信マイレージ)が受けられるので、SBI証券で保有すれば、実質0.14%(=0.38%-0.24%)の信託報酬で保有が可能です。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。年率0.38%で日本の債券市場に分散投資を行うことができます。
ただし、iFree日本債券インデックスやeMAXIS Slim国内債券インデックス等と比べると、割高な手数料です。
- ベンチマーク:NOMURA-BPI総合
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.38%(その他諸経費を含む実質コスト:0.48%)
- 決算:年1回(8月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月12日)
- 信託財産留保額:無し
iシェアーズ先進国債券インデックスの評判は?
iシェアーズ先進国債券インデックスは、アメリカやヨーロッパ諸国など先進国を中心とした、20カ国以上の外国債券市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとしており、日本を除く先進国・一部新興国の債券、約700銘柄から構成されいます。
iシェアーズ先進国債券インデックスの詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は、購入手数料無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.63%(税抜)となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.63% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.78%程度となっています(参照)。監査費用などがかさみ信託報酬との乖離が若干多い印象です。
構成国・通貨の比率は?
次に、本ファンドの気になる構成国とその比率を確認していきます。
下表に組入国の比率をまとめました。アメリカの比率が40%以上と高く、米国の次に、ユーロ圏の国々が続いています。新興国の構成国としては、マレーシア、南アフリカ、メキシコなどが入っています。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
アメリカ | 44.2% |
フランス | 9.6% |
イタリア | 9.1% |
イギリス | 7.3% |
ドイツ | 6.9% |
その他 | 23.0% |
銘柄 | 構成比 |
---|---|
米ドル | 44.5% |
ユーロ | 39.4% |
英ポンド | 7.3% |
カナダ・ドル | 2.1% |
オーストラリア・ドル | 2.1% |
その他 | 4.6% |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(8月)行われます。これまで分配金の発生はありません。
分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。アベノミクス以降の円安もありますが、歴史的な低金利からの米国発の金利上昇局面ということもあり、パフォーマンスは芳しくありません。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | -0.04% | 0.07% |
3ヶ月 | -3.06% | -2.42% |
6ヶ月 | 4.36% | 4.54% |
1年 | -4.99% | -4.54% |
設定来 | 10.86% | 13.82% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果とベンチマークを比較しているためと考えられます。手数料の大事さがわかりますね。
先進国債券ファンドの比較
本ファンドの特徴は、年率0.63%の手数料で先進国を中心とする海外の債券市場へ投資ができるという点です。ただし、下表の「外国債券を投資対象とするファンドの手数料比較表」からわかるように、最安はニッセイ外国債券インデックスファンドとeMAXIS Slim先進国債券インデックスです。
コストは投資家への確実なマイナスリターンとなるため、コストの安い運用商品を選ぶことが重要です。
ただし、為替変動リスクを抑えて投資を行いたい場合は、たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり)も選択肢の1つとなるかもしれません。
ファンド名 | 信託報酬(税抜き) |
---|---|
ニッセイ外国債券インデックスファンド | 0.17% |
iFree外国債券インデックス | 0.18% |
たわらノーロード先進国債券 | 0.20% |
たわらノーロード先進国債券(為替ヘッジあり) | 0.20% |
三井住友・DC外国債券インデックスファンド | 0.21% |
EXE-i先進国債券ファンド | 0.42% |
野村インデックスファンド・外国債券 | 0.55% |
eMAXIS先進国債券インデックス | 0.60% |
SMTグローバル債券インデックス・オープン | 0.50% |
i-mizuho先進国債券インデックス | 0.63% |
外国債券インデックスe | 0.50% |
また、上述のように、本ファンドはSBI証券の保有で最大0.24%(年率)のポイント還元(投信マイレージ)が受けられるので、SBI証券で保有すれば、実質0.39%(=0.63%-0.24%)の信託報酬で保有が可能です。
ちなみにETFの場合、信託報酬(経費率)0.06%のバンガード米国トータル債券市場ETF(BND)や同0.12%のバンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(BNDX)など超低コスト商品があります。
利便性よりも手数料の安さにこだわる方は、これらの銘柄の利用を検討しても良いかもしれません。
個人的には、金額ベースでの購入がきたり、毎月自動積立や分配金の自動再投資ができるなど利便性の高いインデックスファンドの方が、ETFよりも初心者向きだと思います。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。年率0.63%で世界経済を牽引する先進国の債券市場に投資できます。ただし、ニッセイ外国債券インデックスファンドと比べた場合、若干割高になります。
- ベンチマーク:シティ世界国債インデックス(除く日本)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.63%(その他諸経費を含む実質コスト:0.78%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(8月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月12日)
- 信託財産留保額:無し
i-mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)の評判は?
