インデックスファンドやETFは、長期の資産運用に適した金融商品です。国内外の株式・債券などの指数(インデックス)に連動しているため初心者でも簡単に低コスト分散投資が行えます。しかし、各商品でコストや利便性などに違いがあります。
そこで、本記事では、インデックスファンドやETFの違いを比較します。どのような基準で比較すれば良いのか?またそれぞれのメリット・デメリットを比較します。また、各商品の活用法なども見ていきます。
参考 インデックスファンド、およびETFのそれぞれの詳しい解説は、以下をご参照ください。
インデックスファンドとETFの違い・比較
はじめに、インデックスファンドとETFの比較ポイントを解説します。その後、それぞれのポイントについて、インデックスとETFを比較していきます。
選び方の基準・比較ポイント
インデックスファンドとETFの大きな違い(比較のポイント)は「手数料(コスト)」と「利便性」の2点です。コストは、投資商品を購入する時にかかる「初期コスト」、また商品保有時にかかる「継続コスト」があり、各商品でこれらのコスト体系に違いがあります。
また、利便性では、商品売買時の方法や積立など継続していく仕組みが、インデックスファンドとETFで違うので、この点に留意して商品を選ぶことが重要になってきます。以下、コストと利便性の2つの観点からインデックスファンドとETFを比較していきます。
インデックスファンドとETFの比較ポイント:
- コスト:商品の売買手数料「初期コスト」と保有期間中にかかる「継続コスト」がある
- 利便性:売買の方法や積立の仕組み等に違いがある
手数料(コスト)比較
はじめに、手数料(コスト)の観点から比較していきます。下表は、インデックスファンドとETFの初期コスト・継続コストを比較したものです。
一般的に、SBI証券や楽天証券などネット証券で購入手数料が無料になることが多いインデックスファンドの帆が、初期コストは安くなります。一方、継続コストである信託報酬は、ETFの方が割安である場合が多くなっています。
インデックスファンドとETFの手数料(コスト)比較:
項目 | インデックスファンド | ETF |
---|---|---|
初期 コスト |
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継続 コスト |
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|
結局どっちが安いの?と疑問がわくかもしれませんが、その答えは「運用期間」によって違います。商品によって違いますが、おおよそ10年程度以上継続的に商品を保有する場合、初期コストよりも継続コストが重要になってきます。
そのため、長期的に保有しつづける場合は「ETF」、中長期で保有する場合は「インデックスファンド」がお得になる状況が多くなっています。
また、ETFはauカブコム証券のフリーETFやGMOクリック証券での売買によって、無料(または実質無料)で売買できるので、これらの利用することで、ETFの初期コストを無くすこともできるので、これらを利用する場合、ETFがお得になります。
参考 フリーETFやGMOクリック証券で実質無料にする方法は、以下をご参照ください。
利便性の比較
以上のように、コスト面では長期投資の場合、ETFにお得感があります。特に、フリーETFなどを利用した場合、さらにメリットが大きいと言えるでしょう。ただし、利便性に関しては、インデックスファンドの方がETFよりも優れていると言えます。
下表は、各商品の利便性を比較したものです。購入方法や積立投資などの分かりやす・しやすさ等、利便性はインデックスファンドの方が優れています。ETFは、自分で積立を株数単位でやらなくてはいけないので、初心者の方は難しいと感じるかもしれません。
インデックスファンドとETFの利便性の比較:
項目 | インデックスファンド | ETF |
---|---|---|
買付 |
|
|
分配金 | 自動再投資が可能 | 自動再投資ができないので自分で再投資が必要 |
もう少し詳しく解説すると、インデックスファンドは、金額ベースで購入が可能です。例えば、1万円とか15,000円など、キリが良く、管理のしやすい金額で購入できます。一方、ETFは株数単位での購入なので、自分の投資したい金額で何株購入することができるのか計算したり、調節したりしなくてはいけません。
参考 ただし、SMBC日興証券のキンカブというサービスを利用すると、金額ベースでETFの購入が行えます。詳しくは、以下をご参照ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/smbc-nikko-campaign/#kinkabu
また、インデックスファンドは毎月500円から自動積立(毎月の投資日と金額、銘柄を選択)が行えますが、ETFはできません。毎回自分で株数を決めて、手動で購入しなくてはいけません。最低投資金額もETFの場合、数千円や数万円となっています。
分配金の再投資に関しても、インデックスファンドは自動で分配金の再投資をしてくれます(購入時に分配金再投資コースを選ぶ)。しかし、ETFは分配金の再投資は自分でしなくてはいけません。また、再投資の際に売買手数料がかかったり、分配金をキリよく再投資するのも難しくなっています。
まとめ・どの商品が良いか?
ここまで、コスト・利便性の両面からインデックスファンドとETFの比較を行ってきました。最後に、ここまでをまとめつつ、どのような方にどのような商品が向いているのか?解説していきます。
はじめに、ここまでの解説を基に、インデックスファンドとETFのそれぞれのメリット・デメリットを下表にまとめます。
インデックスファンドとETFのメリット・デメリット比較:
項目 | インデックスファンド | ETF |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
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初心者はインデックスファンド
投資はじめたての方は、まずインデックスファンドから投資を始めるのが良いでしょう。ネット証券であれば、ほとんどの場合、購入手数料が無料です。また、毎月自動積立サービス・分配金再投資サービスなど利便性が高く、投資を続けやすい環境を作ることができます。
また、SBI証券やauカブコム証券であれば、最低500円と超小額から投資を始められる点もメリットです。信託報酬は割高な場合がありますが、ニッセイやiFree、たわらノーロード、三井住友DCは、年率0.1~0.4%程度と十分の安さで投資が行えます。
ちなみに、インデックスファンドは、投信保有時に保有額に応じてポイントがもらえるポイント還元サービスを受けられます。例えば、SBI証券の投信マイレージサービスなら最大0.24%(年率)のポイント還元が受けられます。
参考 SBI証券の詳細確認・口座開設(無料)は、以下の公式ページから行えます。今なら口座開設キャンペーンでさらに最大10万円がもらえます(3月31日まで)。
参考 インデックスファンドなど投資信託のオススメ購入先は、以下をご参照ください。
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SBI証券の特徴 | |
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SBI証券 |
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また、本ブログでのSBI証券の評価・解説は、以下をご参照ください。
- SBI証券の口座開設キャンペーンで現金10万円ゲットする方法
- SBI証券を徹底検証!口座開設のメリット・デメリットを解説!
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- SBI証券で株主優待投資をするメリット・デメリット
- PTSとは?SBI証券の夜間株式取引サービス
慣れてきたらETFにも!
投資に慣れてきたり、投資資金が大きくなってきたら、ETFを試してみても良いでしょう。ETFの中には、先に紹介したフリーETFもあるので、はじめからこれらを利用して投資してみるのも良いかもしれません。フリーETFはauカブコム証券のみの取り扱いです。
auカブコム証券は、フリーETFの他にも割安な手数料や株主優待、また平等抽選のIPO等、人気のある証券会社です。口座開設費・維持費は無料なので、まだ口座を持ちで無い方は、この機会に口座開設をするのも良いでしょう。
また、auカブコム証券の特徴や評価・解説は、以下をご参照ください。
https://money-laboratory-ryoma.net/kabucom-securities/