i-mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)は、為替変動リスクを抑えて、アメリカやヨーロッパ諸国など先進国を中心とした、20カ国以上の外国債券市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
シティ世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとしており、日本を除く先進国・一部新興国の債券、約700銘柄から構成されいます。
i-mizuho先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)の詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は、購入手数料無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.63%(税抜)となっています。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.63% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.78%程度となっています(参照)。監査費用などがかさみ信託報酬との乖離が若干多い印象です。
構成国・通貨の比率は?
次に、本ファンドの気になる構成国とその比率を確認していきます。
下表に組入国の比率をまとめました。アメリカの比率が40%以上と高く、米国の次に、ユーロ圏の国々が続いています。新興国の構成国としては、マレーシア、南アフリカ、メキシコなどが入っています。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
アメリカ | 44.2% |
フランス | 9.6% |
イタリア | 9.1% |
イギリス | 7.3% |
ドイツ | 6.9% |
その他 | 23.0% |
銘柄 | 構成比 |
---|---|
米ドル | 44.5% |
ユーロ | 39.4% |
英ポンド | 7.3% |
カナダ・ドル | 2.1% |
オーストラリア・ドル | 2.1% |
その他 | 4.6% |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(8月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。アベノミクス以降の円安もありますが、歴史的な低金利からの米国発の金利上昇局面ということもあり、パフォーマンスは芳しくありません。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | -0.26% | -0.21% |
3ヶ月 | -0.59% | -0.37% |
6ヶ月 | -4.34% | -4.31% |
1年 | -2.19% | -1.70% |
設定来 | 9.65% | 13.01% |
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも若干悪い理由のは、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果とベンチマークを比較しているためと考えられます。手数料の大事さがわかりますね。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。年率0.63%で世界経済を牽引する先進国の債券市場に投資できます。ただし、ニッセイ外国債券インデックスファンドと比べた場合、若干割高になります。
- ベンチマーク:シティ世界国債インデックス(除く日本)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.63%(その他諸経費を含む実質コスト:0.78%)
- 売買単位:100円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(8月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月12日)
- 信託財産留保額:無し
iシェアーズ新興国株式インデックスの評判は?
iシェアーズ新興国株式インデックスとは、高い経済成長を遂げる中国やインドなど、20以上の新興国への投資を目的としたインデックスファンドです。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算)をベンチマークとしており、約800銘柄から構成されいます。
iシェアーズ新興国株式インデックスの詳細をチェック
購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料は無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.58%(税抜)とeMAXIS Slim新興国株式インデックス(信託報酬:0.19%)と比べた場合、若干割高です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 売却額の0.3% |
信託報酬 | ファンド保有時 | 年率0.58% |
実質コスト(信託報酬+保管費用など)は年率0.82%程度となっています(参照)。新興国への投資は、実質コストが高くなりやすい傾向になっており、本ファンドも信託報酬0.6%と比べて高めとなっています。
構成銘柄の比率は?
次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
本ファンドは、MSCIエマージング・マーケット・インデックスがベンチマークで、約800銘柄から構成されており、構成銘柄の上位10銘柄の比率は、以下のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 国 | 業種(セクター) |
---|---|---|---|
サムソン電子 | 3.4% | 韓国 | 情報技術 |
テンセント | 3.0% | 中国 | 情報技術 |
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング カンパニー(TSMC) | 3.0% | 台湾 | 情報技術 |
アリババ集団 | 2.3% | 中国 | 消費者サービス |
ナスパーズ | 1.4% | 南アフリカ | 消費者サービス |
中国建設銀行 | 1.4% | 金融 | 金融 |
チャイナモバイル | 1.4% | 中国 | 電気通信 |
中国工商銀行 | 1.0% | 中国 | 金融 |
バイドゥ | 1.0% | 中国 | 消費者サービス |
鴻海精密工業 | 0.9% | 台湾 | 電気通信 |
ニュースや新聞などでよく目にする中国などアジア企業が組み入れ上位となっています。昔から強い中国の金融系に加えて、最近では、アリババやバイドゥなど中国のハイテク成長企業もトップ10入りしています。また、昨今世界の工場となりつつある、台湾企業も目立ちます。
構成国の比率は?
次に、本ファンドの構成国の比率を見ていきます。
下表が組入上位国の比率ですが、韓国、台湾、中国、インドなどのアジアの新興国勢の割合が高い点が特徴です。
銘柄 | 構成比 |
---|---|
韓国 | 24.9% |
台湾 | 14.9% |
中国 | 13.0% |
インド | 8.9% |
ブラジル | 7.7% |
その他 | 30.6% |
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(5月)行われます。これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。直近では、トランプ大統領の就任以降の円安もあり良好なパフォーマンスです。
期間(直近) | ファンド | ベンチマーク |
---|---|---|
1ヶ月 | 1.97% | 1.85% |
3ヶ月 | 9.15% | 9.67% |
6ヶ月 | 14.25% | 14.12% |
1年 | 28.14% | 25.88% |
3年 | 14.87% | 7.79% |
設定来 | 21.48% | 15.53% |
ちなみに、ベンチマークよりもファンドのパフォーマンスが高い理由のは、ベンチマークに構成銘柄の配当金が含まれないためです。ファンドのパフォーマンスは、分配金が再投資されたものとして計算されています。
新興国株ファンドの比較
次に、本ファンドとその他の新興国株式インデックスファンドの手数料を比較していきます(下表参照)。同一のベンチマークの場合、一般的に手数料の安いファンドを選んだ方が、相対的なパフォーマンスが良くなりやすくなっています。
ファンド名 | 信託報酬(税抜) | ベンチマーク |
---|---|---|
SBI新興国株式インデックスファンド | 0.19% | FTSEエマージング・インデックス |
eMAXIS Slim新興国株式インデックス | 0.19% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
楽天・新興株式インデックスファンド | 0.25% | FTSEエマージング・オールキャップ・インデックス |
i-SMT新興国株式インデックス | 0.33% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
ニッセイ新興国株式 インデックスファンド | 0.339% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
iFree新興国株式インデックス | 0.34% | FTSE RAFIエマージングインデックス |
EXE-i新興国株式ファンド | 0.39% | FTSEエマージング・インデックス |
たわらノーロード新興国株式 | 0.495% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 0.56% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
i-mizuho新興国株式インデックス | 0.58% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
野村インデックスファンド・新興国株式 | 0.60% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
eMAXIS新興国株式インデックス | 0.60% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
SMT新興国株式インデックス ・オープン | 0.60% | MSCIエマージング・マーケット・インデックス |
本ファンドの手数料は、eMAXIS Slim新興国株式インデックスやSBI新興国株式インデックスファンドと比べた場合、若干割高となっています。
また、SBI新興国株式インデックスファンドは、ポイント還元(投信マイレージ)が適用されないので、年率0.03%のポイント還元があるeMAXIS Slim新興国株式インデックスの方が、実質的に最安になります。
ちなみに、iFree新興国株式インデックスのベンチマークは、企業の財務データを元に投資比率を算出するスマートベータ型指数「FTSE RAFIエマージングインデックス」なので、スマートベータに投資したい方は、こちらでも良いですが、分散性の観点からは本ファンド(ベンチマーク)の方が優れています。
また、米国ETFで信託報酬0.14%のバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)を利用することで、超低コストで新興国株式市場へ分散投資が行えます。そのため、利便性よりも手数料の安さにこだわる方は、これらの銘柄の利用を検討しても良いかもしれません。
個人的には、金額ベースでの購入がきたり、毎月自動積立や分配金の自動再投資ができるなど利便性の高いインデックスファンドの方が、ETFよりも初心者向きだと思います。
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。なんといっても、年率0.58%と低コストで経済成長率の高い新興国の株式市場に分散投資を行うことができます。
ただし、たわらノーロード新興国株式やiFree新興国株式インデックスと比べた場合、手数料が若干割高となっています。
- ベンチマーク:MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当除く、円換算)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.58%(その他諸経費を含む実質コスト:0.82%)
- 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低500円から積立可能。)
- 決算:年1回(5月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月3日)
- 信託財産留保額:0.3%
iシェアーズ国内リートインデックス・ファンドの評判は?
iシェアーズ国内リートインデックス・ファンドは、国内の不動産市場への分散投資を目的としたインデックスファンドです。
東証REIT指数(配当込み)をベンチマークとしており、オフィスビルや商業施設・物流、住宅などを投資対象とする不動産投資信託に分散投資が行えます。
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購入手数料・信託報酬(実質コスト)
本ファンドの購入手数料および売却時の手数料は、いずれも無料です。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料 |
---|---|---|
購入手数料 | ファンド購入時 | 無料 |
信託財産留保額 | ファンド売却時 | 無料 |
信託報酬(税抜) | ファンド保有時 | 年率0.39% |
また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.39%(税抜)となっており、同様に国内REIT市場に投資可能な「eMAXIS Slim国内リートインデックス(信託報酬:0.187%)」と比較すると、かなり割高です。
売買委託手数料や有価証券取引税、保管費用などを含めた実質コストは「0.454%」となっており、信託報酬以外の余分なコストが、他のファンドと比較して多い印象です。
実質コストは、直近の「運用報告書」を基に算出しております。
以下の図は、運用報告書に記載されている「一万口当たりの費用明細」です。
対象期間中の信託報酬が「48円」、信託報酬を含む全ての手数料の合計が「56円(+8円分が隠れコスト)」なので、実質コストを「信託報酬÷48×56」として計算すると、実質コストは0.454%(四捨五入)となります。
構成銘柄の比率は?
本ファンドにどのような銘柄(不動産投資信託:REIT)が組み込まれているか見ていきます。
本ファンドは、東証REIT指数がベンチマークで約60銘柄のREITから構成されています。60銘柄と聞くと分散性に乏しいように聞こえますが、1つの銘柄がたくさんの不動産に分散投資を行っている投資信託なので、分散効果が期待できます。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
日本ビルファンド投資法人 | 7.5% | オフィス |
ジャパンリアルエステイト投資法人 | 6.4% | オフィス |
野村不動産マスターファンド投資法人 | 6.3% | オフィス |
日本リテールファンド投資法人 | 4.9% | 商業・物流等 |
ユナイテッド・アーバン投資法人 | 4.5% | 商業・物流等 |
オリックス不動産投資法人 | 4.1% | オフィス |
日本プロロジスリート投資法人 | 4.0% | 商業・物流等 |
大和ハウスリート投資法人 | 3.7% | 住宅 |
アドバンス・レジデンス投資法人 | 3.6% | 住宅 |
日本プライムリアルティ投資法人 | 3.5% | オフィス |
上の表にある組み入れ上位銘柄は、オフィス関連のREIT銘柄が多めとなっています。オフィス関連の他には、リテール(商業施設)などの組み入れも多くなっています。
分配金・利回り
本ファンドの決算は年1回(11月)行われます。
これまで分配金の発生はありません。分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、ファンド内への再投資が、我々ファンド購入者には嬉しいですね。
長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。
パフォーマンス・利回り
また、これまでの本ファンドのパフォーマンスは、以下のようになっています。直近では、国内不動産市場の上昇の恩恵を受け、大きく上昇しています。
ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマークよりも悪い理由は、ファンドの成績が手数料(信託報酬)を差し引いた後の結果となっているためです。手数料の大事さがわかりますね。
また、他の国内REITファンドと比較して、ファンド内の現金比率がやや高い点も、ベンチマークよりファンドのパフォーマンスが悪くなる要因の一つと考えられます。
国内REITファンドの比較
下表は、東証REIT指数をベンチマークとするインデックスファンドの手数料を比較した表ですが、本ファンドは、eMAXIS Slim国内リートインデックス等と比較すると、かなり割高な手数料です。
ファンド名 | 信託報酬 (税込) |
---|---|
eMAXIS Slim国内リートインデックス | 0.1870% |
Smart-i Jリートインデックス | 0.1870% |
ニッセイJリートインデックスファンド | 0.2750% |
たわらノーロード国内リート | 0.2750% |
三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.2750% |
iFree J-REITインデックス | 0.3190% |
iシェアーズ国内リートインデックス | 0.3685% |
SMT J-REITインデックス・オープン | 0.4400% |
野村インデックスファンド・J-REIT | 0.4400% |
eMAXIS国内リートインデックス | 0.4400% |
これまでの運用実績はあるものの、信託報酬と実質コストの差の大きく、他のファンドと比べて手数料が2倍以上高いため、eMAXIS Slim国内リートインデックスを選択するのが無難です。
口コミ・評判
iシェアーズ国内リートインデックスの口コミや評判をTwitter等からピックアップして行きます。
ポイント投資を利用して運用を行うのも良いですね!
まとめ・評価
本ファンドのデータをまとめると、以下のようになっています。
年率0.39%と比較的低コストで東証に上場する不動産投資信託(REIT)の全銘柄に分散投資を行うことができますが、eMAXIS Slim国内リートインデックスと比較した場合、手数料が割高です。
- ベンチマーク:東証REIT指数(配当込み)
- 購入手数料:無料
- 信託報酬(税抜):年率0.39%(実質コスト:0.46%)
- 売買単位:100円から1円単位
- 決算:年1回(11月2日、休日の場合、翌営業日)
- 償還日:無期限(設定日:2013年9月26日)
- 信託財産留保額:無し
iシェアーズ先進国リートインデックスとは?
iシェアーズ先進国リートインデックスは、iシェアーズ・mizuhoシリーズのファンドの1つで、先進国の不動産(REIT)市場への分散投資を目的とするインデックスファンドです。
ベンチマークは、S&P先進国リート指数(配当込み、日本除く)で、米国や欧州などのオフィスビルや商業施設・物流、また住宅などを投資対象とする不動産投資信託(REIT:リート)に分散投資が行えます。
iシェアーズ国内ETF(東証上場シリーズ)
iシェアーズには、資産運用会社「ブラックロック・グループ」が運用するETFのブランド名もあります。
我々日本人投資家は、iシェアーズ国内ETFを利用することで、全世界の株式・債券・REITなどの幅広い資産クラスに投資を行うことができます。国内に上場しているため、手軽にそして低コストで投資が行える点が魅力です。
下表は、iシェアーズ国内ETFの手数料や投資対象の比較・一覧です。iシェアーズ国内ETFを利用することで、全世界の様々な株式や債券、不動産(REIT)等に投資を行うことができますね。
投資先 | コード | 銘柄名 | 信託報酬 |
---|---|---|---|
日本株 | 1329 | iシェアーズ日経225ETF | 0.17% |
1364 | iシェアーズJPX日経400ETF | 0.17% | |
1475 | iシェアーズTOPIX ETF | 0.06% | |
1477 | iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF | 0.19% | |
1478 | iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF | 0.19% | |
外国株 | 1581 | iシェアーズ先進国株ETF | 0.25% |
1582 | iシェアーズエマージング株ETF | 0.18% | |
1583 | iシェアーズフロンティア株ETF | 0.79% | |
1587 | iシェアーズ米国超大型株ETF | 0.20% | |
1588 | iシェアーズ米国小型株ETF | 0.20% | |
1589 | iシェアーズ米国高配当株ETF | 0.12% | |
債券 | 1361 | iシェアーズ米国ハイイールド債券ETF | 0.50% |
1362 | iシェアーズ新興国債券ETF | 0.50% | |
1363 | iシェアーズ米国債ETF | 0.20% | |
REIT | 1475 | iシェアーズJリートETF | 0.16% |
1590 | iシェアーズ米国リート・不動産株ETF | 0.45% |
iシェアーズTOPIX ETF(1475)は、信託報酬0.06%と驚きの低コストです。他にも0.1%台の超低コストETFで様々な投資対象で分散投資が行えます。以下、各ETFについて、簡単に解説していきます。
iシェアーズTOPIX ETF(1475)
iシェアーズTOPIX ETF(証券コード:1475)は、国内株式市場への投資を目的としたETFです。TOPIXをベンチマークしており、トヨタなどの国内自動車メーカーや大手メガバンクなど、東証1部に上場する約2,000銘柄から構成されています。
国内最安の信託報酬(年率0.06%)が特徴です。ただし、売買手数料がかかるので、数万円などの小資金で投資される方は、MAXISトピックス上場投信(1348)の方が、初期費用を抑えることができます。
iシェアーズTOPIX ETFの詳細をチェック
iシェアーズTOPIX ETF(証券コード:1475)は、国内株式市場への投資を目的としたETFです。TOPIXをベンチマークしており、トヨタなどの国内自動車メーカーや大手メガバンクなど、東証1部に上場する約2,000銘柄から構成されています。
コスト:信託報酬・売買手数料
本ETFの最大の特徴は、手数料(信託報酬)の安さです。年率0.06%と超低コストでETFを保有することができます。
項目 | 手数料が発生する タイミング | 手数料(税抜) |
---|---|---|
売買手数料 | ETF売買時 | 国内株式同様の手数料 *岡三オンラインなら無料枠あり |
信託報酬 | ETF保有時 | 年率0.06% *国内最安 |
分配金(配当金)とその税金
本ETFの決算は年2回(2月・8月)です。
直近の分配金は、下表のように推移しています。直近の分配金は、100口あたり2,000円なっています。ETF設定来、それほど時間が経っていないので実績回数は少なくなっています。
決算月 | 分配金 (100口あたり) |
---|---|
2016年8月 | 2,000円 |
パフォーマンス・利回り
これまでの本ETFのパフォーマンスは、以下のようになっています。分配金修正後と修正前のパフォーマンスを見るとわかるように、分配金が出た時に再投資したかどうかで、トータルの成績が結構変わるので、分配金の再投資の重要性がわかりますね。
期間(直近) | 分配金修正無 | 分配金修正後 |
---|---|---|
1ヶ月 | 3.46% | 3.46% |
3ヶ月 | 14.93% | 14.93% |
1年 | -1.25% | 0.25% |
設定来 | 1.57% | 3.12% |
構成銘柄の比率は?
次に、本ETFにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。
本ETFは、TOPIXをベンチマークとしており約2,000銘柄から構成されており、構成銘柄の上位10銘柄の比率は、以下のようになっています。
銘柄 | 構成比 | 業種(セクター) |
---|---|---|
トヨタ自動車 | 3.76% | 輸送用機器 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2.42% | 銀行業 |
日本電信電話 | 1.75% | 情報・通信業 |
三井住友フィナンシャルグループ | 1.58% | 銀行業 |
ソフトバンクグループ | 1.55% | 情報・通信業 |
ホンダ | 1.38% | 輸送用機器 |
KDDI | 1.30% | 情報・通信業 |
みずほフィナンシャルグループ | 1.26% | 銀行業 |
JT | 1.07% | 食料品 |
ソニー | 1.04% | 電気機器 |
トヨタやホンダなど日本を代表する自動車メーカー、また大手メガバンク、そしてソフトバンクなど電気通信大手会社が組み入れ上位となっています。トップ10社でETF全体の16.78%とかなり分散が効いている印象です。
まとめ・評価
本ETFのデータをまとめると、以下のようになっています。
年率0.1%以下の手数料で日本の東証1部に上場する約2,000銘柄(国内時価総額の80%程度)に低コスト分散投資が行えます。信託報酬が安いので、それなりの資金を中長期で投資する方などに良いでしょう。
- ベンチマーク:TOPIX
- 信託報酬(税抜):年率0.06%
- 決算:年2回(2月・8月の各9日)
- 償還日:無期限(設定日:2015年10月19日)